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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.2 GUI使用手引書

4.3.3 筐体間同期型レプリケーション(REC)

筐体間同期型レプリケーション(REC)は、ETERNUS ディスクアレイのREC機能を使って、異なる筐体内の複製元ボリュームから複製先ボリュームへ、複製を作成します。

REC機能には、コピーの動作モードに以下の3種類があり、運用に合わせてモードを指定することができます。

4.3.3.1 筐体間同期型レプリケーション(REC)の実行

  1. サイトビューからRECレプリケーショングループまたはボリュームペアを選択し、右クリックしてコンテキストメニューを表示します。

  1. コンテキストメニューから[RECの開始または再開]を選択して、[RECの開始または再開]ダイアログを表示します。

  2. 必要に応じて、オプションを指定します。

    高度なオプション

    [高度なオプション]をクリックし、ダイアログを拡張することにより、上記以外の詳細なオプションが指定できるようになります。

    表4.10 [RECの開始または再開]ダイアログの表示項目

    項目

    説明

    逆方向のコピー

    複製方向を反転させ、複製先 → 複製元へ同期処理を実行します。

    ハードウェアコピー

    ETERNUS ディスクアレイによるコピー(OPC/EC)によって同期処理を開始することを指定します。

    GDSソフトコピー

    ETERNUS ディスクアレイによるコピー(OPC/EC)やソフトコピーといったコピー種別を指定せずに同期処理を開始することを指定します。起動されるコピー種別の選択は、GDSが行います。

    自動選択

    SDXオブジェクトの同期処理をアドバンスト・コピー機能ではなくソフトコピー機能を使用して開始することを指定します。
    アドバンスト・コピー機能の使用時に、本オプションを指定して差分コピーを開始すると、アドバンスト・コピー処理が停止し、ソフトコピー処理が実施されます。

    転送モード

    筐体間同期処理の転送モードを設定します。
    コピー状況が"Replicated"の場合には設定できません。
    同期モードを選択した場合、Splitモードを指定する必要があります。

    • 非同期:非同期モードです。

    • 同期:同期モードです。

    • Consistency: Consistencyモードです。

    • Stack: Stackモードです。

    Recoveryモード

    筐体間同期処理のRecoveryモードを設定します。
    コピー状況が"Replicated"の場合には設定できません。

    • Automatic: Automatic Recoveryモードです。

    • Manual: Manual Recoveryモードです。

    Splitモード

    筐体間同期処理のSplitモードを設定します。
    "転送モード"が"同期"の場合かつコピー状況が"Replicated"以外の場合に、設定できます。

    • Automatic: Automatic Splitモードです。

    • Manual: Manual Splitモードです。

    複写先デバイスに前処理スクリプトを実行する

    複製先ボリュームの前処理が行われます。

    非操作サーバでデバイス状況の確認と前後処理スクリプトを実行しない

    サーバ間レプリケーション時のみ有効です。
    以下の処理を行う場合は、チェックしてください。

    • 非操作サーバとの通信処理

    • 非操作サーバの複製先ボリュームに対するボリューム状態の確認処理および前処理

  3. [OK]ボタンをクリックすると、同期処理が開始されます。

  4. [コピー進捗]は自動では更新されません。
    コピー進捗を更新するには、レプリケーショングループまたはボリュームペアを右クリックし、コンテキストメニューから[更新]を選択します。


4.3.3.2 RECサスペンドオプションを使った複製の作成

RECサスペンドオプションは、EC/RECによる等価性維持状態を一時中断(Suspend)し、複製元ボリュームの複製を作成する機能です。
当機能を使用し、一時中断状態からの差分コピーを行うことによって、より高速な同期型レプリケーション運用が可能です。
複製元ボリュームの複製を作成するには、複製元と複製先のボリュームは等価状態になっていなければなりません。

また、ConsistencyモードまたはStackモードを使用した同期型レプリケーション運用で複製を作成する場合は、以下のいずれかを実施してください。

次の手順で複製を作成します。

  1. 詳細ビューで、対象となるボリュームペアが等価状態になっていることを確認します。

    レプリケーショングループの場合は、そのグループのすべてのボリュームペアが等価性維持状態になっていることを確認してください。

  2. すべてのボリュームペアが等価維持状態になっている場合、コンテキストメニューから[RECのサスペンド]を選択して、[RECのサスペンド]ダイアログを表示します。

  3. 必要に応じて、オプションを指定します。

    ダイアログ・オプションの説明および操作方法は、「4.3.2.2 サスペンドオプションを使った複製の作成」を参照してください。


4.3.3.3 Resume機能を使ったREC同期レプリケーションの再開

Resume機能を使うと、Suspendで一時中断したレプリケーショングループやボリュームペアの同期処理を再開することができます。

  1. サイトビューまたは詳細ビューのレプリケーショングループリストから、レプリケーショングループまたは複製元・複製先ボリュームペアを選択し、右クリックでコンテキストメニューを表示します。

  2. コンテキストメニューから[RECの開始または再開]を選択して、[RECの開始または再開]ダイアログを表示します。

  3. 同期処理のオプションを選択し、同期処理を実行します。

    ダイアログ・オプションの説明および操作方法は、「4.3.3.1 筐体間同期型レプリケーション(REC)の実行」を参照してください。


4.3.3.4 転送モード

リモート等価性コピー(REC)には、非同期転送モードと同期転送モードの2つの転送モードがあります。

レプリケーション中のREC転送モードの変更

  1. レプリケーショングループまたはボリュームペアを、サイトビューまたは詳細ビューのレプリケーショングループリストから選択し、右クリックでコンテキストメニューを表示します。コンテキストメニューから[RECモードの変更]を選択して、[RECの動作モードの変更]ダイアログを表示します。

    各オプションの説明は、「4.3.3.1 筐体間同期型レプリケーション(REC)の実行」を参照してください。

  2. モードを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、転送モードが変更されます。