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Interstage Information StorageV10.0.0 運用ガイド

3.2.4 ファイルシステムの属性変更

この節では、DSS ファイルシステムのファイルシステム属性変更である、マウント情報の変更とファイルシステムチューニングについて説明します。


図3.4 ファイルシステム属性変更の操作の流れ


3.2.4.1 アンマウント

DSS ファイルシステムを変更するためには、対象ファイルシステムをすべてのノードでアンマウントしてください。

まず、アプリケーションを停止するなど、対象ファイルシステムを使用しない状態にした後、対象ファイルシステムをアンマウントします。その際、必ず DSS クライアント、DSS サーバの順でアンマウントしてください。DSS クライアントの前に DSS サーバをアンマウントすると、DSS クライアントでファイルシステムが閉塞します。

DSS クライアントのアンマウント状態は、DSS サーバで sfcmntstat(8) を実行して確認します。


DSS サーバと DSS クライアントでは、以下のように実行コマンドが異なります。

参照

sfcmntstat(8) の詳細については、"コマンドリファレンス"を参照してください。


参照

ファイルシステムを使用しているプロセスを調べるには、fuser(1) を使用します。fuser(1) の詳細については、オンラインマニュアルページの fuser(1) を参照してください。


参照

アンマウントについての詳細は、“解説書”の“付録C.4 アンマウント時の注意事項”を参照してください。


参考

DSS サーバを冗長化していない場合は、sfcumntgl(8) と sfcumount(8) のどちらのコマンドを使用しても動作に違いはありません。

sfcumntgl(8) は、プライマリ DSS サーバおよびセカンダリ DSS サーバのどちらでも使用できます。


すべての DSS サーバでアンマウント

すべての DSS サーバでファイルシステムをアンマウントする場合は、sfcumntgl(8) を使用します。sfcumntgl(8) は、DSS サーバで実施できます。


参照

sfcumntgl(8) の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。


以下に、すべての DSS サーバでアンマウントする場合の例を示します。


一部のDSS サーバでアンマウントに失敗した場合は、失敗した DSS サーバ名が報告されます。


特定 DSS サーバでアンマウント

特定 DSS サーバでファイルシステムをアンマウントする場合は、sfcumount(8) を使用します。sfcumount(8) は、DSS サーバで実施できます。


参照

sfcumount(8)の詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。


以下に、特定のDSS サーバで対象ファイルシステムをアンマウントする場合の例を示します。


DSS クライアントでアンマウント

DSS クライアントでファイルシステムをアンマウントする場合は、umount(8) を使用します。umount(8) は、DSS クライアントで実施できます。


以下に、DSS クライアントで対象ファイルシステムをアンマウントする場合の例を示します。


3.2.4.2 ファイルシステムの属性変更

マウント情報の変更

DSS ファイルシステムのマウント情報を変更するには、fstab のエントリの変更をします。mount point および mount options のパラメタを変更できます。

参照

DSSサーバの/etc/fstab の設定の詳細については、“導入ガイド”の“6.3.2.5 fstab の設定”を参照してください。

また、DSSクライアントの/etc/fstab の設定の詳細については、“導入ガイド”の“6.6.1.1 DSSクライアントの fstab 設定”を参照してください。


ファイルシステムチューニング

DSS ファイルシステムは、チューニングパラメタを変更することで、ファイルシステムごとにチューニングできます。

チューニングパラメタの変更は、sfcadm(8) を使用します。sfcadm(8)は、DSS サーバで実行します。


参照

チューニングパラメタについては、本書の“5.1 DSSファイルシステムのチューニングパラメタ”を参照してください。
sfcadm(8) の詳細については"コマンドリファレンス"を参照してください。


3.2.4.3 マウント

DSS ファイルシステムの変更が完了した後、対象ファイルシステムをマウントしてください。

参照

DSSサーバでのファイルシステムのマウント方法の詳細については、“導入ガイド”の “6.3.2.6 DSSファイルシステムのマウント” を参照してください。

また、DSSクライアントでのファイルシステムのマウント方法の詳細については、“導入ガイド”の “6.6.1.2 DSSファイルシステムのマウント” を参照してください。