Systemwalker Runbook Automationは、インストール後から本章に示す通信経路を使用します。また、"ポート番号一覧"に記載されているTCP/UDPポートに対して、サービス名の欄に記載があるものは、Systemwalker Runbook Automationのインストール時またはセットアップ時に、以下のservicesファイルのエントリが追加されます。
C:\Wiindows\system32\drivers\etc\services |
/etc/services |
ポート番号は、ネットワーク内で一意な番号でなければなりません。"ポート番号一覧"に示したポート番号がすでに使用されている場合は、以下の対処が必要です。
変更が「可能」なポート番号
"ポートの変更手順"に従ってポート番号を変更してください。
変更が「不可」なポート番号
該当ポートを使用しているソフトウェア側のポート番号を変更してください。
ポート番号一覧
機能 | 機能詳細 | サービス名 | 使用ポート番号 | 通信の向き | 変更 | |
---|---|---|---|---|---|---|
通信元 | 通信先 | |||||
データベース | リモートアクセス用(BASEDB) | BASEDB | 9655/tcp | 運用自動化サーバ | 運用自動化サーバ | セットアップ時のみ可 |
リモートアクセス用(FLOWDB) | FLOWDB | 9652/tcp | 運用自動化サーバ | 運用自動化サーバ | セットアップ時のみ可 | |
JNDIネーミングサービス | - | 10326 | 運用自動化サーバ | 運用自動化サーバ | 可能 | |
フレームワーク | LDAP接続用 | - | 389/tcp | 運用自動化サーバ | 運用自動化サーバ | 不可 |
CORBAサービス | - | 8002/tcp | 運用自動化サーバ | 運用自動化サーバ | インストール後は不可 | |
Webサーバ(Interstage HTTP Server) | - | 80/tcp |
| 運用自動化サーバ | インストール後は不可 | |
Interstage管理コンソール用 | - | 12000/tcp | 運用フローセット開発コンピュータ | 運用自動化サーバ | 可能 | |
JMXサービス | - | 12200/tcp | 運用自動化サーバ | 運用自動化サーバ | 不可 | |
エージェント | CMDBマネージャとの通信 | - | 18444/tcp | CMDBマネージャ/エージェント | エージェント/CMDBマネージャ | 可能 |
通信基盤 | 内部通信用 | - | 18005/tcp | 運用自動化サーバ | 運用自動化サーバ | 不可 |
内部通信用 | - | 18005/tcp | エージェント | エージェント | 不可 | |
運用操作部品 | SSH通信 | - | 22/TCP | 運用自動化サーバ | 業務サーバ | 不可 |
WMI通信 | - | 135/TCP 135/UDP 1024番以降の動的に割り当たるポート番号/TCP 1024番以降の動的に割り当たるポート番号/UDP | 運用自動化サーバ | 業務サーバ | 不可 | |
メール送信 | - | 25/TCP | 運用自動化サーバ | 業務サーバ | 不可 |
注意
ご利用OSがWindows Server 2008の場合、Windowsファイアウォール機能が初期設定で有効になっているため、使用ポート番号/プロトコルについて、ファイアウォールの例外に指定しておく必要があります。
機能詳細 | 使用ポート番号/プロトコル |
---|---|
| 80/tcp(初期値) |
Interstage管理コンソール用 | 12000/tcp(初期値) |
マネージャとの通信 | 18444/tcp(初期値) |
ポートの変更手順
JNDIネーミングサービスのポート番号変更手順
Systemwalker Runbook Automationを停止します。
Systemwalker Runbook Automationの停止方法については、“Systemwalker Runbook Automation 管理ガイド”の“Systemwalker Runbook Automationの停止”を参照してください。
JNDIネーミングサービスを停止します。
【Windows】
スタートメニューから[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を起動して、"Symfoware JDBC Naming Service"を右クリックし、[停止]を選択します。
⇒JNDIネーミングサービスが停止します。
【Solaris/Linux】
以下のコマンドを実施して、JNDIサービスのプロセス番号を取得します。
# ps -ef | grep fujitsu.symfoware. |
例えば、以下のように出力されます。
# ps -ef | grep fujitsu.symfoware. |
killコマンドで、JNDIネーミングサービスのプロセスを終了します。
kill -9 プロセスID |
注意
JNDIネーミングサービスを停止する前に、同一のポート番号でJNDIネーミングサービスを利用しているサービスが他に存在しないことを確認してから、停止してください。
JNDIネーミングサービスのポート番号を変更します。
以下のコマンドを実行して、JSDIネーミングサービスのポート番号を変更します。
symjddefns -add -jdk [Interstage Business Application Serverのインストールディレクトリ]\JDK5 -port [変更後のポート番号] |
注意
-portオプションを省略すると、10326が使用されます。
JNDIネーミングサービスのポート番号の変更方法については、"Symfoware Server アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編) "の"Windows(R)サービス機能を利用したネーミングサービスの起動"を参照してください。
以下の定義ファイルの値を変更します。
ファイル名 | 分類 | エントリ | 初期値 |
---|---|---|---|
ワークフロー環境設定ファイル | 管理データベース接続情報 | CTLDB_PROVIDER_URL | SYM://localhost:10326 |
プロセスデータベース接続情報 | DENDB_PROVIDER_URL | SYM://localhost:10326 | |
アプリケーション環境設定ファイル | 基本部マスタDB用JDBC接続情報 | MYODB_PROVIDER_URL | SYM://localhost:10326 |
添付ファイル用JDBC接続情報 | MYOAFDB_PROVIDER_URL | SYM://localhost:10326 |
ワークフロー環境設定、およびファイルアプリケーション環境設定ファイルの詳細については、"第2章 ファイルリファレンス"を参照してください。
JDBCデータソース定義のポート番号を変更します。
Interstage管理コンソールから、[Interstage Application Server]-[システム]-[リソース]-[JDBC]-[BASEDB]を選択します。
[環境設定]タブで、[JDBCデータソース定義]-[接続ポート番号]の値を変更して[更新]ボタンを選択します。
注意
接続ポート番号以外の項目は、変更しないで下さい。
⇒ 更新が完了すると、更新完了メッセージが表示されます。
Systemwalker Runbook Automationを起動します。
Systemwalker Runbook Automationの起動方法については、“Systemwalker Runbook Automation 管理ガイド”の“Systemwalker Runbook Automationの起動”を参照してください。
Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号変更手順
Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号を変更することはできません。一度、製品をアンインストールしたあと、再インストールしてください。インストール時にWebサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号を指定します。
Interstage管理コンソール用のポート番号変更手順
Interstage管理コンソール用のポート番号は、Interstage管理コンソールで変更します。変更手順の詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
マネージャとの通信のポート番号変更手順
マネージャとの通信のためのポート番号を変更する手順を示します。
全てのマネージャとエージェントで以下のコマンドを実行します。ポート番号は、全てのマネージャとエージェントで統一する必要があります。
【Windows】
%F4AN_INSTALL_PATH%\F4ANswnc\bin\swncconf --dtrans -p "変更後のポート番号" |
【Solaris/Linux】
/opt/F4ANswnc/bin/swncconf --dtrans -p "変更後のポート番号" |
"Systemwalker Runbook Automation 管理ガイド"の"エージェント側での対応"を行ってください。