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SystemwalkerRunbook Automation V14g リファレンスガイド
Systemwalker

3.1.57 指定した時間のイベントを取得する

機能説明

指定した時間に発生したイベントを取得します。

Systemwalker Centric Manager などの運用管理製品によりイベント監視を行っているサーバ上のイベントDBから指定した時間内に発生したイベントをファイルに保存します。

オプション

基本オプション

(1) hostname

イベント監視を行っているサーバのホスト名またはIPアドレスです。

Systemwalker Centric Managerでイベント監視を行っている場合は、運用管理サーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。

ホスト名またはIPアドレスを省略した場合、引数エラーとなります。

ホスト名またはIPアドレスの文字数の上限は、1024文字です。1024文字より大きい場合、引数エラーとなります。

(2) targetfile

取得したイベントの保存先ファイルパス名を絶対パス名で指定します。

保存先ファイルパス名を省略した場合はエラーとなります。

保存先ファイルパス名で指定する全体の文字数の上限は、1024文字です。1024文字より大きい場合、引数エラーとなります。

取得したイベントは、イベント監視を行っているサーバ上の保存先ファイルパス名で指定したファイルに保存します。

イベントの保存先ファイルの形式はイベント監視を行っている運用管理製品によって異なります。

Systemwalker Centric Managerでイベント監視を行っている場合、opmtrcsvコマンドによりイベント取得を行い、CSV形式でイベントを保存します。

また、Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバでイベント受信の遅延が発生している場合、startdateオプションおよびstarttimeオプションで指定した日時より前のイベントが保存されることがあります。

拡張オプション

(1) startdate

イベント取得を行う起点となる年月日を指定します。

指定形式は、年を4桁、月日をそれぞれ2桁で指定します(YYYYMMDD)。

Systemwalker Centric Managerでイベント監視を行っている場合は、運用管理サーバがイベントを受信した年月日を指定します。

starttimeと共に指定する必要があります。startdateだけを指定、または省略することはできません。

starttimeと共に省略した場合、監視イベントDBに格納されている最も古い監視イベントから取得します。

(2) starttime

イベント取得を行う起点となる時間を指定します。

指定形式は、時分秒をそれぞれ2桁で指定します(hhmmss)。

Systemwalker Centric Managerでイベント監視を行っている場合は、運用管理サーバがイベントを受信した時間を指定します。

startdateと共に指定する必要があります。starttimeだけを指定、または省略することはできません。

startdateと共に省略した場合、監視イベントDBに格納されている最も古い監視イベントから取得します。

(3) enddate

イベント取得を行う終点となる年月日を指定します。

指定形式は、年を4桁、月日をそれぞれ2桁で指定します(YYYYMMDD)。

Systemwalker Centric Managerでイベント監視を行っている場合は、運用管理サーバがイベントを受信した年月日を指定します。

endtimeと共に指定する必要があります。enddateだけを指定、または省略することはできません。

endtimeと共に省略した場合、監視イベントDBに格納されている最後の監視イベントまで取得します。

(4) endtime

イベント取得を行う終点となる時間を指定します。

指定形式は、時分秒をそれぞれ2桁で指定します(hhmmss)。

Systemwalker Centric Managerでイベント監視を行っている場合は、運用管理サーバがイベントを受信した時間を指定します。

enddateと共に指定する必要があります。endtimeだけを指定、または省略することはできません。

enddateと共に省略した場合、監視イベントDBに格納されている最後の監視イベントまで取得します。

(5) extendedoptions

イベント取得時において、イベント取得を行う起点となる日時、イベント取得を行う終点となる日時以外のオプションを本運用操作部品が連携するコマンドに渡すオプションとそのパラメーターを指定します。

指定形式はイベント監視を行っている運用管理製品により異なります。

指定できるオプションとそのパラメーターの文字列の上限は、2048文字です。それ以上の場合、引数エラーとなります。

(6) mwtype

本運用操作部品と連携するイベント監視を行っている運用管理製品名を指定します。

Systemwalker Centric Managerでイベント監視を行っている場合は、"CMGR"を指定します。

V14.1では本運用操作部品の連携対象はSystemwalker Centric Managerだけです。

運用管理製品名の指定を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

指定できる運用管理製品名の文字列の上限は、1024文字です。それ以上の場合、引数エラーとなります。

(7) mwinstalledpath

本運用操作部品と連携するコマンドのインストールパスを指定します。

Systemwalker Centric Managerでイベント監視を行っている場合は、opmtrcsvコマンドのインストールディレクトリの絶対パス名を指定します。

mwtypeの設定により、本運用操作部品の連携対象である運用管理製品がSystemwalker Centric Managerである場合は、省略することができます。

