Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0

C.3.2 事前準備

データ移行を行う前に、以下の点に注意してください。

• Internet Navigware Serverにログイン中のユーザがいないことを確認してください。 ログイン中のユーザは、Internet Navigware管理ツールの[システム管理]−[セション]タブで確認します。
• メール送信機能を使用している場合、メールの送信開始時刻の前後１時間程度以内にデータ移行作業を行わないでください。 メール送信開始時刻は、Internet Navigware管理ツールの[システム管理]−[メール送信]タブで確認します。
• メール送信機能を使用している場合、環境設定ファイル(NavigwareResources.properties)の以下に設定されたフォルダにファイルが存在しないことを確認してください。
  • services.PostMailService.sendbox
  • services.PostMailService.autobox
  上記に設定されたフォルダにファイルが存在する場合は、メールの送信処理中の可能性があります。ファイルが存在する場合は、しばらく待ってファイルが存在しなくなった状態でデータ移行操作を行ってください。
  しばらく待ってもファイルがなくならない場合、何らかの原因で未送信のメールが残っている可能性があります。その場合、[システム管理]-[メール送信]-[メール送信の設定]画面で、[サービス起動時もメールを送信する]をチェックし、設定を保存してからInternet Navigware Serverのワークユニットを再起動してください。
  

  環境設定ファイルは、以下のフォルダに格納されています。

  [Windows版]
  <Internet Navigware ServerのWebアプリケーションディレクトリ>\WEB-INF\confディレクトリ
  
  <Internet Navigware ServerのWebアプリケーションディレクトリ>は、Interstage Application Serverのインストール先ディレクトリが“C:\Interstage”の場合、以下のようになります。
  
  《V8.0 L10からの移行の場合》
  

  C:\Interstage\J2EE\var\deployment\ijserver\inavi8\webapps\inavi

  
  《V8.0 L11からの移行の場合》
  

  C:\Interstage\J2EE\var\deployment\ijserver\inavi8\apps\inavi.war

  
  [Linux版]
  

  /var/opt/FJSVj2ee/deployment/ijserver/inavi8/webapps/inavi/WEB-INF/conf ディレクトリ

  
  

データ移行前の準備は、以下の手順で行います。

[Windows版]

1. Interstage 管理コンソールから、Internet Navigware Serverのワークユニットを停止します。停止方法は、18.4 Internet Navigware Serverの停止を参照してください。
   
   

   
   Internet Navigware Serverの停止手順1.でWebブラウザを起動してアドレスを入力してログインする場合は、[https]ではなく、[http]を指定してください。
   Internet Navigware Serverの停止手順3.で指定するワークユニット名は、[inavi9]ではなく、[inavi8]を指定してください。

   
   
2. Internet Navigware Server Enterprise Edition V8.0の環境設定ファイルを、Internet Navigware Server Enterprise Edition V8.0のインストール先ディレクトリにコピーします。
   
   [コピー元]
   Interstage Application Serverのインストール先ディレクトリが“C:\Interstage”の場合
   
   《V8.0 L10からの移行の場合》
   

   C:\Interstage\J2EE\var\deployment\ijserver\inavi8\webapps\inavi\WEB-INF\conf

   
   《V8.0 L11からの移行の場合》
   

   C:\Interstage\J2EE\var\deployment\ijserver\inavi8\apps\inavi.war\WEB-INF\conf

   
   

   上記ディレクトリに格納された、次の３つのファイルをコピーします。

   • CnCResources.properties
   • NavigwareResources.properties
   • torque.properties
   
   [コピー先]
   Internet Navigware Server Enterprise Edition V8.0のインストール先ディレクトリが“C:\Program Files\Fujitsu\INServerV8”の場合に、次のディレクトリにファイルを上書きコピーします。
   

   C:\Program Files\Fujitsu\INServerV8\template

   
   
3. Interstage Application Serverをアンインストールします。 Interstage Application Serverのアンインストール方法については、移行元のバージョンのInternet Navigware Serverのインストール説明書を参照してください。
   
   
4. Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0を上書きインストールします。Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0のインストール方法については、本バージョンのインストール説明書を参照してください。
   上書きインストールした場合、手順2.でコピーした環境設定ファイルは、同ディレクトリに別名で保存されます。
   
   別名で保存されたInternet Navigware Server Enterprise Edition V8.0用の環境設定ファイル
   • CnCResources.properties.V8
   • NavigwareResources.properties.V8
   • torque.properties.V8

   また、Internet Navigware Server Enterprise Edition V8.0用の設定ファイルから、Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0用の設定ファイルに自動的に変換されたファイルが、同ディレクトリに保存されます。

   Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0用の設定ファイル
   • CnCResources.properties
   • NavigwareResources.properties
   • torque.properties

   Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0を上書きインストールした場合、インストール先ディレクトリは、“C:\Program Files\Fujitsu\INServerV8”となります。

[Linux版]

1. Interstage 管理コンソールから、Internet Navigware Serverのワークユニットを停止します。停止方法は、18.4 Internet Navigware Serverの停止を参照してください。
   

   
   Internet Navigware Serverの停止手順3.で指定するワークユニット名は、[inavi9]ではなく、[inavi8]を指定してください。

   
   
2. Interstage Application Server、およびInternet Navigware Enterprise LMS Server V9.0を移行先の新サーバにインストールします。Interstage Application Server、およびInternet Navigware Enterprise LMS Server V9.0のインストール方法については、本バージョンのインストール説明書を参照してください。
   

   
   Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0のインストール時に指定する教材ディレクトリは、Internet Navigware Server Enterprise Edition V8.0の教材ディレクトリから変更しないことを推奨します。教材ディレクトリを変更した場合、手順5.で環境設定ファイルを手書きで修正する必要があります。

   Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0のインストールは、インストール説明書「4. インストール」の手順までを実施してください。

   
   
3. 移行元の旧サーバのInternet Navigware Server Enterprise Edition V8.0の環境設定ファイルを、移行先の新サーバにコピーします。
   
   [コピー元]
   移行元の旧サーバの下記ディレクトリ
   

   /var/opt/FJSVj2ee/deployment/ijserver/inavi8/webapps/inavi/WEB-INF/conf ディレクトリ

   上記ディレクトリに格納された、次の３つのファイルをコピーします。

   • CnCResources.properties
   • NavigwareResources.properties
   • torque.properties
   
   [コピー先]
   移行先の新サーバの下記ディレクトリ
   

   /opt/FJSVinsve/template ディレクトリ

   
   
4. 手順3.でコピーした環境設定ファイルをInternet Navigware Enterprise LMS Server V9.0用に変換するため、移行先の新サーバで、以下のシェルスクリプトを実行します。

   # /opt/FJSVinsve/bin/inconvertprop.sh

   コマンドの実行結果として「環境設定ファイルの変換が正常に終了しました。」と表示されることを確認します。
   変換に失敗した場合は、エラーメッセージ、および対処方法が表示されるので、対処方法に基づいてエラーの原因を取り除き、再度実行してください。
   
   
5. Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0のインストール時に指定した教材ディレクトリを、Internet Navigware Enterprise Edition V8.0の教材ディレクトリから変更した場合は、教材ディレクトリの設定を再度行う必要があります。
   手順4.で変換した環境設定ファイル「/opt/FJSVinsve/template/NavigwareResources.properties」の「material.directory.course」に設定された教材ディレクトリを、Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0のインストール時に指定した教材ディレクトリに修正します。
   
   
6. Internet Navigware Server Enterprise Edition V8.0で使用していた教材をInternet Navigware Enterprise LMS Server V9.0の教材ディレクトリにコピーします。
   
   [コピー元]
   Internet Navigware Server Enterprise Edition V8.0の教材ディレクトリ。
   Internet Navigware Server Enterprise Edition V8.0の教材ディレクトリは、移行元の旧サーバの環境設定ファイル「/var/opt/FJSVj2ee/deployment/ijserver/inavi8/webapps/inavi/WEB-INF/conf/NavigwareResources.properties」の「material.directory.course」の設定値を確認してください。
   
   環境設定ファイルの教材ディレクトリに設定されたディレクトリ内の全フォルダ／ファイルをコピーします。
   
   [コピー先]
   Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0の教材ディレクトリ。
   Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0の教材ディレクトリは、移行先の新サーバの環境設定ファイル「/opt/FJSVinsve/template/NavigwareResources.properties」の「material.directory.course」の設定値を確認してください。
   
   

   
   教材ディレクトリは、複数指定されている場合があります。教材ディレクトリの詳細については、21.1 教材ディレクトリとはを参照してください。
   
   移行前のサーバで、教材ファイルの外部にある動画などのコンテンツをApacheを用いて表示していた場合、移行後のサーバに外部のコンテンツを複写し忘れたり、Apacheを停止したりすると、教材が正しく表示されないことがあります。

   
   
7. インストール説明書の「6.1 環境変数の設定」、「6.2 コマンド接続先の設定」、「6.5 Interstage Application Serverの設定」を参照し、インストール後の環境設定を行ってください。環境設定後、続けて本オンラインマニュアル「C.3.3 データの移行」の手順で移行を行います。