Interstage Information Storageで構築できるサーバ構成を以下に示します。
DSSサーバ、DSSクライアントを除くすべてのコンポーネントを1台のサーバマシンに配置して運用する構成をオールインワン構成と呼びます。
サーバセット単位、またはサーバ種別単位でコンポーネントを配置し、運用状況に応じて抽出サーバセットを増設して運用する構成をマルチサーバ構成と呼びます。
オールインワン構成とマルチサーバ構成で構築可能なサーバ構成の一覧を以下に示します。
サーバセット名 | オールインワン構成 | マルチサーバ構成 | |
---|---|---|---|
中規模 | 大規模 | ||
ロードサーバセット | 1台 | 1台 | 1台 |
制御サーバセット | 1(2)台(注1) | 1(2)台(注1) | |
Interstage Information Storage クライアントセット | 複数台(注2) | 複数台(注2) | |
抽出サーバセット | 1台 | 2台~ |
注1) ()内は冗長化構成時の台数です。
注2) 抽出処理の多重度は、データ抽出セル数以下となるようにしてください。
以下にオールインワン構成とマルチサーバ構成の構成例を示します。
図1.2 オールインワン構成
マルチサーバ構成として、各サーバセットを1台ずつ配置する構成例を以下の図に示します。
図1.3 マルチサーバ構成
サーバセット内に含まれる各サーバ種別の説明を以下の表に示します。
サーバ名 | 説明 |
---|---|
入力ファイルに含まれるCPMキー値の解析、蓄積データファイルの圧縮および作成、資源管理への管理レコードの登録を行う機能の集まり ロードコマンド、DSSクライアントから構成されます | |
資源管理に登録された情報の確認、削除などの運用処理と、クライアントから抽出依頼を受け付け抽出処理の制御を行う機能の集まり 抽出制御プロセス、資源管理コマンド、資源管理常駐プロセス、DSSクライアントから構成されます | |
アプリケーションからの抽出依頼を受け付ける機能の集まり 抽出コマンド・API連携、DSSクライアントから構成されます | |
抽出処理の依頼を実行する機能の集まり データ抽出セルとデータ抽出エージェント、DSSクライアントから構成されます | |
DSSファイルシステムの制御情報を管理するMDS(メタデータサーバ)とDSSの監視デーモンが動作するサーバです | |
Interstage Information Storageに格納されたデータの管理とカテゴリ情報の定義を行う機能の集まり 資源管理とカテゴリ定義コマンドから構成されます | |
各サーバが共有して使用できるディスクです Interstage Information Storageではファイル共有を管理・提供するためのファイルシステムとして、DSSファイルシステムをサポートしています |
サーバセットとサーバ種別、コンポーネントの関係について、以下の表に示します。
サーバセット | サーバ種別 | コンポーネント | 備考 |
---|---|---|---|
ロードサーバ | ロードコマンド | ||
DSSクライアント | |||
抽出制御サーバ | 抽出制御プロセス | DSSサーバと他のサーバを一つのサーバマシンに配置する場合、DSSクライアントはインストールされません | |
資源管理常駐プロセス | |||
資源管理コマンド | |||
DSSクライアント | |||
資源情報管理サーバ | 資源管理 | ||
カテゴリ定義コマンド | |||
DSSクライアント | |||
DSSサーバ | DSSサーバ | ||
Interstage Information Storage クライアント | 抽出コマンド・API連携 | ||
DSSクライアント | |||
抽出サーバ | データ抽出エージェント | サーバの増設が可能です | |
データ抽出セル | |||
DSSクライアント |