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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.2 運用手引書テープバックアップ連携編

6.5.1 ディスクおよびテープへのバックアップ

6.5.1.1 スナップショット型高速バックアップの実行

Symfowareのスナップショット型高速バックアップは、業務ボリュームまたはロググループを指定して、14.2.2.1 acmbackup(バックアップ実行コマンド)を用いて行います。ディスクおよびテープへのバックアップは、-mオプションにBOTH を指定して実行します。ロググループ指定によるバックアップを行う場合、そのロググループに含まれる業務ボリュームすべてを一度にバックアップします。

次に挙げる方法でバックアップを行うことができます。

表6.5 バックアップ方法

バックアップ方法

説明

通常ダンプ

アーカイブログ運用中(通常運用中)のデータベースをバックアップします。

参照ダンプ

長期保存等の目的のためにアーカイブログ運用から切り離されたデータベースをバックアップします。

注意

  • 参照ダンプでバックアップする場合、Symfowareの“rdbrtr”コマンドを用いて、バックアップする業務ボリューム内の全DSI(実表に対してその格納構造を表現するもの)に更新抑止を設定(データ書き込み不可状態)する必要があります。

  • ロググループに含まれる業務ボリュームを個別にバックアップする場合は、参照ダンプは指定できません。

  • Symfowareでは、テープのみを指定したバックアップはできません。

6.5.1.2 同期型高速バックアップの実行

Symfowareの同期型高速バックアップは、以下の手順で行います。

  1. 14.2.2.11 acmstartsync(バックアップ同期処理開始コマンド)を用いて、業務ボリュームまたはロググループを指定し、バックアップ同期処理を開始します。ロググループを指定した場合、そのロググループに含まれる業務ボリュームすべてに対してバックアップ同期処理を実行します。
    開始したバックアップ同期処理のキャンセルは、14.2.2.12 acmcancelsync(バックアップ同期処理キャンセルコマンド)で行います。

  2. 14.2.2.13 acmsyncstat(バックアップ同期処理実行状況表示コマンド)で、バックアップ同期処理中のバックアップボリュームが等価性維持状態にあることを確認します。ロググループを指定してバックアップ同期処理を行っている場合は、ロググループに含まれるすべての業務ボリュームのバックアップボリュームが、等価性維持状態にあることを確認します。

  3. 業務ボリュームまたはロググループを指定し、14.2.2.1 acmbackup(バックアップ実行コマンド)を実行してバックアップを採取します。ディスクおよびテープへのバックアップは、-mオプションにBOTH を指定して実行します。14.2.2.1 acmbackup(バックアップ実行コマンド)では、以下の表の方法でバックアップを行うことができます。バックアップ実行コマンドを実行すると、その時点の状態がバックアップ履歴情報に登録され、バックアップ同期処理は停止されます。

    表6.6 バックアップ方法

    バックアップ方法

    説明

    通常ダンプ

    アーカイブログ運用中(通常運用中)のデータベースをバックアップします。

    参照ダンプ

    長期保存等の目的のためにアーカイブログ運用から切り離されたデータベースをバックアップします。

注意

  • 参照ダンプでバックアップする場合、Symfowareの“rdbrtr”コマンドを用いて、バックアップする業務ボリューム内の全DSI(実表に対してその格納構造を表現するもの)に更新抑止を設定(データ書き込み不可状態)する必要があります。

  • 業務ボリュームとバックアップボリュームが等価状態になる前に14.2.2.1 acmbackup(バックアップ実行コマンド)を実行すると、コマンドはエラーとなります。

  • Symfowareでは、テープのみを指定したバックアップはできません。

ポイント

同期型高速バックアップでは、同期処理を停止または一時停止(サスペンド)することによりバックアップが作成されます。14.2.2.1 acmbackup(バックアップ実行コマンド)をサスペンド指定で実施すると、Suspend/Resume機能により、同期処理を一時停止(サスペンド)してバックアップを行います。