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ServerView Resource Orchestrator ユーザーズガイド

H.3 L-Server

L-ServerのXML定義は以下のとおりです。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<Resources>
  <LServer name="L-Server名" label="ラベル">
    <Comment>コメント</Comment>
    <TemplateLink name="L-Serverテンプレート名"/>
    <ServerImageLink name="イメージ名" version="イメージ世代"/>
    <ServerType>サーバ種別</ServerType>
    <VMType>VM種別</VMType>
    <OSType>OS種別</OSType>
    <CPU>
      <CPUArch>CPUアーキテクチャ</CPUArch>
      <CPUPerf>CPU性能</CPUPerf>
      <NumOfCPU>CPU数</NumOfCPU>
    </CPU>
    <Memory>
      <MemorySize>メモリ容量</MemorySize>
    </Memory>
    <Disks>
      <Disk name="ディスク名">
        <DiskIndex>ディスク番号</DiskIndex>
        <DiskSize>ディスク容量</DiskSize>
        <From>
          <VirtualStorage name="仮想ストレージのリソース名"/>
          <Pool name="ストレージプール名"/>
        </From>
      </Disk>
    </Disks>
    <NICs>
      <NIC>
        <NICIndex>NIC番号</NICIndex>
        <NetworkLink name="Network名"/>
        <IpAddress>IPアドレス</IpAddress>
      </NIC>
    </NICs>
    <Policy>
      <Redundancy>冗長性</Redundancy>
      <Positioning>運用位置</Positioning>
      <Exclusion>排他運用</Exclusion>
    </Policy>
    <From>
      <VmHost name="VMホストのリソース名"/>
      <Pool name="VMプール名"/>
    </From>
    <OSSetting>
      <ComputerName>コンピュータ名、ホスト名</ComputerName>
      <FullName>フルネーム</FullName>
      <ProductKey>製品キー</ProductKey>
      <AdminPassword>管理者パスワード</AdminPassword>
      <CAL>ライセンスモード</CAL>
      <CALMaxConnection>最大接続数</CALMaxConnection>
      <OrganizationName>組織名</OrganizationName>
      <DomainName>ドメイン名</DomainName>
      <DNSSearchPaths>
        <DNSSearchPath>DNS検索パス</DNSSearchPath>
        <DNSSearchPath>DNS検索パス</DNSSearchPath>
      </DNSSearchPaths>
      <DNSServers>
        <DNSServer nic="NICのインデックス" ip="DNSのIPアドレス" />
        <DNSServer nic="NICのインデックス" ip="DNSのIPアドレス" />
      </DNSServers >
      <TimeZone>タイムゾーン</TimeZone>
      <HardwareClock>ハードウェア時計設定</HardwareClock>
    </OSSetting>
  </LServer>
</Resources>

L-Serverを特定のリソースフォルダ配下に配置する場合は、Resourcesタグではなく、FolderタグでL-Serverのタグを囲みます。
Resourcesタグを指定した場合は、操作を実行したユーザのホームフォルダ配下に、L-Serverが作成されます。
なお、作成済のL-Serverを変更する場合は、Resourcesタグで囲んでください。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<Folder name="リソースフォルダ名">
  <LServer name="L-Server名" label="ラベル">
    (略)
  </LServer>
</Folder>

要素名

説明

取り得る値、または例

L-Server名 (*1)

L-Serverの名前

先頭半角英数字で、半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された64文字以内の文字列

ラベル (*1)

L-Serverのラベル(省略可)

日本語(半角カナを含む)、半角文字に関係なく32文字以内の文字列

コメント (*1)

L-Serverのコメント(省略可)

日本語(半角カナを含む)、半角文字に関係なく256文字以内の文字列

L-Serverテンプレート名

L-Serverで使用するL-Serverテンプレート名(省略可)

作成済のL-Serverテンプレートのリソース名を指定します。

イメージ名

L-Serverの起動ディスクに配付するクローニングマスタ名(省略可)

作成済のクローニングマスタのリソース名を指定します。

イメージ世代

L-Serverの起動ディスクに配付するクローニングマスタの世代(省略可)

整数
省略した場合は、最新の世代が使用されます。

サーバ種別 (*2)

L-Serverに割り当てるサーバの種別(省略可)

Virtual
省略時は、Virtualが設定されます。

VM種別 (*2)

L-Serverに割り当てるVMの種別(省略可)

VMware
省略時は、VMwareが設定されます。

OS種別 (*1)

L-Server のOS種別。
イメージを指定した場合は、省略可能。

設定可能値については、GUIで表示される情報、またはヴイエムウェア株式会社のウェブサイト(*3)に記載されている"NAME"カラムの値を参照してください。

CPUアーキテクチャ (*2)

L-Serverに割り当てるサーバのCPUアーキテクチャ(省略可)

IA
省略時は、IAが設定されます。

CPU性能 (*1、*2)

L-Serverに割り当てるサーバのCPU性能

GHzを単位として、小数第一位までの数値
指定可能な範囲については、「D.1.2 [サーバ]タブ」を参照してください。

CPU数 (*1、*2)

