本製品で扱うネットワークリソースとは、L-Serverを接続するネットワークの定義情報です。L-Serverを作成する際のネットワーク設定を自動化するため、ネットワークの構成を事前に定義できます。
L-ServerのNICをネットワークリソースに接続することで、ブレードサーバに対しては、以下の設定を自動で行います。
LANスイッチブレードのサーバブレード側のポートへのタグVLANの設定と仮想ネットワークスイッチ(以降、仮想スイッチ)の設定
ネットワークリソースにIPアドレスの範囲が設定されている場合は、L-Serverへのイメージ配付時に、IPアドレスを自動的に設定できます。
IPアドレスの範囲が設定されていない場合には、DHCPの設定になります。
ネットワークリソースには、以下の2種類があります。
内部ネットワーク
L-Server同士を接続するためのネットワークリソースです。以下の情報を保持します。
接続経路のスイッチに設定するVLAN ID
接続したL-ServerのNICに設定するIPアドレスの範囲(オプション)
外部ネットワーク
L-Serverを本製品の管理外の既存のネットワークと接続するためのネットワークリソースです。内部ネットワークに加えて、以下の情報を保持します。
本製品の管理下のネットワークと既存のネットワークを接続するLANスイッチブレードとそのポート(以降、外部接続ポート)
図1.2 ネットワークリソースの接続イメージ
図1.3 ネットワークリソースを用いたLANスイッチブレードと仮想スイッチの設定
注意
L-Serverのネットワーク設定を自動的に行った場合には、仮想スイッチと物理ネットワークアダプタをVMwareチーミングにより冗長化する構成になります。