記述形式
stemschnet -ent プロジェクト名/ジョブネット名 -d yyyymmdd |
機能説明
すでに作成済みの運用日管理プロジェクトへマスタ情報からジョブネットを個別に投入(抽出・登録)します。スケジュールサーバが登録済みでデフォルトホスト名に指定がある場合は、指定スケジュールサーバにジョブネットを投入します。
オプション
-ent
指定されたジョブネットを運用日管理プロジェクトに投入します。
プロジェクト名
マスタ情報のプロジェクト名を指定します。
指定可能なプロジェクトは、マスタプロジェクトまたは運用変更用プロジェクトです。プロジェクト名は50バイト以内で指定します。
以下の場合は登録できません。
投入する運用日の運用日管理プロジェクトが存在しない、かつ登録されている運用日管理プロジェクト数が256の場合
ジョブネット名
マスタ情報のジョブネット名を指定します。ジョブネット名は50バイト以内で指定します。
以下のジョブネットは指定できません。
階層(子)ジョブネット
リンクジョブネット
マスタリンクジョブネット
グループ内ジョブネット
投入する運用日の起動日が設定されているジョブネットを指定します。
なお、投入する運用日の運用日管理プロジェクトに、すでに同名のジョブネットが存在する場合は投入できません。
-d yyyymmdd
ジョブネットの投入先運用日をyyyymmdd形式で指定します。
指定可能な運用日は当日または未来です。未来の場合は、30日先までの運用日を指定できます。
スケジュール情報の分散が実施済みの運用日のみ指定できます。
-correct
ジョブネット投入時にマスタ情報に設定されている起動時刻を経過している場合、起動時刻を現在時刻の5分後に時刻補正しジョブネットを投入します。起動時刻が、現在時刻から5分以内の場合も同様に時刻補正を行います。起動条件が「時刻起動(単一起動)」以外のジョブネットは、本オプションは無視されます。
-sys サブシステム番号
複数サブシステム運用をしているシステムで、操作対象のサブシステムを指定するためのオペランドです。操作対象とするサブシステム番号を、0から9の範囲で指定します。このオペランドを省略した場合、サブシステム番号0が操作対象となります。
復帰値
正常終了
異常終了
コマンド格納場所
Windows | Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ\mpwalker.jm\bin |
Solaris | /opt/FJSVstem/bin |
実行に必要な権限
システム管理者(Administratorsグループに属するユーザ/スーパーユーザ)の権限が必要です。
注意事項
マスタ情報のジョブネットおよびジョブが無効/停止操作されていても、ジョブネットおよびジョブの状態は引き継がれません。ジョブネット投入後のジョブネットおよびジョブの状態は“実行待ち”になります。
ジョブネット投入時にマスタ情報の状態を保持させたい場合は、以下の手順を実施してください。
ジョブネットの場合:
jobschprint -nコマンドで登録されているジョブネットについて、現在の状態を出力します。
1.で無効/停止操作されていた場合、jobschcontrolコマンドでジョブネットを無効/停止状態にします。
ジョブの場合:
jobschprint -pコマンドで登録されているジョブについて、現在の状態を出力します。
1.で無効/停止操作されていた場合、jobschctljobコマンドでジョブを無効/停止状態にします。(注)
注)jobschctljobコマンドで制御を行うジョブには、“ジョブ名”が必ず指定されている必要があります。
Systemwalker Operation Manager V13.1.0以前のスケジュールサーバへ“-correct”オプションを指定してジョブネットを投入することはできません。ジョブネット投入コマンドが異常終了します。
使用例
マスタプロジェクト”PRJ”に登録されているジョブネット“NET001”を運用日管理プロジェクト”PRJ+0523”に投入する例
# stemschnet -ent PRJ/NET001 -d 20050523 |
実行結果/出力形式
正常終了:なし
異常終了:エラー内容は標準出力に出力されます。
【UNIX版】
スケジュールサーバにジョブネットを投入する場合は、正常終了、異常終了にかかわらず、以下の形式でスケジュールサーバ名が標準出力に出力されます。
異常終了の場合は、スケジュールサーバ名の出力の後に、エラー内容が出力されます。
Schedule Server : XXXX |
XXXX : スケジュールサーバ名