ページの先頭行へ戻る
Symfoware Server V10.0.1 Connection Managerユーザーズガイド(9.x)

3.2.2 アプリケーションサーバの起動と停止

アプリケーションサーバの起動と停止について説明します。

アプリケーションサーバの起動

アプリケーションサーバの起動は、apcstartコマンドで行います。データベースサーバが運用中状態の場合、アプリケーションサーバの起動完了と同時に、データベースサーバと通信可能な状態になります。データベースサーバが停止状態の場合、アプリケーションサーバの起動が完了しても、データベースサーバとは通信不可能な状態のままです。なお、アプリケーションサーバの起動後にapcnetコマンドを使用して通信状態を表示することができます。

アプリケーションサーバがデータベースサーバと通信可能な状態のときに、アプリケーションを実行することができます。

注意

Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2において、apcstartコマンドは、“管理者: コマンドプロンプト”から実行する必要があります。[コマンドプロンプト]を右クリックして表示されるメニューから[管理者として実行]を選択し、“管理者: コマンドプロンプト”を起動してください。

以下は、アプリケーションサーバを起動し、通信状態を表示する場合の例です。表示内容の詳細については、“4.1.1 通信状態の表示”を参照してください。

例1

データベースサーバが運用中状態のときにアプリケーションサーバを起動した場合

$ apcstart
$ apcnet
apcnet DATE:2007/01/10 TIME:10/30/55
        System     Host       Status    Cause
        rdbsys1    host1      online     -
       (rdbsys1)   host3      online     -
        rdbsys2    host2      online     -
       (rdbsys2)   host3      online     -
例2

データベースサーバが停止状態のときにアプリケーションサーバを起動した場合

$ apcstart
$ apcnet
apcnet DATE:2007/01/10 TIME:10/30/55
        System     Host       Status    Cause
        rdbsys1     -         offline    CON
        rdbsys2     -         offline    CON

データベースサーバが停止状態のときにアプリケーションサーバを起動した場合、アプリケーションサーバは定期的に通信回線の接続を試みます(この状態の場合は、Causeに“CON”と表示します)。データベースサーバが運用中状態に遷移すると、自動的に通信不可能状態“offline”から通信可能状態“online”へ遷移します。

注意

アプリケーションからのCONNECT文は、データベースサーバと通信可能な状態のときに実行することができます。Interstage Application Serverの一連の起動処理の中でCONNECT文を実行する場合は、データベースサーバを起動した後にアプリケーションサーバを起動してください。アプリケーションサーバでは、以下の順に実行します。

  1. apcstartコマンドの実行

  2. Interstage Application Serverの起動

アプリケーションサーバの停止

アプリケーションサーバの停止は、apcstopコマンドで行います。

アプリケーションサーバを停止すると、アプリケーションを実行することはできません。

アプリケーションを実行中の場合、アプリケーションサーバを停止することはできません。

注意

Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2において、apcstopコマンドは、“管理者: コマンドプロンプト”から実行する必要があります。[コマンドプロンプト]を右クリックして表示されるメニューから[管理者として実行]を選択し、“管理者: コマンドプロンプト”を起動してください。

SolarisLinux自動起動停止スクリプトによるアプリケーションサーバの起動と停止(Solaris/Linuxの場合)

自動起動停止スクリプトを利用する場合、自動起動停止スクリプトのセットアップを行います。自動起動停止スクリプトを利用することで、サーバの起動時や停止時にアプリケーションサーバの起動と停止を自動的に行うことができます。なお、クラスタシステムで動作させる場合は、クラスタシステムにより起動停止が制御されるため、本機能を利用する必要はありません。

注意

アプリケーションサーバ起動時のユーザはrootになります。

LinuxLinuxの場合

  • 本スクリプトを設定する場合は、アプリケーションサーバを停止している状態で行う必要があります。なお、スクリプトによる制御は、サーバの再起動後に有効となります。

  • OSの仕様により、停止スクリプトで停止を行う場合、起動スクリプトを設定する必要があります。

参考

自動起動停止スクリプトを利用しなくなった場合、またはConnection Managerをアンインストールする場合には、“付録B 自動起動停止スクリプトのアンセットアップ”を参照し、スクリプトを削除してください。

設定方法について以下に説明します。

SolarisSolarisの場合

  1.   以下に格納されているスクリプトを複写し、アクセス権の設定を行います。

    /opt/FJSVapccm/demo/rc_symfocm
    例1
    $ cp /opt/FJSVapccm/demo/rc_symfocm /etc/init.d/rc_symfocm
    $ chmod 755 /etc/init.d/rc_symfocm
  2.   複写したスクリプトへシンボリックリンクを作成します。

