デバイスの削除は、削除するデバイスの種類により異なります。以下にデバイスの種類に応じた削除手順を説明します。
業務ボリュームを削除する場合は、以下の手順で行います。なお、本作業は、必ず、削除対象の業務ボリュームを撤去する前に実施してください。
14.2.2.10 acmhistdel(履歴情報削除コマンド)を実行して、削除対象の業務ボリュームのバックアップ履歴をすべて削除します。
以下は、コマンド実行例です。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmhistdel -z /dev/dsk/c1t1d0s6 /dev/dsk/c1t1d0s6 acmhistdel completed # |
14.2.1.7 acmbkpoldel(ディスクバックアップポリシー削除コマンド)および14.2.1.10 acmtpbkpoldel(テープバックアップポリシー削除コマンド)を実行して、削除対象の業務ボリュームのバックアップポリシーを削除します。
以下は、それぞれのコマンド実行例です。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmbkpoldel /dev/dsk/c1t1d0s6 /dev/dsk/c1t1d0s6 acmbkpoldel completed # # /opt/FJSVswstc/bin/acmtpbkpoldel /dev/dsk/c1t1d0s6 /dev/dsk/c1t1d0s6 acmtpbkpoldel completed # |
14.2.1.3 acmdevinfoset(デバイス情報設定コマンド)を実行して、削除対象の業務ボリュームのデバイス情報を削除します。
以下は、コマンド実行例です。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmdevinfoset -o /dev/dsk/c1t1d0s6 acmdevinfoset completed # |
バックアップボリュームを削除する場合は、以下の手順で行います。なお、本作業は、必ず、削除対象のバックアップボリュームを撤去する前に実施してください。
削除対象のバックアップボリュームを未使用の状態にします。
ボリュームが未使用の状態とは、該当のボリュームがバックアップ履歴に存在しない状態です。バックアップ履歴に存在している場合は、バックアップ履歴を削除してください。同じバックアップ履歴が、テープにも存在する場合は、テープの履歴は削除する必要はありません。詳細は、14.2.2.10 acmhistdel(履歴情報削除コマンド)を参照してください。既に未使用の場合は、次へ進みます。
以下は、コマンド実行例です。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmhistdel -m DISK -g 1 /dev/dsk/c1t1d0s6 /dev/dsk/c1t1d0s6 acmhistdel completed # |
14.2.1.3 acmdevinfoset(デバイス情報設定コマンド)を実行して、削除対象のバックアップボリュームのデバイス情報を削除します。
以下は、コマンド実行例です。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmdevinfoset -o /dev/dsk/c1t2d1s6 acmdevinfoset completed # |
注意
バックアップボリュームを削除すると、設定済みのバックアップポリシーを満たさない状態(バックアップボリューム数が保存世代数より少なくなるなど)になる場合があり、この場合、その後のバックアップ運用が継続できなくなってしまいます。このため、バックアップボリュームを削除する場合には、必ず、事前に、設定済みのバックアップポリシーを確認してから行うようにしてください。
なお、前述のようにバックアップボリュームに余裕がない場合は、替わりとなるバックアップボリュームを登録後、目的のバックアップボリュームを削除するようにしてください。