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ServerView Resource Orchestrator V2.2.2 ユーザーズガイド

6.1.2 クローニングマスタ

ここでは、クローニングマスタの採取と削除について説明します。


6.1.2.1 採取

ここでは、クローニングマスタの採取について説明します。

以下の手順で、クローニングマスタの採取を行います。

OSのインストール後に、対象のL-Serverを停止します。オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[クローニング]-[採取]を選択して<OK>ボタンをクリックします。

クローニングマスタ名

採取したクローニングマスタを識別する名前を入力します。

クローニングマスタ名は、先頭文字を英字とし、半角英数字とアンダースコア("_")で構成された32文字以内の文字列を入力します。

コメント(省略可)

クローニングマスタを識別するためのコメントを入力します。

パーセント("%")、円マーク("\")、ダブルクォーテーション( " )、および改行以外の文字で日本語、半角文字に関係なく128文字以内の文字列を指定できます。

クローニングマスタがイメージプールに格納されます。

クローニングマスタは、同じ名前で世代管理できます。VM管理製品でクローニングマスタを作成している場合は、そのまま利用できます。

注意

  • イメージがWindows Server 2008など、アクティベーションの方式にMAKライセンス認証を使用している場合、Sysprepの実行回数は累積で3回までに制限されます。Sysprepはイメージ指定のL-Server作成時、またはクローニングマスタ採取時に実行されるため、クローニングマスタの採取とイメージ指定の L-Server作成を4回以上行えません。そのためクローニングマスタを配付したL-Serverからクローニングマスタを採取せず、専用のマスタサーバからを採取することをお勧めします。

  • サーバ種別が"物理"の場合は、L-Serverとして使用しているサーバをサーバツリーで保守モードにしてから、クローニングマスタの採取を行います。

    詳細については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」のクローニングに関する記述を参照してください。

    ただし、クローニングマスタに定義できるネットワークパラメーター自動設定機能は本製品では使用できません。

    また、クローニングマスタ採取対象のサーバでNICの二重化が行われている場合は、解除してから採取してください。

    採取したクローニングマスタからは、イメージを展開するために必要なディスクサイズを確認できません。

    このため、クローニングマスタ名またはコメントにディスクサイズを記載しておき、イメージを展開する際に、記載されたディスクサイズを確認して展開してください。

    【VMware】
    VMware環境でのクローニングマスタの採取については、「G.1.5 L-Server作成」の「クローニングマスタの採取」を参照してください。

    【Hyper-V】
    Hyper-V環境でのクローニングマスタの採取については、「G.2.5 L-Server作成」の「クローニングマスタの採取」を参照してください。

    【Xen】
    RHEL5-Xen環境でのクローニングマスタの採取については、「G.3.5 L-Server作成」の「マスタL-Server作成」の「3.クローニングマスタの採取」を参照してください。

ポイント

【VMware】
[クローニングマスタの採取]ダイアログで、イメージ格納先に"自動選択"を指定した場合、クローニングマスタを採取するL-Serverが格納されている仮想ストレージリソースを指定したとみなします。

【Hyper-V】
イメージは、SCVMMのライブラリに格納されます。

採取したイメージが格納可能な空き容量を持つライブラリを指定してください。

[クローニングマスタの採取]ダイアログで、イメージ格納先に"自動選択"を指定した場合、SCVMMに登録されているライブラリから任意に選択されますが、SCVMMではライブラリの空き容量の管理をしていないので、イメージ採取に失敗する可能性があります。

【Xen】
クローニングマスタ採取の際、イメージ格納先に"自動選択"を指定した場合、クローニングマスタ採取対象のL-Serverが使用している仮想ストレージと同じストレージプールから仮想ストレージが自動選択されます。

クローニングマスタは同じ名前で世代管理できます。

VM管理製品でクローニングマスタを作成している場合は、そのまま利用できます。


6.1.2.2 表示

ここでは、クローニングマスタの表示について説明します。

オーケストレーションツリーで対象のイメージプールを選択します。

[リソース一覧]タブが表示されます。[リソース一覧]タブでは、採取・配付したクローニングマスタを確認できます。

対象の世代を右クリックすると、[リソース詳細]タブが表示されます。


6.1.2.3 削除

ここでは、クローニングマスタの削除について説明します。

以下の手順で、クローニングマスタの削除を行います。

  1. オーケストレーションツリーで対象のイメージプールを選択します。

    [リソース一覧]タブが表示されます。

  2. イメージプールの対象のクローニングマスタを右クリックし、表示されたメニューで[削除]を選択します。

  3. <OK>ボタンをクリックします。

    クローニングマスタが削除されます。

    注意

    【Hyper-V】
    Hyper-V環境でのクローニングマスタの削除については、「G.2.5 L-Server作成」の「クローニングマスタの削除」を参照してください。