記述形式
jobschcontrol [プロジェクト名/]ジョブネット名 control |
“ [-sys サブシステム番号]”はSystemwalker Operation Manager EEのオプションです。
機能説明
ジョブネットを制御(強制終了/起動/再起動/停止/停止解除/無効/無効解除/確認/終了取消/持越解除)します。
オプション
プロジェクト名
ジョブネット情報の格納先のプロジェクト名を指定します。jobschcontrolコマンドの実行ユーザが操作できるプロジェクトのうちジョブネットが登録されているプロジェクトが1つしかない場合は、省略できます。
ジョブネット名
制御の対象となるジョブネット名を指定します。
control
以下に示す10の制御項目のうちどれか1つを指定します。
ジョブネットを強制終了します。
ジョブネットを起動します。
前回、異常終了した、強制終了させた、または確認済にしたジョブネットを再起動します。
ジョブネットを停止中の状態にします。
ジョブネットを“停止”を行う前の状態にします。
ジョブネットを無効状態にします。
ジョブネットを“無効”を行う前の状態にします。
異常終了したジョブネットを確認済状態にします。
[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[利用機能1]シートの[異常時の確認操作]の[詳細設定]ボタンを押下して表示される[確認操作の詳細設定]ウィンドウで[強制終了を確認操作の対象とする]を指定した場合には、強制終了も制御の対象とします。
ジョブネットの終了取消を行います。
ジョブネットの持越解除を行います。
rerun用オプション
controlでrerunを指定した場合のみ、以下に示す2つの制御項目が指定できます。rerun用オプションを省略した場合は、異常終了したジョブから再起動します。異常終了したジョブより前のジョブに再起動ポイントが設定されている場合には、そのジョブから起動します。
異常終了したジョブに対して、“次の再起動のみ無効”を設定してからジョブネットを再起動します(異常終了したジョブを飛ばして、次のジョブから起動します)。強制終了したジョブについても、異常終了したジョブと同様に扱います。
先頭ジョブからジョブネットを再起動します。
start用オプション
controlでstartを指定した場合のみ指定できます。
起動されるジョブネットの各ジョブに渡す可変パラメタを指定します。本オプションを指定すると、ジョブネットの起動時に、ジョブ定義中に記述された変数“@.VPARAM@”が、指定した文字列に置き換えられます。
可変パラメタは200バイト以内の文字列で指定します。仮名半角およびユーザ定義文字を含むことはできません。
本オプションは省略可能です。省略した場合、ジョブ定義中に記述された変数“@.VPARAM@”は空文字列に置き換えられてジョブが起動されます。
可変パラメタは、階層化されたジョブネットの2階層目以降のジョブネット(子ジョブネット)にも渡されます。
本オプションを複数指定することはできません。
なお、変数“@.VPARAM@”については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“可変パラメタを利用してジョブネットを起動する場合”を参照してください。
-sys サブシステム番号
複数サブシステム運用をしているシステムで、操作対象のサブシステムを指定するためのオプションです。操作対象とするサブシステム番号を、0から9の範囲で指定します。このオプションを省略した場合、サブシステム番号0が操作対象となります。
コマンド格納場所
Windows | Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MpWalker.JM\bin |
Solaris | /usr/bin |
注意事項
本コマンド入力後は、jobschprint -nコマンドを入力して、ジョブネットの状態を確認してください。
本コマンドは、ジョブネットの操作をサーバに依頼するだけのものです。コマンドの実行が完了しても、サーバ側で、ジョブネットへの操作が完了していることを保証するものではありません。
そのため、本コマンドの完了後、しばらく経過してから、操作依頼された処理が実施される場合があります。
start用オプションで-p paramを指定する場合、以下の点に注意してください。
指定する可変パラメタには、起動するジョブネットのジョブ定義中にある変数“@.VPARAM@”が置き換えられたときに、その定義項目の使用不可文字が含まれない、かつ文字数の上限値を超えない文字列を指定してください。置き換え後の結果、ジョブ定義が不正になった場合は、ジョブは実行されず、終了コード245または246で異常終了します。
マスタリンクジョブネット、および、その階層下のジョブネットは、停止/停止解除/無効/無効解除の制御しかできません。