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ServerView Resource Orchestrator V2.2.2 ユーザーズガイド

1.2.8 ロールによるアクセス制御

本製品では、ユーザーごとに利用できる操作や、操作可能なリソースを制限できます。利用できる操作の集合をロール、操作可能なリソースをアクセス範囲と呼びます。
ユーザーごとにロールとアクセス範囲を設定することで、権限を制限できます。

ロールには以下の名前が付けられています。各ロールの詳細な操作権限は、「C.1 ロール」の「表C.1 ロール別操作可能範囲」を参照してください。

表1.3 ロール種別

ロール種別

ロールの名前

基本ロール

supervisor(特権管理者)
admin(管理者)
operator(オペレーター)
monitor(監視者)

L-Server管理ロール

lserver_admin(L-Server管理者)
lserver_operator(L-Serverオペレーター)
lserver_monitor(L-Server監視者)

インフラ管理ロール

infra_admin(インフラ管理者)
infra_operator(インフラオペレーター)

リソースの管理者とL-Serverの利用者が共通の環境では、基本ロールだけで運用できます。
基本ロールは、以下の操作権限を持っているロールです。

表1.4 基本ロール

ロールの名前

リソースの操作

ユーザーの操作

supervisor(特権管理者)

すべて

すべてのユーザー

admin(管理者)

すべて

ユーザーグループ内

operator(オペレーター)

監視、電源操作、スナップショットだけ

自分の情報の変更だけ

monitor(監視者)

監視だけ

自分の情報の変更だけ

L-Server管理ロールは、操作できるリソースの種類がL-Serverだけです。L-Serverを貸し出すクラウド型の運用など、L-Serverの管理を別の管理者にまかせる場合に利用してください。

lserver_admin(L-Server管理者)は、以下に記載されている操作と、対応するコマンドの操作だけができます。

lserver_operator(L-Serverオペレーター)とlserver_monitor(L-Server監視者)は、基本ロールのoperator(オペレーター)とmonitor(監視者)が利用できるリソースの操作のうち、L-Serverに対してだけ操作できます。

インフラ管理ロールは、L-Serverに対する運用時の操作を禁止したロールです。
誤操作でL-Serverの運用を阻害しないように、インフラを管理するユーザーの権限を制限したい場合に利用してください。

infra_admin(インフラ管理者)は、L-Serverに対しては、監視と「6.6 サーバ間の移動(マイグレーション)」の操作しかできませんが、その他のリソースに対してはすべての操作ができます。

infra_operator(インフラオペレーター)は、L-Serverに対しては監視しかできません。その他のリソースに対しては、電源操作だけできます。