記述形式
stemsetdbpath {-p | dbpath [-n] [-r] [-sys サブシステム番号]} |
機能説明
マスタスケジュール管理機能のデータベースディレクトリを変更します。クラスタ環境において、マスタスケジュール管理機能のデータベースディレクトリを共有ディスク上に再配置する場合に使用します。
運用系で実行する場合は、“-n”オプションを指定せず、マスタスケジュール管理機能のデータベースディレクトリの登録情報の変更と複写をします。待機系で実行する場合は、“-n”オプションを指定し、登録情報のみを変更します。
オプション
-p
現在設定されているデータベースディレクトリを表示します。
dbpath
移動先データベースディレクトリをフルパスで指定します。指定されたディレクトリにstemDBn(n:サブシステム番号)を付加し、マスタスケジュール管理機能のデータベースディレクトリを移動します。
-n
データベースディレクトリの登録情報のみを変更する場合に指定します。省略した場合、移動先ディレクトリにデータベースを移動します。
-r
データベースディレクトリの変更前に、データベースを退避します。変更前のディレクトリと同一ディレクトリにstemDBn.local(n:サブシステム番号)を作成し、データベースを退避します。省略した場合、データベースは退避されません。
-sys サブシステム番号
データベースディレクトリを変更するサブシステム番号を0から9の範囲で指定します。省略時は、サブシステム0が対象となります。
復帰値
正常終了
異常終了
コマンド格納場所
Windows | Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ\mpwalker.jm\bin |
実行に必要な権限/実行環境
システム管理者(Administratorsグループに属するユーザ)の権限が必要です。
注意事項
ジョブスケジューラサービスを停止した環境で実行してください。
使用例
1:1運用待機のクラスタ環境構築時、運用系でデータベースディレクトリを共有ディスクに配置する場合
stemsetdbpath.exe y:\disk -sys 0 |
サブシステム0のデータベースディレクトリ情報を、「y:\disk\stemDB0」に変更し、データベースを移動します。
1:1運用待機のクラスタ環境構築時、待機系でデータベースディレクトリを共有ディスクに配置する場合
stemsetdbpath.exe y:\disk -n -sys 0 |
サブシステム0のデータベースディレクトリ情報を、「y:\disk\stemDB0」に変更します。データベースは移動しません。
2ノード相互待機のクラスタ環境構築時、運用系でサブシステム1のデータベースディレクトリを共有ディスクに配置する場合
stemsetdbpath.exe y:\disk -sys 1 |
サブシステム1のデータベースディレクトリ情報を「y:\disk\stemDB1」に変更し、データベースを移動します。
現在のデータベースディレクトリを表示する場合
stemsetdbpath.exe -p |
現在設定されているデータベースディレクトリを表示します。
実行結果/出力形式
正常終了 :
データベースディレクトリ変更時
MpStem: INFO: stemsetdbpath.exe exited normally.
データベースディレクトリ表示時
No. path |
異常終了 : エラー内容が標準出力に表示されます。