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Interstage Information Storage V10.0.0 導入ガイド

1.3 ファイル構成

Interstage Information Storageのファイル構成図を以下の図に示します。

以降の説明はマルチサーバ構成を前提として説明します。

図1.4 ファイル構成図


以下に各サーバセットと共用ディスク上に配置するファイルについて説明します。

表1.5 ロードサーバセット

ファイル種別

ファイル数

用途

配置位置

資源管理動作環境定義ファイル

1

ロードコマンドが起動時に読み込む設定ファイル

/opt/FJSViis/etc/dc_sysenv

資源管理ログファイル

複数

ロードコマンドが出力するログファイル

資源管理動作環境定義ファイルのDE_SYSLOGFILEにファイル名を絶対パスで指定します

資源管理調査用ログファイル

複数

調査時に採取する調査用ファイル

資源管理動作環境定義ファイルのDE_USRLOGFILEにファイル名を絶対パスで指定します

ファイルシステム構成情報ファイル

複数(注1)

DSS クライアントで使用する DSS ファイルシステムの構成情報が定義されているファイル

/etc/sfcfs/client.conf.[論理ファイルシステム名](注2)

コマンド結果ファイル

複数

ロードコマンドが処理の結果を出力するファイル

コマンド実行時のパラメタで指定します

資源管理接続設定ファイル

2

ロードコマンドが資源管理に接続するための設定ファイル

サーバ配置により、ローカル接続用かリモート接続用のどちらかのファイルを指定します(注3)

環境変数SQLRTENVにファイル名を絶対パスで指定します

注1) DSS クライアントで使用する DSS ファイルシステムの数だけ必要です。

注2) [論理ファイルシステム名]はファイルシステム作成時に定義する必要があります。

注3) ロードサーバセットが制御サーバセットと同じサーバマシンに配置されている場合は、ローカル接続用の資源管理接続設定ファイルを、異なるサーバマシンに配置されている場合はリモート接続用の資源管理接続設定ファイルを指定します。


表1.6 制御サーバセット

ファイル種別

ファイル数

用途

配置位置

抽出制御動作環境定義ファイル

1

抽出制御プロセスが起動時に読み込む設定ファイル

/opt/FJSViisde/etc/requestor/dereq1.cfg

抽出制御ログファイル

複数

抽出制御プロセスが出力するログファイル

抽出制御動作環境定義ファイルのLogFileFolderに出力ディレクトリ名を絶対パスで定義します

抽出制御コアファイル

複数

抽出制御プロセスに異常が発生した場合の調査資料

抽出制御動作環境定義ファイルのCoreFileFolderに出力ディレクトリ名を絶対パスで定義します

資源管理動作環境定義ファイル

1

資源管理常駐プロセスや資源管理コマンド、カテゴリ定義コマンドが起動時に読み込む設定ファイル

/opt/FJSViis/etc/dc_sysenv

資源管理ログファイル

複数

資源管理常駐プロセスや資源管理コマンド、カテゴリ定義コマンドが出力するログファイル

資源管理動作環境定義ファイルのDE_SYSLOGFILEにファイル名を絶対パスで指定します

資源管理調査用ログファイル

複数

調査時に採取する調査用ファイル

資源管理動作環境定義ファイルのDE_USRLOGFILEにファイル名を絶対パスで指定します

コマンド結果ファイル

複数

ファイル削除コマンドが、処理の結果を出力するファイル

コマンド実行時のパラメタで指定します

資源管理接続設定ファイル

1

資源管理常駐プロセスが資源管理に接続するための設定ファイル

環境変数SQLRTENVにファイル名を絶対パスで指定します

DB環境定義ファイル

1

カテゴリ追加時に資源管理の管理領域情報を記載するファイル(注1)

/opt/FJSViiscd/etc/DDF_DBEnvSettings.ini

資源管理運用ログ

1

資源管理が出力するログファイル

RDB構成パラメタファイルのRDBREPORTで出力ディレクトリ名を絶対パスで指定します

カテゴリ定義ファイル

1

カテゴリ定義画面で行ったカテゴリ定義の変更内容が記述されたファイルです

ユーザが任意の場所にアップロードします

接続許可リストファイル

複数(注2)

DSS サーバで動作する MDS がファイルシステムのマウントを許可する、DSS クライアントのリストが記述されているファイル

/etc/sfcfs/server.conf.[ファイルシステムID](注3)

注1) DB環境定義ファイルの内容、使用方法については“運用ガイド”の“3.6.5.2 DDF_DBEnvSettings.iniの編集”を参照してください。

注2) DSSサーバで運用するファイルシステムの数だけ必要です。

注3) [ファイルシステムID]はファイルシステム作成時に定義する必要があります。


表1.7 Interstage Information Storage クライアントセット

ファイル種別

ファイル数

用途

配置位置

抽出コマンドログファイル

1

抽出コマンドが出力するログファイル

log4j設定ファイルの“log4j.appender.R.File”にファイル名を絶対パスで定義します

API連携ログファイル

1

API連携が出力するログファイル(注1)

log4j設定ファイルの“log4j.appender.API.File”にファイル名を絶対パスで定義します

抽出プロパティファイル

複数

抽出コマンド実行時に指定する、抽出条件が記述されているファイル(注2)

