JavaクラスファイルをWebサーバに登録する場合、ダウンロード時間を短縮するため、複数のファイルを一度にダウンロードし、クラスファイルをまとめたアーカイブファイルを作成します。アーカイブファイルは、jarコマンド(Java Development Kit(以降JDK)に含まれる)を使用して作成します。
ここで作成したJavaクラスファイルのアーカイブファイル(アプレット)をWebサーバからダウンロードして実行する場合は、アーカイブファイルに対して署名を行う必要があります。署名については、“5.8 アプレットのデジタル署名”を参照してください。
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jarコマンドの使用方法などについては、JDKのドキュメントを参照してください。
サブディレクトリを含むクラスファイルからアーカイブファイルを作成する場合のコマンド使用例を以下に示します。
■jarコマンド使用例
作成するアーカイブファイル名、およびアーカイブするクラスファイルを指定します。作成されたアーカイブファイルには、サブディレクトリ内のファイルが含まれています。
jar cvf Sample.jar *.class Samplemod\*.class
adding: Samplemod/_SampleintfStub.class (in=1282) (out=704) (deflated 45%)
adding: Samplemod/Sampleintf.class (in=302) (out=215) (deflated 28%)
adding: Samplemod/SampleintfHelper.class (in=2175) (out=994) (deflated 54%)
adding: Samplemod/SampleintfHolder.class (in=907) (out=461) (deflated 49%)![]()
アーカイブファイルとするクラスファイルを指定する場合は、パス指定の情報もアーカイブファイル内に含まれます。カレントディレクトリをアーカイブファイルとするクラスファイルが格納される最上位ディレクトリに移動後、クラスファイルの構成に従って指定し、アーカイブファイルを作成してください。
■HTMLファイル記述例
Javaアプレット名“Sample”およびIDL生成ファイル“Sample.jar”としてアーカイブした場合のHTMLファイル記述例を、“5.1.1 HTMLファイルの記述”に示したHTMLファイルを例として以下に示します。
(1)JBKプラグインを使用する場合(jar形式アーカイブファイル使用)
<PARAM>タグのARCHIVE指定、および<EMBED>タグのARCHIVE指定で、Sample.jarをダウンロードするように指定します。
<HTML>
<HEAD><!--demo.html-->
<TITLE>Java sample Applet </TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<OBJECT CLASSID="CLSID:BEA62964-C40B-11D1-AACA-00A0C9216A67"
WIDTH=300 HEIGHT=250>
<PARAM NAME="TYPE" VALUE="application/x-JBK-Plugin">
<PARAM NAME="NAME" VALUE="Sample">
<PARAM NAME="CODE" VALUE="Sample.class">
<PARAM NAME="ARCHIVE" VALUE="Sample.jar">
<COMMENT>
<EMBED TYPE="application/x-JBK-Plugin"
NAME="Sample" CODE="Sample.class" ARCHIVE=”Sample.jar” WIDTH=300 HEIGHT=250>
</EMBED>
</COMMENT>
</OBJECT>
</BODY>
</HTML>(2)Java Plug-inを使用する場合(jar形式アーカイブファイル使用)
<applet>タグのARCHIVE指定で、Sample.jarをダウンロードするように指定します。
<HTML> <HEAD><!--demo.html--> <TITLE>Java sample Applet </TITLE> </HEAD> <BODY> <H1>Java sample Applet</H1> <applet code="Sample.class" ARCHIVE="Sample.jar" width=300 height=250></applet><BR> </BODY> </HTML>