リソースプールとは、仮想サーバ、ストレージ、ネットワーク、イメージなど同じ種類のリソースを束ねたものです。リソースプール管理は、リソースを無駄なく有効に活用するための機能です。リソースプールの種類は以下のとおりです。詳細については、「付録A リソースプール」を参照してください。
リソースプール種別 | 概要 |
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VM | 新たなサーバ(VM)を作成する際に利用するVMホストを格納するリソースプールです。 |
ストレージ | サーバ(VM)に割り当てるディスクリソースを動的に切り出すことができる仮想ストレージリソース(VMwareのVMFS(データストア)などのVM作成用ファイルシステム)を格納するリソースプールです。 |
ネットワーク | サーバを接続するネットワークを定義したネットワークリソースを格納するリソースプールです。 |
イメージ | 以下のリソースが格納されます。
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本製品で制御するリソースを事前にリソースプールに登録しておくことで、利用者の要求に応じてリソースをリソースプールから切り出し、迅速にサーバ(ストレージ、ネットワークを含めた)を構築できます。サーバが不要になった場合は、リソースを解放して再利用に備えます。
リソースプールは運用要件(ハードウェア種別、セキュリティ、リソース管理単位など)に応じて複数作成できます。リソースプール内のリソースが不足した場合は、新しいリソースを追加するか、他のリソースプールからリソースを移動して補います。
リソースプールを導入することで、以下のメリットがあります。
これまでは、新規業務や業務拡張に伴い、その都度サーバ、ストレージ、ネットワークなどのリソースを購入する必要があったため、稟議や手配、購入後の環境構築など時間も手間もかかっていました。本製品を導入することで、必要なリソースをリソースプールから切りだすだけでサーバを構築できるため、システムごとに必要であった稟議や手配、環境構築などの時間と手間は不要になり、計画的なインフラ環境の構築と運用が実現できます。