コマンド実行時のパラメタで指定します

ログ設定ファイル

1

抽出コマンドのログの設定を行うファイル

/opt/FJSViisap/etc/environment.properties

log4j設定ファイル

1

抽出コマンドのログ出力先を指定するファイル

/opt/FJSViisap/etc/log4j.properties

動作設定ファイル

1

抽出コマンドの動作を設定するファイル

/opt/FJSViisap/etc/dfhexapi_setting.properties

ファイルシステム構成情報ファイル

複数(注3)

DSS クライアントで使用する DSS ファイルシステムの構成情報が定義されているファイル

/etc/sfcfs/client.conf.[論理ファイルシステム名](注4)

業務定義ファイル

1

抽出コマンド実行時に指定する、抽出実行に必要な情報が記述されているファイル(注5)

コマンド実行時のパラメタで指定します

注1) API連携ログファイルについては、“アプリケーション開発ガイド”の“1.3.6.1 ログ設定ファイル(environment.properties)”を参照してください。

注2) 抽出プロパティファイルの詳細については“解説書”の“付録A 抽出プロパティファイルの書式”を参照してください。

注3) DSS クライアントで使用する DSS ファイルシステムの数だけ必要です。

注4) [論理ファイルシステム名]はファイルシステム作成時に定義する必要があります。

注5)業務定義ファイルの詳細については“運用ガイド”の“1.5.1 業務定義ファイルの作成”を参照してください。


表1.8 抽出サーバセット

ファイル種別

ファイル数

用途

配置位置

データ抽出エージェント動作環境定義ファイル

1

データ抽出エージェントが起動時に読み込む設定ファイル

/opt/FJSViisde/etc/decell/decellsvr.cfg

データ抽出エージェントログファイル

2

データ抽出エージェントが出力するログファイル

抽出サーバ毎に2つ出力されます

データ抽出エージェント動作環境定義ファイルのLogFileFolderに出力ディレクトリ名を絶対パスで定義します

データ抽出セルログファイル

複数(注1)

データ抽出セルが出力するログファイル

データ抽出セル毎に出力されます

データ抽出エージェント動作環境定義ファイルのLogFileFolderに出力ディレクトリ名を絶対パスで定義します

データ抽出エージェントコアファイル

複数

データ抽出エージェントに異常が発生した場合の調査資料

データ抽出エージェント動作環境定義ファイルのCoreFileFolderに出力ディレクトリ名を絶対パスで定義します

データ抽出セルコアファイル

複数

データ抽出セルに異常が発生した場合の調査資料

データ抽出エージェント動作環境定義ファイルのCoreFileFolderに出力ディレクトリ名を絶対パスで定義します

ファイルシステム構成情報ファイル

複数(注2)

DSS クライアントで使用する DSS ファイルシステムの構成情報が定義されているファイル

/etc/sfcfs/client.conf.[論理ファイルシステム名](注3)

注1) データ抽出セルごとに2ファイル出力されます。

注2) DSS クライアントで使用する DSS ファイルシステムの数だけ必要です。

注3) [論理ファイルシステム名]はファイルシステム作成時に定義する必要があります。


表1.9 共用ディスク

ファイル種別

ファイル数

用途

配置位置

蓄積データファイル

複数

Interstage Information Storageに格納された抽出対象となるファイル

操作はロードコマンドなどコマンドにより行います

カテゴリごとに領域を定義、またはコマンド実行時に領域を定義します

バックアップ蓄積データファイル

複数

ロード時に蓄積データファイルのバックアップとして作成されたファイル

カテゴリごとに領域を定義、またはコマンド実行時に領域を定義します

抽出結果中間ファイル

複数

抽出依頼を受けてデータ抽出セルが出力した結果ファイル

抽出制御動作環境定義ファイルのOutFolderに出力ディレクトリ名を絶対パスで定義します

抽出対象リストファイル

複数

抽出制御プロセスに抽出対象ファイルの一覧を渡すための中間ファイル

資源管理の環境定義ファイルのDE_FLISTDIRに出力ディレクトリ名を絶対パスで定義します

抽出結果ファイル

複数

データ抽出セルが出力する抽出中間ファイルを統合して作成される抽出依頼の最終的な結果ファイル

抽出コマンド実行時のパラメタで指定します

パラメタ省略時は標準出力に出力されます

注意

共用ディスク上に配置するファイルについては、すべてのサーバから同じパスでアクセスできるように格納先を定義する必要があります。


ポイント

オールインワン構成の場合は、セットアップを自動で行います。以下の点が異なりますので注意してください。

  • 共用ファイルシステムに関係するファイル(ファイルシステム構成情報ファイル・接続許可リストファイル)は配置されません。

  • ログファイルや共用ディスクに配置するファイルについては、セットアップ時に指定したディレクトリ配下に配置されます。

  • 資源管理ログファイル、資源管理調査用ログファイルは、以下のコンポーネントで共有します。

    • ロードコマンド

    • 資源管理コマンド

    • カテゴリ定義コマンド

    • 資源管理常駐プロセス

  • 資源管理接続設定ファイルはローカル接続用のファイルが設定されます。

参考

資源管理ログファイル、資源管理調査用ログファイルについては、以下のコンポーネントで共有するため、マルチサーバ構成で構築をおこない、これらのコンポーネントが同じサーバマシン上に配置された場合、ログファイルを共有します。

  • ロードコマンド

  • 資源管理コマンド

  • カテゴリ定義コマンド

  • 資源管理常駐プロセス