ページの先頭行へ戻る
ServerView Resource Orchestrator V2.2.2 ユーザーズガイド

F.3.2 NetApp FASストレージを利用する場合

ここでは、NetAppストレージの設定について説明します。


NetApp FASストレージの設定

以下の手順で、NetApp FASシリーズ/Vシリーズの設定を行います。

  1. 初期設定

    「Data ONTAP Software Setup Guide」のマニュアルを参照し、Data ONTAPのrootアカウントのパスワード(1文字以上)、およびData ONTAPの管理IPアドレスを設定してください。

    注意

    • 本製品は、DataFabric Managerなどのストレージ管理製品に登録されていないNetApp社のFASシリーズ/Vシリーズを使用します。

    • 本製品に登録できるNetApp社のFASシリーズ/Vシリーズの管理IPアドレスは1つです。

  2. SSLの設定

    「Data ONTAP System Administration Guide」のマニュアルを参照し、SSLを設定してください。

    管理対象のData ONTAP上で以下のコマンドを実行してください。

    >options tls.enable on <RETURN>

  3. アグリゲートの作成

    「Data ONTAP Storage Management Guide」のマニュアルを参照し、アグリゲートを1個以上作成してください。

    利用者ごとに管理したい場合など、管理を細分化したい場合は任意の数を作成してください。

    あとでアグリゲートを追加することもできます。

  4. ファイバーチャネル接続環境の設定

    「Data ONTAP Block Access Management Guide for iSCSI and FC」のマニュアルを参照し、以下の設定を行ってください。

    • ファイバーチャネルサービスのライセンス設定を行ってください。

    • ポート設定を確認し、管理対象サーバと接続するFCポートをtargetポートに設定してください。

  5. portsetの作成

    「Data ONTAP Block Access Management Guide for iSCSI and FC」のマニュアルを参照し、L-Serverのディスクにアクセスする場合に利用されるFCポートを組み合わせたportsetを1つ以上作成してください。

    1つのportsetあたりのポート数は2つまでです。

    複数コントローラーを持つNetAppストレージの場合は異なるコントローラー配下のFCポートを組み合わせて作成してください。

    portset名は以下の名称を使用してください。

    rcx-portsetNN (*1)

    *1: NNは00~99までの数字

    注意

    • portsetに登録するFCポートは、ほかのportsetに登録されてないFCポートを指定してください。

    • ファイバーチャネルケーブルを接続したFCポートを指定してください。

    • rcx-portsetNN以外のportsetは利用しません。


ファイバチャネルスイッチにNetAppストレージを接続する場合

本製品はNetAppのアグリゲートからディスクを切り出す際に、NetAppと接続されたファイバーチャネルスイッチに対して設定を行いません。

そのため、ファイバーチャネルスイッチに対して1対1のWWPNゾーニングを事前に設定しておく必要があります。

I/O仮想化オプションで提供されたWWNに基づくHBA PortのWWPN値と本製品で利用するNetAppのportsetに定義したFCポートのWWPN値を1対1の組合せでファイバーチャネルスイッチにゾーニング定義を行う必要があります。設定方法については、ファイバーチャネルスイッチのマニュアルを参照してください。


ファイバチャネルスイッチのゾーニング設定方法

HBA Port1のWWPN値と、portsetの1番目に定義された、FCポートのWWPN値の組合せ、およびHBA Port2のWWPN値と、portsetの2番目に定義された、FCポートのWWPN値の組合せでゾーニングを設定します。

以下の条件の場合、ETERNUS SN200のコマンド例は以下のとおりです。

条件
  • I/O仮想化オプションで提供されたWWN値:"20:00:00:17:42:51:00:0x"

  • HBA Port1のWWPN値:"21:00:00:17:42:51:00:0x"

  • HBA Port2のWWPN値:"22:00:00:17:42:51:00:0x"

  • NetAppストレージのportset(rcx-portset01)の定義:"0a,0b"

  • NetAppストレージのFCポート(0a)のWWPN値:"50:0a:09:81:88:bc:43:dc"

  • NetAppストレージのFCポート(0b)のWWPN値:"50:0a:09:82:88:bc:43:dc"

コマンド例

zoneCreate "f2020_a_0","50:0a:09:81:88:bc:43:dc;21:00:00:17:42:51:00:00"
zoneCreate "f2020_b_0","50:0a:09:82:88:bc:43:dc;22:00:00:17:42:51:00:00"
(略)
zoneCreate "f2020_a_f","50:0a:09:81:88:bc:43:dc;21:01:00:17:43:50:00:0f"
zoneCreate "f2020_b_f","50:0a:09:82:88:bc:43:dc;22:01:00:17:43:50:00:0f"
cfgCreate "ror_cfg","f2020_a_0;f2020_b_0;~~;f2020_a_f;f2020_b_f"
cfgEnable "ror_cfg"
cfgSave