    1.   自動起動させるため、以下のディレクトリに対してシンボリックリンクを作成します。

      • /etc/rc2.d

      $ ln -s /etc/init.d/rc_symfocm /etc/rc2.d/S98symfocm
    2.   自動停止させるため、以下のディレクトリに対してシンボリックリンクを作成します。

      • /etc/rc0.d

      • /etc/rc1.d

      • /etc/rcS.d

      $ ln -s /etc/init.d/rc_symfocm /etc/rc0.d/K01symfocm

LinuxLinuxの場合

  1.   以下に格納されているスクリプトを複写し、アクセス権の設定を行います。

    /opt/FJSVapccm/demo/rc_symfocm
    例1
    $ cp /opt/FJSVapccm/demo/rc_symfocm /etc/rc.d/init.d/rc_symfocm
    $ chmod 755 /etc/rc.d/init.d/rc_symfocm
  2.   複写したスクリプトへシンボリックリンクを作成します。

    1.   自動起動させるため、以下のディレクトリに対してシンボリックリンクを作成します。

      • /etc/rc.d/rc2.d

      • /etc/rc.d/rc3.d

      • /etc/rc.d/rc4.d

      • /etc/rc.d/rc5.d

      $ ln -s /etc/rc.d/init.d/rc_symfocm /etc/rc.d/rc2.d/S98symfocm
    2.   自動停止させるため、以下のディレクトリに対してシンボリックリンクを作成します。

      • /etc/rc.d/rc0.d

      • /etc/rc.d/rc1.d

      • /etc/rc.d/rc6.d

      $ ln -s /etc/rc.d/init.d/rc_symfocm /etc/rc.d/rc0.d/K01symfocm

WindowsConnection Managerのサービスによるアプリケーションサーバの起動と停止(Windowsの場合)

Windows(R)の場合、APCコマンドで起動/停止する方法の他に、Connection Managerのサービスを開始/停止する方法があります。以下のサービスの開始と停止について説明します。

  • 手動によるサービスの開始

  • 手動によるサービスの停止

  • 自動的なサービスの開始と停止

手動によるサービスの開始

Connection Managerのサービスの開始は、次の手順で操作します。

  • Windows(R) 2000の場合

    1. [スタート]メニューの[プログラム]から[管理ツール]を選択し、[サービス]を起動します。

    2. サービス名の一覧の中から、サービス[SymfoWARE CMAP]を選択します。

    3. [サービスの開始]ボタンをクリックします。

  • Windows Server(R) 2003、Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合

    1. [スタート]メニューの[管理ツール]で、[サービス]をクリックします。

    2. サービス名の一覧の中から、サービス[SymfoWARE CMAP]を選択します。

    3. [サービスの開始]ボタンをクリックします。

手動によるサービスの停止

Connection Managerのサービスの停止は、次の手順で操作します。

  • Windows(R) 2000の場合

    1. [スタート]メニューの[プログラム]から[管理ツール]を選択し、[サービス]を起動します。

    2. サービス名の一覧の中から、サービス[SymfoWARE CMAP]を選択します。

    3. [サービスの停止]ボタンをクリックします。

  • Windows Server(R) 2003、Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合

    1. [スタート]メニューの[管理ツール]で、[サービス]をクリックします。

    2. サービス名の一覧の中から、サービス[SymfoWARE CMAP]を選択します。

    3. [サービスの停止]ボタンをクリックします。

注意

サービスの停止を行う場合、実行中のアプリケーションおよび実行中のConnection Managerコマンドがある場合は、それらは強制的に終了され、Connection Managerが即時停止します。

自動的なサービスの開始と停止

Windows(R)の起動/停止と同時に、Connection Managerのサービスを自動的に開始/停止することができます。これはサービスのスタートアップを[手動]から[自動]に切り替えることにより実現します。サービスの切り替えは、次の手順で操作します。

  • Windows(R) 2000の場合

    1. [スタート]メニューの[プログラム]から[管理ツール]を選択し、[サービス]を起動します。

    2. サービス名の一覧の中から、サービス[SymfoWARE CMAP]を選択します。

    3. [プロパティ]ダイアログボックスを表示して、スタートアップの種類を[手動]から[自動]に切り替えます。

  • Windows Server(R) 2003、Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合

    1. [スタート]メニューの[管理ツール]で、[サービス]をクリックします。

    2. サービス名の一覧の中から、サービス[SymfoWARE CMAP]を選択します。

    3. [プロパティ]ダイアログボックスを表示して、スタートアップの種類を[手動]から[自動]に切り替えます。