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ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド

4.3 エージェント

ここでは、エージェントのアップグレードについて説明します。
なお、マネージャを本バージョンにアップグレードしても、エージェントのアップグレードは必須ではありません。必要に応じてアップグレードを行ってください。


移行資産

エージェント上で移行の対象になる資産は以下のとおりです。

アップグレードインストールにより移行資産と作業用ファイルが、以下のフォルダに格納されます。アップグレードが完了するまで、以下のフォルダは削除しないでください。

【Windows/Hyper-V】
ドライブ名\Program Files\RCVE-upgradedata

【Linux/VMware/Xen】
/var/opt/RCVE-upgradedata

【Solaris】
/var/opt/RCVE-upgradedata

事前準備

アップグレードする前に、以下の準備と確認を行ってください。

アップグレードインストールによるアップグレード

V2.1.0以降から本バージョンへのアップグレードは、 本製品のインストーラによるアップグレードインストールを利用できます。

以下の手順に従い、アップグレードを行うすべての管理対象サーバで、旧バージョンのエージェントから本バージョンのエージェントへのアップグレードを行います。

注意

  • アップグレードが完了するまで、本製品の他の操作を実行しないでください。

  • エージェントのアップグレードは、マネージャのアップグレード後に行ってください。

  • アップグレードインストールに失敗した場合は、失敗した原因を取り除き、再度アップグレードインストールを実行してください。再度アップグレードインストールを実行しても問題が解決しない場合は、当社技術員に連絡してください。

  • アップグレードインストール時は、旧バージョンのインストール先フォルダ、および配下のフォルダやファイルを、コマンド プロンプト、エクスプローラまたはエディタなどで参照しないでください。
    参照している場合、アップグレードインストールが失敗します。
    アップグレードインストールに失敗した場合は、参照を中止して再度アップグレードインストールを実行してください。

  • アップグレードを中止し、旧バージョンを復旧する場合は、旧バージョンのエージェントを再インストール後、事前準備でバックアップした情報を元に戻してください。
    復旧する場合、旧バージョンまたは本バージョンのエージェントがインストールされている場合は、アンインストールしてください。
    復旧後、移行資産を退避したフォルダが存在する場合は削除してください。

  • アップグレードインストールにより、旧バージョンに適用されていた修正は削除されます。

    【Linux】
    UpdateAdvisor(ミドルウェア)のコマンドを任意の場所で実行するためにPATH変数を設定していない場合、旧バージョンに適用されていた修正は削除されますが、製品情報とコンポーネント情報が削除されません。UpdateAdvisor(ミドルウェア)のマニュアルを参照し、修正適用管理簿から製品情報とコンポーネント情報を削除してください。

  1. アップグレードインストール

    【Windows/Hyper-V】
    2.2.2 インストール【Windows/Hyper-V】」を参照して、本製品のインストーラを実行します。
    本製品のセットアップ画面が表示されます。使用許諾契約などの内容を確認し、<はい(Y)>ボタンをクリックしてください。
    旧バージョンから引き継ぐ設定内容が表示されるので確認し、<インストール(I)>をクリックしてください。アップグレードインストールが開始されます。

    【Linux/VMware/Xen】
    2.2.3 インストール【Linux/VMware/Xen】」を参照して、本製品のインストーラを実行します。
    使用許諾契約などの内容を確認し、"y"を入力してください。
    旧バージョンから引き継ぐ設定内容が表示されるので確認し、"y"を入力してください。アップグレードインストールが開始されます。

    【Solaris】
    2.2.4 インストール【Solaris】」を参照して、本製品のインストーラを実行します。
    使用許諾契約などの内容を確認し、"y"を入力してください。アップグレードインストールが開始されます。

注意

  • エージェントのアップグレード後は、RCコンソールで、アップグレードした管理対象サーバが正しく表示されるか確認してください。

  • エージェントのアップグレード後は、システムイメージとクローニングマスタを更新することをお勧めします。


手動によるアップグレード

V13.2またはV13.3のエージェントのアップグレードは、一括設定の構成定義ファイルの読込み(インポート)、および構成定義ファイルの書出し(エクスポート)を利用して行います。
以下の手順に従い、アップグレードを行うすべての管理対象サーバで、旧バージョンのエージェントから本バージョンのエージェントへのアップグレードを行います。

注意

  • アップグレードが完了するまで、本製品の他の操作を実行しないでください。

  • エージェントのアップグレードは、マネージャのアップグレード後に行ってください。

  • クローニングマスタ配付時のネットワークパラメタ自動設定機能を使用している場合は、旧バージョンのエージェントと本バージョンのエージェントのインストールフォルダを同じにしてください。

  1. 保守モードの設定

    管理対象サーバにサーバ切替えの設定が行われている場合は、保守モードに設定してください。
    または、管理対象サーバが予備サーバに設定されている場合は、本サーバを予備サーバとして設定している管理対象サーバを、保守モードに設定してください。

  2. ネットワークパラメタ自動設定機能の定義ファイルの退避(コピー)

    クローニングマスタ配付時のネットワークパラメタ自動設定機能を使用している場合は、以下のフォルダとファイルを、エージェントのインストールフォルダ以外の場所に退避(コピー)します。

    【Windows/Hyper-V】
    インストールフォルダ\Agent\etc\event_scriptフォルダ
    インストールフォルダ\Agent\etc\ipaddr.confファイル
    インストールフォルダ\Agent\etc\FJSVrcx.confファイル

    【Linux/VMware/Xen】
    /etc/opt/FJSVrcxat/event_scriptディレクトリ
    /etc/opt/FJSVnrmp/lan/ipaddr.confファイル
    /etc/FJSVrcx.confファイル

    【Solaris】
    退避する定義ファイルはありません。

  3. 旧バージョンのエージェントのアンインストール

    「Systemwalker Resource Coordinator Virtual server Edition インストールガイド」を参照し、エージェントをアンインストールしてください。

  4. 本バージョンのエージェントのインストール

    本バージョンのエージェントをインストールします。
    インストールについては、「2.2 エージェントのインストール」を参照してください。

  5. ネットワークパラメタ自動設定機能の定義ファイルの復元

    クローニングマスタ配付時のネットワークパラメタ自動設定機能を使用している場合は、手順2.で退避(コピー)した定義ファイルを復元します。手順2.を行っていない場合は、本手順は必要ありません。

    1. エージェントを停止します。

      エージェントの停止方法については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「5.2 エージェント」を参照してください。

    2. 定義ファイルを復元します。

      手順2.で退避(コピー)したフォルダとファイルを本バージョンのインストールフォルダである以下の場所に復元します。

      【Windows/Hyper-V】
      インストールフォルダ\Agent\etc\event_scriptフォルダ
      インストールフォルダ\Agent\etc\ipaddr.confファイル
      インストールフォルダ\Agent\etc\FJSVrcx.confファイル

      【Linux/VMware/Xen】
      /etc/opt/FJSVrcxat/event_scriptディレクトリ
      /etc/opt/FJSVnrmp/lan/ipaddr.confファイル
      /etc/FJSVrcx.confファイル

      【Solaris】
      復元する定義ファイルはありません。

    3. エージェントを起動します。

      エージェントの起動方法については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「5.2 エージェント」を参照してください。

  6. 保守モードの解除

    手順1.で保守モードに設定した管理対象サーバの保守モードを解除してください。

注意

  • エージェントのアップグレード後は、RCコンソールで、アップグレードした管理対象サーバが正しく表示されることを確認してください。

  • エージェントのアップグレード後は、システムイメージとクローニングマスタを更新することをお勧めします。