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Symfoware Server V10.0.1 Connection Managerユーザーズガイド(9.x)

4.1.4 メッセージ監視

Connection Managerのシステムメッセージは、システムが運用中に何らかのエラーを検出した場合、システムログに出力されます。システムログを監視することにより、システムのエラーを認識することができます。

SolarisLinuxSolaris(TM)またはLinuxの場合

SolarisまたはLinuxの場合のシステムメッセージの形式とシステムメッセージに関する事項について説明します。

注意

  • 資源の枯渇などが発生した際に、Connection Managerのメッセージに続けて、OSまたは関連パッケージのメッセージが表示される場合があります。これらのメッセージも監視してください。

  • データベースサーバで動作しているRDBシステムまたはConnection Managerの文字コード系がUNICODEの場合、メッセージに出力される資源名が文字化けすることがあります。これはOSの仕様で、システムログにUNICODEの文字を出力できないために発生するものです。

システムメッセージの形式

以下にシステムメッセージの形式を示します。

UX:apc:エラー種別:メッセージID:メッセージ本文

エラー種別には、以下の3種類があります。

  • ERROR

  • WARNING

  • INFO

UX:apc: ERROR: apc00010u:Insufficient memory.
システムメッセージのメッセージID

システムメッセージのメッセージIDは、メッセージタイプの分類コードになっています。また、メッセージの意味は以下のとおりです。

apcXXXXXu:

エラーです。運用の継続は不可能です。

apcXXXXXe:

エラーです。ただし、運用の継続は可能です。

apcXXXXXw:

エラーではありませんが、利用者が誤って運用している可能性があります。

apcXXXXXi:

エラーではありませんが、システムからの通知メッセージです。

エラー種別、メッセージID、システムログのfacilityとの対応関係を以下に示します。

エラー種別

メッセージID

facilityのlevel

ERROR

apcXXXXXuまたはapcXXXXXe

err

WARNING

apcXXXXXw

warning

INFO

apcXXXXXi

info

メッセージIDの“XXXXX”の部分は5桁の数字で、メッセージ本文と一意に対応しています。メッセージIDは、システムメッセージとコマンド応答メッセージで共通の形式ですが、システムメッセージは5桁の数字の先頭の1桁が“0”、コマンド応答メッセージは5桁の数字の先頭の1桁が“1”になります。

システムメッセージの対処方法

システムメッセージの対処方法は、rdbprtmsgコマンドを使用して表示することができます。また、本書に記載されている、“第7章 メッセージ(Solaris(TM)の場合)”および“第8章 メッセージ(Linuxの場合)”を参照してください。以下にrdbprtmsgコマンドを使用した、メッセージの表示例を示します。

システムメッセージ“00001”の説明を表示します。

$ rdbprtmsg -apc 00001

apc00001e
An error has occurred on the communication line to
 RDB system 's*,t*'.u*
[メッセージの意味]
  Connection ManagerとRDBシステムが動作するホストとの間の通信で異常が発生しました。
[パラメタの意味]
  s*: RDBシステム名
  t*: ホスト名
[システムの処理]
  コネクションを再確立するため、RDBの運用インスタンスまたは待機インスタンスとの通信を試みます。
[利用者の処置]
  “Connection Manager ユーザーズガイド”の通信異常時の対処に従って適切な対処を行ってください。

注意

  • rdbprtmsgコマンドの表示に関して、メッセージIDが“apc”で始まるメッセージについては、メッセージ本文の終わりに“u*”などの記号が表示されますが、特に意味はありません。

  • データベースサーバのクラスタシステムに、PRIMECLUSTERを使用している場合、“運用インスタンス”および“待機インスタンス”は、それぞれ“運用系システム”および“待機系システム”の意味となります。


WindowsWindows(R)の場合

Windows(R)の場合のシステムメッセージの形式とシステムメッセージに関する事項について説明します。

システムメッセージの形式

Connection Managerのシステムメッセージは、イベントビューアのソース、説明およびイベントIDに対して以下の情報を出力します。その他の情報の詳細については、Windows(R) 2000の場合は“ヘルプ”を、Windows Server(R) 2003、Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合は“ヘルプとサポート”を参照してください。

  • ソースには“SymfoWARE CM”を出力します。

  • 説明には、メッセージIDとメッセージ本文を出力します。

  • イベントIDには、メッセージIDの5桁の数字と同じ番号を出力します。

注意

メッセージIDについては、“システムメッセージのメッセージID”を参照してください。

システムメッセージのメッセージID

システムメッセージのメッセージIDは、メッセージタイプの分類コードになっています。また、メッセージの意味は以下のとおりです。

apcXXXXXu :

エラーです。運用の継続は不可能です。

apcXXXXXe :

エラーです。ただし、運用の継続は可能です。

apcXXXXXw :

エラーではありませんが、利用者が誤って運用している可能性があります。

apcXXXXXi :

エラーではありませんが、システムからの通知メッセージです。

注意

メッセージIDの“XXXXX”の部分は5桁の数字で、メッセージ本文と一意に対応しています。メッセージIDは、システムメッセージとコマンド応答メッセージで共通の形式ですが、システムメッセージは5桁の数字の先頭の1桁が“0”、コマンド応答メッセージは5桁の数字の先頭の1桁が“1”になります。