しきい値監視定義ファイルのサンプルを使用することで、以下のサーバ性能情報の監視項目をしきい値監視できます。
■Windowsサーバ性能情報
監視対象がWindowsの場合に、サンプルを使用すると、以下のサーバ性能情報をしきい値監視することができます。
No. | 監視項目 | 評価方法 |
---|---|---|
1 | CPU使用率[%] | 使用率が80%(使用時間の場合、60秒間のうち使用時間が48秒)を継続的に超えるような場合、CPUがボトルネックとなって性能問題が発生している、または発生する可能性があります。 |
2 | 物理ディスクアイドル時間[sec] | 物理ディスクのビジー率が継続的に60%以上(物理ディスクのアイドル時間の場合、60秒間のうち物理ディスクのアイドル時間が24秒以下)で推移する場合、ディスク負荷がボトルネックとなって性能問題が発生している、または発生する可能性があります。 |
3 | ディスクスペース空き率[%] | ディスクのスペースの空き容量が少なくなった場合、業務が停止する可能性があります。 |
4 | メモリ空き容量[bytes] | 空きメモリ量が4MB付近を断続的に推移する場合、メモリ不足がボトルネックとなって性能問題が発生している、または発生する可能性があります。 |
■Solarisサーバ性能情報
監視対象がSolarisの場合に、サンプルを使用すると、以下のサーバ性能情報をしきい値監視することができます。
No. | 監視項目 | 評価方法 |
---|---|---|
1 | CPU使用率[%] | 使用率が90%(使用時間の場合、60秒間のうち使用時間が54秒)を継続的に超えるような場合、CPUがボトルネックとなって性能問題が発生している、または発生する可能性があります。 |
2 | 物理ディスクビジー時間[sec] | 物理ディスクのビジー率が継続的に60%以上(物理ディスクのビジー時間の場合、60秒間のうち物理ディスクのビジー時間が32秒以上)で推移する場合、ディスク負荷がボトルネックとなって性能問題が発生している、または発生する可能性があります。 |
3 | ディスクスペース空き率[%] | ディスクのスペースの空き容量が少なくなった場合、業務が停止する可能性があります。 |
4 | メモリ空き容量[bytes] | 空きメモリ量がlotsfree(注1)付近を断続的に推移する場合、メモリ不足がボトルネックとなって性能問題が発生している、または発生する可能性があります。 |
(注1) カーネルパラメタlotsfreeの設定値の確認は、kstatコマンドで行う必要があります。デフォルトは、物理メモリの1/64か512Kバイト(大きい方)になります。詳細は、Solarisのマニュアルを参照してください。
■Linuxサーバ性能情報
監視対象がLinuxの場合に、サンプルを使用すると、以下のサーバ性能情報をしきい値監視することができます。
No. | 監視項目 | 評価方法 |
---|---|---|
1 | CPU使用率[%] | 使用率が90%(使用時間の場合、60秒間のうち使用時間が54秒)を継続的に超えるような場合、CPUがボトルネックとなって性能問題が発生している、または発生する可能性があります。 |
2 | 物理ディスクビジー時間[sec] | 物理ディスクのビジー率が継続的に80%以上(物理ディスクのビジー時間の場合、60秒間のうち物理ディスクのビジー時間が48秒以上)で推移する場合、ディスク負荷がボトルネックとなって性能問題が発生している、または発生する可能性があります。 |
3 | ディスクスペース空き率[%] | ディスクのスペースの空き容量が少なくなった場合、業務が停止する可能性があります。 |
4 | メモリ空き容量[bytes] | 空きメモリ量が低い値を断続的に推移する場合、メモリ不足がボトルネックとなって性能問題が発生している、または発生する可能性があります。 空きメモリ量のしきい値は、Linuxのバージョン/エディション/搭載メモリサイズなどにより異なります。運用に合わせて変更してください。サンプルファイルは、5,120KBに設定しています。 |
■格納先
サンプルファイルの格納ディレクトリは以下のとおりです。
【Windows版】
<インストールディレクトリ>¥sample¥alertconfig.txt |
【UNIX版】
/opt/FJSVssqc/sample/alertconfig.txt |
ポイント
しきい値監視するサーバ上でサンプルを使用する場合は、既に存在するしきい値定義ファイル(alertconfig.txt)のバックアップを取ってから、サンプルを上書きしてください。