V14.1では本運用操作部品の連携対象はSystemwalker Centric Managerだけです。

指定できるインストールパスの上限は、1024文字です。それ以上の場合、引数エラーとなります。

(8) ostype

イベント監視を行っているサーバのOS種別です。

Windows、Linuxを指定します。

OS種別の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得したOS種別の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

OS種別の文字列の上限は、1024文字です。それ以上の場合、引数エラーとなります。

(9) username

イベント監視を行っているサーバへSSHを利用して接続するユーザー名です。

接続ユーザー名の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続ユーザー名の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、ユーザー名を指定しても無効になります。

接続ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それ以上の場合、引数エラーとなります。

(10) password

イベント監視を行っているサーバへSSHを利用して接続するユーザーのパスワードです。

接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続パスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、パスワードを指定しても無効になります。

接続に必要なパスワードの文字列の上限は、1024文字です。それ以上の場合、引数エラーとなります。

(11) execusername

イベント監視を行っているサーバでイベント発生確認を実行するユーザー名です。

実行ユーザー名の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した管理者ユーザーの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

実行ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それ以上の場合、引数エラーとなります。

(12) execpassword

イベント監視を行っているサーバでイベント発生確認を実行するユーザーのパスワードです。

実行に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した管理者ユーザーのパスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

実行に必要なパスワードの文字列の上限は、1024文字です。それ以上の場合、引数エラーとなります。

(13) timeout

運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。

300~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。

(例) 完了待ち合わせを10分間行う場合:600

指定した時間を経過しても運用操作部品の実行が完了しない場合は、運用操作部品の処理を復帰値:201で中断します。

完了待ち合わせ時間を省略した場合や、上記の範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

(14) retry

運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行う回数を指定します。0~5の範囲で指定が可能です。

起動リトライにより再実行した結果、運用操作部品が161以外の復帰値で終了した場合は、指定した起動リトライ回数に達していなくても運用操作部品の実行は終了します。運用操作部品の復帰値は最後に実行した値になります。

(例) 起動リトライを2回行う場合:2

起動リトライ回数を省略した場合や、上記の範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

(15) retry_interval

運用操作部品のリトライ間隔(秒)です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行うまでの間隔を指定します。1~14400の範囲で指定が可能です。

(例) 300秒間隔でリトライを行う場合:300

リトライ間隔を省略した場合や、上記の範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

復帰値

復帰値

意味

0

イベントの取得に成功しました。

161

イベントの取得に失敗しました。リトライ回数を指定した場合、リトライします。

187

RBAエージェントが導入されていないイベント監視サーバに対して運用操作部品による操作を実施する際、イベント監視サーバにネットワーク接続(SSH通信)時の認証に失敗しました。

188

RBAエージェントが導入されていないイベント監視サーバに対して運用操作部品による操作を実施中に、イベント監視サーバとのネットワーク通信(SSH通信)が切断されました。

189

RBAエージェントが導入されていないイベント監視サーバに対して運用操作部品による操作を実施する際、イベント監視サーバにネットワーク接続(SSH通信)できませんでした。

または、RBAエージェントが導入されているイベント監視サーバに対して運用操作部品による操作を実施する際に、イベント監視サーバとの通信処理(ファイル転送基盤)で異常が発生しました。標準エラー出力にファイル転送基盤のエラーコードを出力します。エラーコードについては、“3.5 ファイル転送基盤の詳細コード”を参照してください。

197

オプションの設定に誤りがありました。もしくは、構成管理データベース(CMDB)の登録情報に問題があります。

200

イベントの取得が異常終了しました。

201

運用操作部品の実行がタイムアウトしました。

202

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品を実行するための設定に問題があります。

203

運用操作部品の実行が失敗しました。管理サーバの環境に問題があります。

204

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品実行定義ファイルに問題があります。

205

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品の入力パラメーター指定に問題があります。

206

運用操作部品を正常に実行できませんでした。運用操作部品の出力パラメーター指定に問題があります。

207

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品が管理サーバに登録されていない可能性があります。

標準出力/標準エラー出力

標準出力には、何も出力しません。

指定した時間のイベントの取得に成功した場合、"Success"という文字列を標準エラー出力します。

指定した時間のイベントの取得に失敗した場合、エラー内容を文字列として標準エラー出力します。

注意事項