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ServerView Resource Orchestrator V2.2.2 ユーザーズガイド

1.2.6 ネットワーク設定の簡易化

本製品で扱うネットワークリソースとは、L-Serverを接続するネットワークの定義情報です。L-Serverを作成する際のネットワーク設定を自動化するため、ネットワークの構成を事前に定義できます。

ネットワークリソースには、以下の2種類があります。

ブレードサーバに対するVLANの自動設定

ブレードサーバに対して、以下の設定を自動で行います。

サーバ種別が"物理"のL-Server

サーバ種別が"VM"のL-Server

VMware

Hyper-V

RHEL5-Xen

仮想スイッチの作成 (*1)

-

×

L-ServerのNICと仮想スイッチの接続 (*2)

-

LANスイッチブレードのサーバブレード側のポートへの設定

○ (*3)

○ (*4)

○ (*4)

×

○: 本製品が設定
×: 本製品は設定しない

*1: サーバ仮想化ソフトウェア製品ごとに、以下のように読み替えてください。

VMware

仮想スイッチとポートグループの作成

Hyper-V

仮想ネットワークの作成

RHEL5-Xen

仮想ブリッジの作成

*2: サーバ仮想化ソフトウェア製品ごとに、以下のように読み替えてください。

VMware

L-ServerのNICと仮想スイッチのポートグループとの接続

Hyper-V

L-ServerのNICと仮想ネットワークとの接続

RHEL5-Xen

L-Serverの仮想ネットワークインターフェースと事前に手動で作成済の仮想ブリッジの接続

*3: ポートVLANを設定します。
*4: タグVLANを設定します。


ラックマウントサーバに対する設定

ラックマウントサーバに対して、L-ServerのNICと仮想スイッチの接続を行います。

サーバ種別が"物理"のL-Server

サーバ種別が"VM"のL-Server

VMware

Hyper-V

RHEL5-Xen

仮想スイッチの作成 (*1)

-

×

×

×

L-ServerのNICと仮想スイッチの接続 (*2)

-

LANスイッチのポートへの設定

×

×

×

×

○: 本製品が設定
×: 本製品は設定しない

*1: サーバ仮想化ソフトウェア製品ごとに、以下のように読み替えてください。

VMware

仮想スイッチとポートグループの作成

Hyper-V

仮想ネットワークの作成

RHEL5-Xen

仮想ブリッジの作成

*2: サーバ仮想化ソフトウェア製品ごとに、以下のように読み替えてください。

VMware

L-ServerのNICと仮想スイッチのポートグループとの接続

Hyper-V

L-ServerのNICと仮想ネットワークとの接続

RHEL5-Xen

L-Serverの仮想ネットワークインターフェースと事前に手動で作成済の仮想ブリッジの接続


IPアドレスの範囲の自動設定

【Windows/Linux】【VMware】【Hyper-V】
ネットワークリソースにIPアドレスの範囲が設定されている場合は、L-Serverへのイメージ配付時に、IPアドレスを自動的に設定できます。
IPアドレスの範囲が設定されていない場合、DHCPの設定になります。

【Linux】
サーバ種別が"物理"のL-Server作成時にRed Hat Enterprise Linuxのイメージを指定する場合、IPアドレスの自動設定は対応していません。L-Serverへのイメージ配付後に、IPアドレスを手動で設定してください。

【Hyper-V】
統合サービスが導入されている以下のゲストOSで、IPアドレスの自動設定ができます。

【Xen】
IPアドレスの自動設定には対応していません。

ネットワークリソースにIPアドレスの範囲が設定されている場合は、L-Serverへのイメージ配付後に、IPアドレスを手動で設定してください(DNSサーバも手動で設定してください)。
IPアドレスの確認方法については、「D.4 [ネットワーク]タブ」の注意事項を参照してください。

IPアドレスの範囲が設定されていない場合も、L-Serverへのイメージ配付後に、手動でDHCPでの運用になるように設定してください。


LANスイッチブレードに対するVLANの自動設定

LANスイッチブレードに対してVLANを設定します。LANスイッチブレードには、レイヤー2スイッチ機能を提供するSwitchファームウェアと、仮想化を実現するIBPファームウェアがあります。

本製品では、LANスイッチブレードをSwitchファームウェアで動作させることをSwitchモード、IBPファームウェアで動作させることをIBPモードと呼びます。

詳細については、LANスイッチブレードのマニュアルを参照してください。

ネットワークリソースの接続イメージ

ネットワークリソースの接続イメージは以下のとおりです

図1.2 ネットワークリソースの接続イメージ

ポイント

サーバ種別が"物理"のL-Serverを作成する場合のネットワーク構成例は、「付録F サーバ種別が"物理"のL-Serverを作成する場合の設定」を参照してください。

サーバ種別が"VM"のL-Serverを作成する場合のネットワーク構成例は、「付録G サーバ仮想化ソフトウェア製品の設定」を参照してください。