L-Serverに割り当てるサーバのCPU数

1以上の整数
指定可能な範囲については、「D.1.2 [サーバ]タブ」を参照してください。

メモリ容量 (*1、*2)

L-Serverに割り当てるサーバのメモリ容量

GByteを単位として、小数第一位までの数値
指定可能な範囲については、「D.1.2 [サーバ]タブ」を参照してください。

ディスク名

L-Serverに割り当てるディスク名(省略可)

先頭半角英数字で、半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列。
省略時は、自動生成されます。

ディスク番号 (*2)

L-Serverに割り当てるディスクの番号

0から始まる整数
0:ブートディスク、0以外:データディスク
0~59の範囲で指定してください。

ディスク容量 (*2)

切り出すディスクの容量

GByteを単位として、小数第一位までの数値
指定可能な範囲については、「D.1.3 [ディスク]タブ」のサイズを参照してください。

仮想ストレージ

L-Serverに割り当てるディスクを切り出す仮想ストレージ(省略可)
ストレージプールと同時指定された場合は、本属性を優先します。

作成済の仮想ストレージのリソース名を指定します。

ストレージプール

L-Serverに割り当てるディスクを作成する仮想ストレージを抽出するリソースプール(省略可)

作成済のストレージプールのリソース名を指定します。
異なる階層で、同じ名前のストレージプールが存在する環境では、名前が特定できるように、階層を指定する必要があります。
Folder/Pool

NIC番号

L-Serverに割り当てるNIC定義を識別する番号

0から始まる整数。
0~9の範囲で指定してください。

Network名

L-Serverが接続するネットワーク名

作成済のネットワークリソース名を指定します。

IPアドレス

L-Serverに割り当てるIPアドレス(省略可)

以下の方法で指定できます。
<IpAddress>IPアドレス形式</IpAddress>
IPアドレスを直接指定します。

<IpAddress auto="true"/>
ネットワークリソースに設定してあるアドレス範囲から自動で割り当てられます。
IpAddressタグを省略した場合も、ネットワークリソースに設定してあるアドレス範囲から自動で割り当てられます。

冗長性 (*1、*2)

L-Serverに割り当てるサーバの冗長性(省略可)

None,HA
None:冗長性なし
HA:HAを設定しているサーバに配置
省略時は、Noneが設定されます。
D.1.2 [サーバ]タブ」のサーバ冗長化を参照してください。

運用位置 (*1、*2)

L-Serverに割り当てるサーバの物理的な位置(省略可)

Fixed,AttachAtBoot
Fixed:物理位置固定
AttachAtBoot:起動ごとに変更
省略時は、Fixedが設定されます。

排他運用 (*1)

物理サーバ上で他の仮想サーバとの排他運用(省略可)

L-Server名、またはFolder名。
アクセス範囲に含まれない、または存在しないリソースを指定した場合は、排他されません。

VMホスト

L-Serverに割り当てるVMを作成するVMホスト(初回に割り当てたときだけ有効)。
リソースプールと同時指定された場合は、本属性を優先します。(省略可)

登録済のVMホストのリソース名を指定します。

VMプール

L-Serverに割り当てるVMを作成するVMホストを抽出するリソースプール(初回に割り当てたときだけ有効)。(省略可)

作成済のVMプールのリソース名を指定します。
異なる階層で、同じ名前のVMプールが存在する環境では、名前が特定できるように、階層を指定する必要があります。
Folder/Pool

コンピュータ名、ホスト名 (*4)

コンピュータ名、ホスト名

指定可能な値については、「D.1.5 [OS]タブ」の「表D.1 設定項目一覧」を参照してください。

フルネーム (*4)

Windowsの業務OSで使用するフルネーム

製品キー (*4)

Windowsの製品キー

管理者パスワード (*4)

Windowsの業務OSで使用するadministratorのパスワード

ライセンスモード (*4)

Windowsに設定するクライアントアクセスライセンス

最大接続数 (*4)

Windowsに設定する接続クライアント数

組織名 (*4)

Windowsの業務OSに設定する組織名

ドメイン名 (*4)

業務OSで使用するドメイン名

DNS検索パス (*4)

Linuxの業務OSで使用するDNSの検索パス

指定可能な値については、「D.1.5 [OS]タブ」の「表D.1 設定項目一覧」を参照してください。
複数指定する場合は、タグを複数記載します。
<DNSSearchPaths>
<DNSSearchPath>DNS検索パス1</DNSSearchPath>
<DNSSearchPath>DNS検索パス2</DNSSearchPath>
</DNSSearchPaths>

NICのインデックス (*4)

DNSを設定するNICのインデックス

DNSのIPアドレスを設定するNICのインデックスです。
業務OSがWindowsの場合には、本インデックスが必要です。
業務OSがLinuxの場合には、nic属性を指定しないでください。
0~9の範囲で指定してください。

DNSのIPアドレス (*4)

DNSのIPアドレス

業務OSがWindowsの場合は、各NICに対して設定するDNSのIPアドレスです。
業務OSがLinuxの場合は、システムに対して設定するDNSのIPアドレスです。

タイムゾーン (*4)

