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ETERNUS SF Storage Cruiser 14.2 ユーザーズガイド仮想ストレージ管理編

2.1.3 仮想筐体

仮想ディスクを構成していない実ディスクは、ETERNUS6000やETERNUS3000などの物理的な筐体によって囲われています。これと同様に、仮想ディスクも論理的な集団で束ねられる枠を設けることで、仮想ディスクを円滑に運用できます。

仮想筐体とは、仮想ディスクを束ねる論理的な枠のことです。

仮想筐体には、異なる仮想ストレージプールから作成した仮想ディスクを登録できます。

また、仮想筐体は、システムの運用目的に応じて複数作成できます。

仮想ストレージプールを複数に分ける目的の単位は、資源(実ディスク)の性格を分類してまとめる意味が強いのに対し、仮想筐体を分ける目的の単位は、業務を分類してまとめるイメージになります。

図2.4 仮想筐体の分類イメージ

仮想筐体を作成する際は、格納対象の仮想ディスクを制御する仮想化スイッチの情報が必要になります。仮想ディスクに対してマルチパス構成を組む必要がある場合は、パス数に応じた個数分の仮想化スイッチ名を指定してください。

不要になった仮想筐体は削除できますが、仮想ターゲットが登録されている場合は削除できません。仮想ディスクおよび仮想ターゲットを削除した後に、仮想筐体を削除してください。