C言語のアプリケーションを例に、アプリケーションの作成例、プラグイン定義の定義例ならびにアプリケーション実行時の各パラメタのデータ例を示します。
例1
関数名:copy_func
復帰値の型:char*
関数仕様:引数「in_data」に指定した入力データを引数「out_data」に指定した出力バッファに引数「out_size」に指定したサイズの数だけコピーします。
char *copy_func( char *out_data, /* 結果出力 */ |
プラグイン定義シートには、アプリケーション例の太字部分の情報を定義します。各パラメタに関する指定値について説明します。
第1パラメタ名「out_data」
本パラメタは結果を出力するパラメタです。そのため、定義の「種別」には、「結果」を指定します。
項目名(パラメタ名) | 指定内容 |
---|---|
名前 | out_data |
種別 | 結果 |
引数型 | CharPTR |
データ型 | SQL_VARCHAR |
第2パラメタ名「in_data」
本パラメタは入力を表わすパラメタです。そのため、定義の「種別」には、「入力」を指定します。
項目名(パラメタ名) | 指定内容 |
---|---|
名前 | in_data |
種別 | 入力 |
引数型 | CharPTR |
データ型 | SQL_VARCHAR |
第3パラメタ名「out_size」
本パラメタは実際のデータには含まれない引数ですが、定義の「種別」に「出力データサイズ」と指定することにより、アプリケーションを呼び出すことができます。
項目名(パラメタ名) | 指定内容 |
---|---|
名前 | out_size |
種別 | 出力データサイズ |
引数型 | Long |
参照先項目 | out_data |
上記のプラグインを実行したときの各パラメタのデータ例です。パラメタ「in_data」に「apple」を入力した場合、以下のとおり、結果データは入力データと同じになります。
入力データ | 結果データ |
---|---|
apple | apple |
例2
関数名:setstring_func
復帰値の型:int
関数仕様:引数「out_format」に指定した書式に、引数「code_no」に指定した入力データと引数「in_data」に指定した入力データを埋め込みます。埋め込んだデータは、引数「out_data」に指定した出力バッファに出力します。
int setstring_func( |
プラグイン定義シートには、アプリケーション例の太字部分の情報を定義します。各パラメタに関する指定値について説明します。
第1パラメタ名「out_data」
項目名(パラメタ名) | 指定内容 |
---|---|
名前 | out_data |
種別 | 結果 |
引数型 | CharPTR |
データ型 | SQL_VARCHAR |
第2パラメタ名「out_format」
アプリケーション自身の入力データとなりますが、常に固定とする出力の形式を指定するため、種別を「デフォルト」と定義します。
種別に「デフォルト」を定義した場合は、あわせて「デフォルト設定値」への設定が必要です。出力の形式を指定します。
項目名(パラメタ名) | 指定内容 |
---|---|
名前 | out_format |
種別 | デフォルト |
引数型 | CharPTR |
デフォルト設定値 | No(%d) Data(%s) この例では、書式化文字列を指定します。データ変換定義に演算式指定するときの引数情報(項目)を省略することができます。 |
データ型 | SQL_VARCHAR |
第3パラメタ名「code_no」
項目名(パラメタ名) | 指定内容 |
---|---|
名前 | code_no |
種別 | 入力 |
引数型 | Long |
参照先項目 | SQL_INTEGER |
第4パラメタ名「in_data」
項目名(パラメタ名) | 指定内容 |
---|---|
名前 | in_data |
種別 | 入力 |
引数型 | CharPTR |
データ型 | SQL_VARCHAR |
上記のプラグインを実行したときの各パラメタのデータ例です。各パラメタのデータは、以下のようになります。
パラメタ | 定義の「種別」に指定した値 | データ例 |
---|---|---|
in_data | 入力 | KOBE |
code_no | 入力 | 1000 |
out_data | 結果 | No.(1000) Data(KOBE) |
out_format | デフォルト | No(%d) Data(%s) |
例3
関数名:cutstring_func
復帰値の型:int
関数仕様:引数「in_data」に指定した入力データを引数「in_string」に指定した書式にします。そのデータを、以下の各引数に指定した出力バッファにそれぞれ出力します。
引数「result」
引数「out_data1」
引数「out_data2」
このうち、実行結果として返却するのは 引数「result」の値となります。
int cutstring_func( |
プラグイン定義シートには、アプリケーション例の太字部分の情報を定義します。各パラメタに関する指定値について説明します。
第1パラメタ名「in_data」
項目名(パラメタ名) | 指定内容 |
---|---|
名前 | in_data |
種別 | 入力 |
引数型 | CharPTR |
データ型 | SQL_VARCHAR |
第2パラメタ名「in_string」
項目名(パラメタ名) | 指定内容 |
---|---|
名前 | in_string |
種別 | 入力 |
引数型 | CharPTR |
データ型 | SQL_VARCHAR |
第3パラメタ名「result」
項目名(パラメタ名) | 指定内容 |
---|---|
名前 | result |
種別 | 結果 |
引数型 | CharPTR |
データ型 | SQL_INTEGER |
第4パラメタ名「outdata1」
項目名(パラメタ名) | 指定内容 |
---|---|
名前 | outdata1 |
種別 | 出力 |
引数型 | CharPTR |
データ型 | SQL_VARCHAR |
第5パラメタ名「outdata2」
項目名(パラメタ名) | 指定内容 |
---|---|
名前 | outdata2 |
種別 | 出力 |
引数型 | CharPTR |
データ型 | SQL_VARCHAR |
上記のプラグインを実行したときの各パラメタのデータ例です。各パラメタのデータは、以下のようになります。
パラメタ | 定義の「種別」に指定した値 | データ例 |
---|---|---|
in_data | 入力 | 20100110 (西暦、月、日のデータ(YYYYMMDD形式)) |
in_string | 入力 | %4s%2s%2s パラメタ「in_data」のフォーマットにあわせて、書式化文字列を固定文字列として、データ変換定義から指定します。変換ごとに個別で指定することが可能です。 |
result | 結果 | 2010 この例では、西暦のデータが返却されます。 |
out_data1 | 出力 | 01 アプリケーションインタフェースとしての出力という位置付けである引数です。 |
out_data2 | 出力 | 10 アプリケーションインタフェースとしての出力という位置付けである引数です。 |