ここでは、L-Serverテンプレートを利用してL-Serverを作成する方法について説明します。
以下の手順で、L-Serverテンプレートを利用してL-Serverを作成します。
RCコンソールのオーケストレーションツリーを選択します。メインパネルの[テンプレート一覧]タブでL-Serverテンプレートを選択し、<作成>ボタンをクリックします。
[L-Serverの作成]ダイアログが表示されます。
[L-Serverの作成]ダイアログの[基本情報]タブで、以下の項目を設定します。
L-Serverの名前を入力します。
先頭半角英数字(大文字/小文字)で、半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された64文字以内の文字列を入力します。
「5.4 L-Serverテンプレート」で作成したL-Serverテンプレートを指定します。
[テンプレート一覧]で指定したL-Serverテンプレートが選択された状態で表示されるので、作成されるL-Serverの仕様(CPU性能、メモリ容量、ディスク容量(複数))を確認してください。
物理の場合
モデル名、ディスク容量(複数)が表示されます。
仮想の場合
CPU性能、メモリ容量、ディスク容量(複数)が表示されます。
配付するクローニングマスタを指定します。
利用可能なイメージプール内のクローニングマスタが選択できます。
OSのインストールを手動で行う場合、"指定なし"を選択してください。
"指定なし"を選択した場合、[サーバ]タブでOS種別を選択する必要があります。
詳細については、「D.2 [サーバ]タブ」を参照してください。
クローニングマスタを指定した場合、OSに設定するパラメーターも指定する必要があります。
設定が必要な項目については、「D.5 [OS]タブ」を参照してください。
参考
サーバ種別が"VM"の場合、L-Serverテンプレートや個々の仕様を指定したL-Serverの作成、およびコマンドでL-Serverを作成する際に、システムディスクのサイズを事前に指定しても、クローニングマスタを展開したサイズと異なっていた場合は、クローニングマスタを展開したサイズに変更されます。
【VMware】【Hyper-V】
パラメーターを設定できるOSや、設定するための前提条件は、サーバ仮想化ソフトウェア製品によって異なります。詳細については、サーバ仮想化ソフトウェア製品のマニュアルを参照してください。
L-Serverで利用可能な基本ソフトウェア(OS)は、サーバ仮想化ソフトウェア製品がサポートする範囲です。
L-Server作成時には、配付するイメージを指定できます。本製品のイメージ配付は、サーバ仮想化ソフトウェア製品の以下の機能を利用しています。
サーバ仮想化ソフトウェア製品 | 機能 |
---|---|
VMware vSphere (TM) 4 | テンプレート、ゲストOSのカスタマイズ |
Microsoft(R) System Center Virtual Machine Manager 2008 R2 | テンプレート、ゲストオペレーティングシステムプロファイル |
L-ServerのNICに接続するネットワークリソースを選択します。
L-Serverテンプレートに定義されているNIC数分のリストが表示されるので、それぞれのNICに接続するネットワークリソースを"接続するネットワーク"欄で選択してください。
サーバ種別が"物理"の場合で、かつL-Serverテンプレートにサーバのモデル名が記載されている場合、モデル名によって表示されるNIC数が異なります。
モデル名がBXシリーズの場合
PRIMERGY BX620シリーズ NIC数: 6 PRIMERGY BX920シリーズ NIC数: 4 PRIMERGY BX922シリーズ NIC数: 4 |
モデル名がBXシリーズ以外の場合
NIC数が1になり、ネットワーク(NIC)項目で<追加>ボタンと<削除>ボタンが表示されます。配置先の物理サーバ環境に合わせて設定してください。
<追加>ボタンをクリックすると、ネットワークが追加されます。
<削除>ボタンをクリックすると、リストの最終行のネットワークが削除されます。
なお、L-Serverの配置先が物理サーバの場合は、NICの番号は物理NICの番号です。また、1番のNICは自動的に管理LANになります。2番のNICは管理LANを冗長化するかしないかにかかわらず、ネットワークリソースを指定できないため、"not connected"を選択してください。
L-Serverに、業務内容などを元にした分かりやすい別名を付けたい場合に入力します。
日本語(半角カナを含む)、半角文字に関係なく32文字以内の文字列を入力します。
L-Serverに関する情報を自由に記述できます。例えば、業務内容の詳細や、障害発生時の対処方法を登録しておくと、障害発生で影響を受けている業務に対して、迅速な対応ができます。
日本語(半角カナを含む)、半角文字に関係なく256文字以内の文字列を入力します。
<OK>ボタンをクリックします。
L-Serverの作成が開始されます。
ポイント
作成したL-ServerにOSを手動でインストールする場合など、サーバ仮想化ソフトウェア製品の管理画面を利用するときは、オーケストレーションツリーでL-Serverを選択し、[リソース詳細]に表示されるゲスト名のVMを操作してください。
ゲスト名は、以下の名前が自動的に付けられます。
L-Server名-番号
番号は、「付録B リソースフォルダー」の運用で、同じ名前のL-Serverが作られた場合も、サーバ仮想化ソフトウェア製品上で名前が重複しないように本製品で自動的に設定されます。
ゲスト名は、サーバ仮想化ソフトウェア製品上で変更できます。ゲスト名が変更された場合でも、L-ServerとVMの対応は自動的に維持されます。
注意
L-Serverを作成する場合、ESCに登録しているETERNUSストレージのETERNUSmgrからログオフしてください。
NetAppストレージをクラスタで運用し、何らかの異常により片系稼働で運用されている場合、NetAppストレージの異常を復旧させてクラスタ運用に戻してから操作してください。
VMホストと仮想ストレージの状態が"normal"以外のときは、リソースの空き容量が存在しても、L-Serverの配置対象から除外されます。