業務OSのタイムゾーン

  • Windows業務OSで、指定可能なタイムゾーンについては、Microsoft社のウェブサイト(*5)を参照してください。
    "Index"カラムの値を、10進数に変換して指定するか、"Time"カラムの値を指定します。

  • Linux業務OSで、指定可能なタイムゾーンの例は、以下のとおりです。これ以外の設定可能値については、timeconfig などOSが提供するコマンドで表示される情報を参照し、指定してください。

    • Asia/Tokyo

    • US/Pacific

    • US/Central

    • US/Eastern

    • Europe/Berlin

    • Europe/Amsterdam

    • Europe/London

    • Asia/Seoul

    • Asia/Hong_Kong

    • Australia/Canberra

    それぞれ、以下の地域を指します。

    • 東京: Asia/Tokyo

    • US/太平洋標準時: US/Pacific

    • US/中央標準時: US/Central

    • US/東部標準時: US/Eastern

    • ドイツ/ベルリン: Europe/Berlin

    • アムステルダム: Europe/Amsterdam

    • ロンドン: Europe/London

    • ソウル: Asia/Seoul

    • 香港: Asia/Hong_Kong

    • キャンベラ: Australia/Canberra

ハードウェア時計設定 (*4)

Linuxの業務OSで使用する 時計設定。

指定可能な値については、「D.1.5 [OS]タブ」の「表D.1 設定項目一覧」を参照してください。

リソースフォルダ名 (*6)

L-Serverを配置するリソースフォルダの名前

階層指定を行う場合は、以下のように記載します。
Folder名/Folder名

*1: L-Serverの変更により、値を変更できるものです。L-Serverテンプレート名を変更したり、L-Serverテンプレート名に指定したL-Serverテンプレートの内容を変更したりしても、L-Serverの構成は変更されません。OS種別は、OSをインストールしていない状態でだけ変更するようにしてください。
*2: L-Serverテンプレートを使用しない、またはL-Serverテンプレートで指定した値を使用しない場合にだけ指定します。
*3: 設定可能値については、以下のヴイエムウェア株式会社のウェブサイトで確認してください。

ヴイエムウェア株式会社のウェブサイト

URL: http://www.vmware.com/support/developer/vc-sdk/visdk400pubs/ReferenceGuide/vim.vm.GuestOsDescriptor.GuestOsIdentifier.html (2010年7月時点)

*4: イメージ配付後に行うパーソナライズ情報です。OSプロパティ定義ファイルが存在しない場合や、記載済の値を変更する場合にだけ指定します。
*5: 以下のMicrosoft社のウェブサイトを参照してください。

Microsoft社のウェブサイト

URL: http://support.microsoft.com/kb/973627/en-us/ (2010年7月時点)

*6: L-Serverをリソースフォルダ階層下に作成する場合に指定します。

  • L-Serverテンプレートを使用し、クローニングマスタを配付しないL-Serverを作成

    <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
    <Resources>
      <LServer name="first_server">
        <TemplateLink name="small"/>
        <OSType>Red Hat Enterprise Linux 5 (32-bit)</OSType>
        <NICs>
          <NIC>
            <NICIndex>0</NICIndex>
            <NetworkLink name="net01"/>
          </NIC>
        </NICs>
      </LServer>
    </Resources>
  • L-Serverテンプレートを使用し、クローニングマスタを配付するL-Serverを作成(OSプロパティ定義ファイルを設定済)

    <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
    <Resources>
      <LServer name="second_server">
        <TemplateLink name="small"/>
        <ServerImageLink name="master_image"/>
        <NICs>
          <NIC>
            <NICIndex>0</NICIndex>
            <NetworkLink name="net01"/>
          </NIC>
        </NICs>
        <OSSetting>
          <ComputerName>host2</ComputerName>
        </OSSetting>
      </LServer>
    </Resources>
  • L-Serverテンプレートを使用せず、Linuxのクローニングマスタを配付するL-Serverを作成(OSプロパティ定義ファイルを設定済)

    <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
    <Resources>
      <LServer name="L-Server">
        <ServerImageLink name="RHEL5"/>
        <CPU>
          <CPUPerf>1.0</CPUPerf>
          <NumOfCPU>1</NumOfCPU>
        </CPU>
        <Memory>
          <MemorySize>2</MemorySize>
        </Memory>
        <Disks>
          <Disk>
            <DiskIndex>0</DiskIndex>
            <DiskSize>20.0</DiskSize>
          </Disk>
          <Disk>
            <DiskIndex>1</DiskIndex>
            <DiskSize>30.0</DiskSize>
          </Disk>
        </Disks>
        <NICs>
          <NIC>
            <NICIndex>0</NICIndex>
            <NetworkLink name="net01"/>
          </NIC>
        </NICs>
        <Policy>
          <Redundancy>None</Redundancy>
          <Positioning>Fixed</Positioning>
        </Policy>
        <OSSetting>
          <ComputerName>host1</ComputerName>
          <DomainName>xx.zz.yy</DomainName>
          <DNSSearchPaths>
            <DNSSearchPath>10.20.30.40</DNSSearchPath>
          </DNSSearchPaths>
        </OSSetting>
      </LServer>
    </Resources>