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Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書

7.2 しきい値監視定義サンプルファイル

しきい値監視定義ファイルのサンプルを使用することで、以下のサーバ性能情報の監視項目をしきい値監視できます。


Windowsサーバ性能情報

監視対象がWindowsの場合に、サンプルを使用すると、以下のサーバ性能情報をしきい値監視することができます。

No.

監視項目

評価方法

1

CPU使用率[%]

使用率が80%(使用時間の場合、60秒間のうち使用時間が48秒)を継続的に超えるような場合、CPUがボトルネックとなって性能問題が発生している、または発生する可能性があります。

2

物理ディスクアイドル時間[sec]

物理ディスクのビジー率が継続的に60%以上(物理ディスクのアイドル時間の場合、60秒間のうち物理ディスクのアイドル時間が24秒以下)で推移する場合、ディスク負荷がボトルネックとなって性能問題が発生している、または発生する可能性があります。

3

ディスクスペース空き率[%]

ディスクのスペースの空き容量が少なくなった場合、業務が停止する可能性があります。

4

メモリ空き容量[bytes]

空きメモリ量が4MB付近を断続的に推移する場合、メモリ不足がボトルネックとなって性能問題が発生している、または発生する可能性があります。


Solarisサーバ性能情報

監視対象がSolarisの場合に、サンプルを使用すると、以下のサーバ性能情報をしきい値監視することができます。

No.

監視項目

評価方法

1

CPU使用率[%]

使用率が90%(使用時間の場合、60秒間のうち使用時間が54秒)を継続的に超えるような場合、CPUがボトルネックとなって性能問題が発生している、または発生する可能性があります。

2

物理ディスクビジー時間[sec]

物理ディスクのビジー率が継続的に60%以上(物理ディスクのビジー時間の場合、60秒間のうち物理ディスクのビジー時間が32秒以上)で推移する場合、ディスク負荷がボトルネックとなって性能問題が発生している、または発生する可能性があります。

3

ディスクスペース空き率[%]

ディスクのスペースの空き容量が少なくなった場合、業務が停止する可能性があります。

4

メモリ空き容量[bytes]

空きメモリ量がlotsfree(注1)付近を断続的に推移する場合、メモリ不足がボトルネックとなって性能問題が発生している、または発生する可能性があります。

(注1) カーネルパラメタlotsfreeの設定値の確認は、kstatコマンドで行う必要があります。デフォルトは、物理メモリの1/64か512Kバイト(大きい方)になります。詳細は、Solarisのマニュアルを参照してください。


Linuxサーバ性能情報

監視対象がLinuxの場合に、サンプルを使用すると、以下のサーバ性能情報をしきい値監視することができます。

No.

監視項目

評価方法

1

CPU使用率[%]

使用率が90%(使用時間の場合、60秒間のうち使用時間が54秒)を継続的に超えるような場合、CPUがボトルネックとなって性能問題が発生している、または発生する可能性があります。

2

物理ディスクビジー時間[sec]

物理ディスクのビジー率が継続的に80%以上(物理ディスクのビジー時間の場合、60秒間のうち物理ディスクのビジー時間が48秒以上)で推移する場合、ディスク負荷がボトルネックとなって性能問題が発生している、または発生する可能性があります。

3

ディスクスペース空き率[%]

ディスクのスペースの空き容量が少なくなった場合、業務が停止する可能性があります。

4

メモリ空き容量[bytes]

空きメモリ量が低い値を断続的に推移する場合、メモリ不足がボトルネックとなって性能問題が発生している、または発生する可能性があります。

空きメモリ量のしきい値は、Linuxのバージョン/エディション/搭載メモリサイズなどにより異なります。運用に合わせて変更してください。サンプルファイルは、5,120KBに設定しています。


■格納

サンプルファイルの格納ディレクトリは以下のとおりです。

Windows版】

<インストールディレクトリ>¥sample¥alertconfig.txt

UNIX版】

/opt/FJSVssqc/sample/alertconfig.txt

ポイント

しきい値監視するサーバ上でサンプルを使用する場合は、既に存在するしきい値定義ファイル(alertconfig.txt)のバックアップを取ってから、サンプルを上書きしてください。