Symfoware/RDBの動作環境の構成を、以下に示します。また、OS資源とSymfoware/RDB資源の役割を、“表1.1 OS資源およびSymfoware/RDB資源”に示します。
図1.1 Symfoware/RDBの動作環境
種類 | 役割 | |
---|---|---|
OS資源 | 共用メモリ、セマフォ | RDBプロセスと外部との情報交換に使用します。 |
Symfoware/RDB資源 | RDBディクショナリ | 利用者が作成したデータベースの定義情報を保持します。 |
RDBディレクトリファイル | データベースアクセスのためのデータ配置情報、運用情報などを保持します。 | |
ロググループ管理ファイル | ログ管理ファイルの配置の情報を保持するためのファイルです。 | |
ログ管理ファイル | テンポラリログファイルやアーカイブログファイルの配置位置などの情報を保持します。 | |
テンポラリログファイル | ダウンリカバリ、ロールバックに備えたログ情報を保持します。 | |
アーカイブログファイル | メディアリカバリに備えたログ情報を保持します。 | |
データベース | ユーザが定義するデータベースです。 | |
監査ログデータベース | 監査ログ表によって構成されるデータベースです。 | |
パフォーマンスデータ格納ファイル | 性能の統計情報を保持します。 | |
RDB構成パラメタファイル | Symfoware/RDBの動作環境を規定する各種情報を保持します。 | |
動作環境ファイル | アプリケーションの実行時の動作環境のチューニングに使用します。 | |
退避ディスク | データベースの退避データを保持します。 | |
作業域 | アプリケーションの実行、RDBコマンドの実行時に使用する作業領域です。 | |
コアファイル | Symfoware Serverのプロセスで異常が発生した場合に出力するSymfoware Serverプロセスのコアファイルです。 |
上記で示すファイルの集まりが、Symfoware/RDBの1つの動作環境です。
Symfoware/RDBでは、動作環境に名前を付けて運用します。動作環境に名前を付けることによって、それぞれの環境を区別することができ、1つのシステム上に、複数の動作環境を作成して運用することができます。動作環境を区別するために付けた名前を、RDBシステム名といいます。この運用を、マルチRDB運用といいます。
1つのシステム上に1つだけSymfoware/RDBの動作環境を作成する場合に限り、動作環境に名前を付けなくても運用することができます。この運用を、シングルRDB運用といいます。