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ServerView Resource Orchestrator ユーザーズガイド

1.2.1 リソースプール

リソースプールとは、仮想サーバ、ストレージ、ネットワーク、イメージなど同じ種類のリソースを束ねたものです。リソースプール管理は、リソースを無駄なく有効に活用するための機能です。リソースプールの種類は以下のとおりです。詳細については、「付録A リソースプール」を参照してください。

表1.2 リソースプールの種別

リソースプール種別

概要

VM

新たなサーバ(VM)を作成する際に利用するVMホストを格納するリソースプールです。

ストレージ

サーバ(VM)に割り当てるディスクリソースを動的に切り出すことができる仮想ストレージリソース(VMwareのVMFS(データストア)などのVM作成用ファイルシステム)を格納するリソースプールです。

ネットワーク

サーバを接続するネットワークを定義したネットワークリソースを格納するリソースプールです。
ネットワークリソースの詳細については、「1.2.6 ネットワーク設定の簡易化」を参照してください。

イメージ

以下のリソースが格納されます。

  • クローニングマスタ

本製品で制御するリソースを事前にリソースプールに登録しておくことで、利用者の要求に応じてリソースをリソースプールから切り出し、迅速にサーバ(ストレージ、ネットワークを含めた)を構築できます。サーバが不要になった場合は、リソースを解放して再利用に備えます。

リソースプールは運用要件(ハードウェア種別、セキュリティ、リソース管理単位など)に応じて複数作成できます。リソースプール内のリソースが不足した場合は、新しいリソースを追加するか、他のリソースプールからリソースを移動して補います。

リソースプールを導入することで、以下のメリットがあります。

これまでは、新規業務や業務拡張に伴い、その都度サーバ、ストレージ、ネットワークなどのリソースを購入する必要があったため、稟議や手配、購入後の環境構築など時間も手間もかかっていました。本製品を導入することで、必要なリソースをリソースプールから切りだすだけでサーバを構築できるため、システムごとに必要であった稟議や手配、環境構築などの時間と手間は不要になり、計画的なインフラ環境の構築と運用が実現できます。