DSS ファイルシステムを変更するためには、対象ファイルシステムをすべてのノードでアンマウントしてください。
まず、アプリケーションを停止するなど、対象ファイルシステムを使用しない状態にした後、対象ファイルシステムをアンマウントします。その際、必ず DSS クライアント、DSS サーバの順でアンマウントしてください。DSS クライアントの前に DSS サーバをアンマウントすると、DSS クライアントでファイルシステムが閉塞します。
DSS クライアントのアンマウント状態は、DSS サーバで sfcmntstat(8) を実行して確認します。
DSS サーバと DSS クライアントでは、以下のように実行コマンドが異なります。
すべての DSS サーバでアンマウント
すべての DSS サーバでファイルシステムをアンマウントする場合は、sfcumntgl(8) を使用します。sfcumntgl(8) は、DSS サーバだけで実施できます。
特定 DSS サーバでアンマウント
特定 DSS サーバでファイルシステムをアンマウントする場合は、sfcumount(8) を使用します。sfcumount(8) は、DSS サーバだけで実施できます。
DSS クライアントでのアンマウント
DSS クライアントでファイルシステムをアンマウントする場合は、umount(8) を使用します。umount(8) は、DSS クライアントだけで実施できます。
参照
sfcmntstat(8) の詳細については、"コマンドリファレンス"を参照してください。
参照
ファイルシステムを使用しているプロセスを調べるには、fuser(1) を使用します。fuser(1) の詳細については、オンラインマニュアルページの fuser(1) を参照してください。
参照
アンマウントについての詳細は、“解説書”の“付録C.4 アンマウント時の注意事項”を参照してください。
参考
DSS サーバを冗長化していない場合は、sfcumntgl(8) と sfcumount(8) のどちらのコマンドを使用しても動作に違いはありません。
sfcumntgl(8) は、プライマリ DSS サーバおよびセカンダリ DSS サーバのどちらでも使用できます。
すべての DSS サーバでアンマウント
すべての DSS サーバでファイルシステムをアンマウントする場合は、sfcumntgl(8) を使用します。sfcumntgl(8) は、DSS サーバで実施できます。
以下に、すべての DSS サーバでアンマウントする場合の例を示します。
マウントポイント /mnt/fs1 を指定する場合
# sfcumntgl /mnt/fs1 <Enter> |
代表パーティション /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 を指定する場合
# sfcumntgl /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 <Enter> |
一部のDSS サーバでアンマウントに失敗した場合は、失敗した DSS サーバ名が報告されます。
特定 DSS サーバでアンマウント
特定 DSS サーバでファイルシステムをアンマウントする場合は、sfcumount(8) を使用します。sfcumount(8) は、DSS サーバで実施できます。
以下に、特定のDSS サーバで対象ファイルシステムをアンマウントする場合の例を示します。
マウントポイント /mnt/fs1 を指定する場合
# sfcumount /mnt/fs1 <Enter> |
代表パーティション /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 を指定する場合
# sfcumount /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 <Enter> |
DSS クライアントでアンマウント
DSS クライアントでファイルシステムをアンマウントする場合は、umount(8) を使用します。umount(8) は、DSS クライアントで実施できます。
以下に、DSS クライアントで対象ファイルシステムをアンマウントする場合の例を示します。
マウントポイント /mnt/fs1 を指定する場合
# umount /mnt/fs1 <Enter> |
論理ファイルシステム名 dss1 を指定する場合
# umount dss1 <Enter> |
DSS ファイルシステムのマウント情報を変更するには、fstab のエントリの変更をします。mount point および mount options のパラメタを変更できます。
参照
DSSサーバの/etc/fstab の設定の詳細については、“導入ガイド”の“6.3.2.5 fstab の設定”を参照してください。
また、DSSクライアントの/etc/fstab の設定の詳細については、“導入ガイド”の“6.6.1.1 DSSクライアントの fstab 設定”を参照してください。
DSS ファイルシステムは、チューニングパラメタを変更することで、ファイルシステムごとにチューニングできます。
チューニングパラメタの変更は、sfcadm(8) を使用します。sfcadm(8)は、DSS サーバで実行します。
参照
チューニングパラメタについては、本書の“5.1 DSSファイルシステムのチューニングパラメタ”を参照してください。
sfcadm(8) の詳細については"コマンドリファレンス"を参照してください。
DSS ファイルシステムの変更が完了した後、対象ファイルシステムをマウントしてください。
参照
DSSサーバでのファイルシステムのマウント方法の詳細については、“導入ガイド”の “6.3.2.6 DSSファイルシステムのマウント” を参照してください。
また、DSSクライアントでのファイルシステムのマウント方法の詳細については、“導入ガイド”の “6.6.1.2 DSSファイルシステムのマウント” を参照してください。