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Symfoware Server V10.1.0 アップデート情報

1.3.3 アプリケーションの開発

アプリケーション開発に関する新機能について説明します。

1.3.3.1 XMLアプリケーション

XMLアプリケーションにおける新機能について説明します。

SQL/XML対応

SQL/XMLのサポートにより、Symfowareデータベースに格納されたXMLデータに対し、SQLインタフェースでの検索を行えるようになりました。

これにより、SQLの標準的なインタフェースを使用してXMLデータへのアクセスができるため、従来のアプリケーションの流用が可能になります。

また、検索条件として、XMLデータの内容だけでなく、リレーショナルデータを指定し、双方を併用した検索ができるので、その都度要件の変わるXMLデータ検索を柔軟に行うことが可能です。

検索には、パターンマッチング方式を採用しており、インデックスを作成せずに、大量データの高速検索を実現します。また、XMLデータを解析せずに格納するので、通常のリレーショナルデータベースとデータ格納性能が変わりません。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(共通編)”の“XMLデータを操作する方法”を参照してください。

1.3.3.2 CまたはCOBOLアプリケーション

CまたはCOBOLアプリケーションにおける新機能について説明します。

埋込みC言語での8バイト2進数使用

SQL埋込みCプログラムで、データベースとの入出力を行うC言語の型としてlong long型を使用できるようになり、長桁の整数データを扱うアプリケーションの開発が容易になります。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(埋込みSQL編)”の“ホスト変数および標識変数の指定方法”を参照してください。

埋込みSQLでの複数行の一括挿入の機能拡張

構造体配列のアドレスを、複数行の一括挿入の入力データとして使用できるようになり、アプリケーションでの領域コピー処理が不要となります。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(埋込みSQL編)”の“構造体として宣言したホスト変数の使用方法”を参照してください。

1.3.3.3 Javaアプリケーション

Javaアプリケーションにおける新機能について説明します。

APIサポート範囲の拡張

JDBC4.0のサポートにより、JDBCインタフェース使用時に以下の機能の利用が可能となりました。これらにより、アプリケーションの移植性、生産性が向上します。

RowIdサポート

RowIdに関するAPIをサポートしました。

これにより、行識別子を検索条件とするアクセスが可能となり、データベース中の単一行へ最速にアクセスすることができます。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編)”の“行識別子(SQL ROWID)を利用したデータ操作”を参照してください。

未サポートAPIの改善

従来、未サポートAPIが呼び出された場合、SQLExceptionが返却されていましたが、JDBC4.0の規約に準拠し、SQLFeatureNotSupportedExceptionが返却されるように、未サポートAPIに対する動作を変更します。

参照

詳細は、“Java APIリファレンス”を参照してください。

文字ストリームのサポート

従来、データベースと文字列データのやり取りを行う手段は、Stringオブジェクトのみでしたが、文字列データを文字ストリームとして扱った操作(取得、更新、挿入)ができるようになりました。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編)”の“国際化に対応したアプリケーションについて”を参照してください。

タイムゾーン機能

日時値データを、指定したタイムゾーンの日時値に変更して、設定および取得することができるようになりました。

これにより、複数のタイムゾーンにまたがるデータベースシステムを利用する場合など、容易にタイムゾーンを統一してデータベースに格納できます。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編)”の“国際化に対応したアプリケーションについて”を参照してください。

サポートするJavaのデータ型の拡張

以下に示す、大きいサイズのオブジェクトを扱えるデータ型および外部データを扱えるJavaのデータ型に対応したAPIを利用することができるようになりました。

  • BLOB型

  • CLOB型

  • REF型

  • STRUCT型

  • ARRAY型

  • DATALINK/URL型

  • オブジェクト型

参照

詳細は、“Java APIリファレンス”を参照してください。

フェッチサイズの指定機能

フェッチサイズ(1回のフェッチで取得される結果の件数)を指定できるようになりました。

参照

詳細は、“Java APIリファレンス”の“Statement”インタフェースの“setFetchSize”メソッドおよび“getFetchSize”メソッドを参照してください。

ResultSetの更新機能

従来、データベースにデータを挿入、更新および削除する手段はSQL文のみでしたが、JDBCのAPIで操作できるようになりました。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編)”の“ResultSetの更新”を参照してください。

複数のResultSetに対する同時操作機能

SQLの実行後に返却される複数のResultSetを同時に操作できるようになりました。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編)”の“ResultSetの同時複数操作”を参照してください。

スクロール可能なResultSet機能のサポートAPI拡張

ResultSet内の、現在のカーソル位置からの相対位置または指定の位置に、カーソルを進めたり戻したりする機能について、一部未サポートであったメソッドをサポートしました。

参照

詳細は、“Java APIリファレンス”の“ResultSet”インタフェースの“moveToCurrentRow”メソッドを参照してください。

バッチ更新機能

バッチ更新に関するAPIをサポートしました。

これにより、複数の更新系SQL文を一度に送信し、まとめて結果を受信できるようになりました。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編)”の“バッチ更新機能について”を参照してください。

1.3.3.4 ODBC対応アプリケーション

ODBC対応アプリケーションにおける新機能について説明します。

APIサポート範囲の拡張

以下のAPIをサポートしました。

また、以下のAPIのプロパティを拡張しました。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(ODBCドライバ編)”の“APIリファレンス”を参照してください。

1.3.3.5 .NET Data Provider対応アプリケーション

.NET Data Provider対応アプリケーションにおける新機能について説明します。

APIサポート範囲の拡張

データベーススキーマ情報を取得するための以下のAPIをサポートしました。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(.NET Data Provider編)”の“APIリファレンス”を参照してください。

1.3.3.6 SQL文

SQL文における新機能および改善項目について説明します。

INSERT文のVALUES句への値式サポート

INSERT文のVALUES句に値式を指定できるようになりました。

これにより、SQL文中でデータを加工してからデータベースにデータを挿入を更新できるようになるため、データ加工処理を標準化したり、アプリケーションの処理を簡素化することができます。

参照

詳細は、“SQLリファレンス”の“INSERT文”を参照してください。

1.3.3.7 トランザクションモニタとの連携

トランザクションモニタとの連携における新機能について説明します。

XAインタフェースの3階層モデルへの対応

XAインタフェースが、3階層モデルで利用可能となりました。

参照

詳細は、“RDB運用ガイド”の“トランザクションモニタとの連携”を参照してください。

1.3.3.8 アプリケーション開発環境

アプリケーション開発環境における新機能について説明します。

Visual Studio 2008対応

Windows(R)のSymfoware Server クライアント機能の開発環境としてVisual Studio 2008に対応します。

参照

詳細は、“インストールガイド(クライアント編)”の“関連ソフトウェア”を参照してください。

.NET Framework 3.5対応

Windows(R)のSymfoware Server クライアント機能の開発環境として.NET Framework 3.5に対応します。

参照

詳細は、“インストールガイド(クライアント編)”の“関連ソフトウェア”を参照してください。

Office 2007対応

Windows(R)のSymfoware Server クライアント機能の開発環境としてOffice 2007に対応します。

参照

詳細は、“インストールガイド(クライアント編)”の“関連ソフトウェア”を参照してください。