ページの先頭行へ戻る
Interstage Information StorageV10.0.0 解説書

D.2 コンポーネント構成

下図に、DSS ファイルシステムでのコンポーネント構成を示します。DSS ファイルシステムは、大きく 3つのコンポーネントからなっています。

MDS (Meta Data Server)

MDS とは、DSS ファイルシステムのメタデータを管理するサーバデーモンで、ユーザプロセスとして動作します。

ファイルシステムを共用するノードの中から、あらかじめ DSS サーバを定義し、MDS はこのノードで動作します。

DSS サーバは、冗長化することにより、プライマリ DSS サーバとセカンダリ DSS サーバの 2つを設定することができます。

セカンダリ MDS は待機用で、プライマリ MDS とは異なるDSSサーバで動作します。プライマリ MDS ダウンの場合に、自動的にダウンリカバリを行います。

ただし、DSS サーバが 1つしか起動していなかった場合には、セカンダリ MDS は動作しません。

参照

MDS のダウンリカバリについては、“3.2.2.1 MDS ダウンリカバリ”を参照してください。

AC からの処理要求を並列に実行するため、MDS はマルチスレッドで構成しています。

MDS の主な機能には、以下があります。

AC (Access Client)

AC とは、DSS ファイルシステムにアクセスするアプリケーションからの要求を処理するクライアントで、カーネル内で動作します。DSSファイルシステムをマウントするすべてのノードに存在します。AC は、クライアント内でメタデータおよびファイルデータのキャッシュ管理を行います。

監視デーモン