ページの先頭行へ戻る
ETERNUS SFRecovery Manager for Oracle 14.1 説明書

D.1.6 オンライン運用:RAC構成:ACM

オンラインバックアップ・リカバリー運用で、RAC構成のデータベースをACMバックアップする場合のディスク資源配置について説明します。

  1. データファイル(表領域)

    ターゲットデータベースのデータファイル(表領域)を格納する領域です。

    データファイル(表領域)には、以下の制限があります。

    • “AUTOEXTEND OFF”(自動拡張なし)を指定してください。

  2. 一時ファイル(一時表領域)

    ターゲットデータベースの一時ファイル(一時表領域)を格納する領域です。
    一時ファイル(一時表領域)は、バックアップ対象ではありません。

  3. 制御ファイル

    ターゲットデータベースの制御ファイルを格納する領域です。

  4. オンラインREDOログファイル

    ターゲットデータベースのオンラインREDOログ・ファイルを格納する領域です。
    オンラインREDOログ・ファイルは、バックアップ対象ではありません。

  5. アーカイブログ

    ターゲットデータベースのアーカイブログの出力先です。
    アーカイブログ出力先は、クラスタを構成するノードごとに用意してください。
    また、アーカイブログ出力先は、クラスタシステム内で、ノードごとに異なるパスで作成してください。
    本製品を使用してバックアップ運用を行う場合は、実行ノードから、他のすべてのクラスタノードのアーカイブログ出力先がアクセスできる必要があります。そのため、本製品の機能を使用する際には、以下の対処を行ってください。

    • アーカイブログ出力先として、GFS共用ファイルシステムを使用する場合

      各ノードのアーカイブログ出力先を、すべてのクラスタ構成ノードで共用し、マウントしておいてください。また、アーカイブログ出力先を多重化している場合は、多重化されたすべてのアーカイブログ出力先をマウントする必要があります。

    • アーカイブログ出力先として、その他のファイルシステムを使用する場合

      各ノードのアーカイブログ出力先をNFS共有リソースに設定し、バックアップ・リカバリーを行うノードで、すべてのリモートノードのアーカイブログ出力先をリモートマウントしておいてください。その際、マウントポイントは、各リモートノードのアーカイブログ出力先と同じパスに設定してください。また、アーカイブログ出力先を多重化している場合は、多重化されたすべてのアーカイブログ出力先をマウントする必要があります。

    • アーカイブログ出力先として、ASMを使用する場合

      すべてのクラスタノードで共有されたASM領域を使用してください。
      本製品の機能を使用する際には、すべてのクラスタノードから、ASM領域に正しくアクセスできるようにしてください。

    最低「バックアップ管理世代数+1」世代分以上のアーカイブログを保存できるだけの領域を用意してください。
    また、オンラインバックアップとアーカイブログバックアップを組み合わせてバックアップ運用を行う場合は、データベースのリカバリー時に、リストアする世代のオンラインバックアップとそれ以降のアーカイブログバックアップでバックアップされたアーカイブログがすべてリストアできる領域が必要になります。

  6. データファイル(表領域)のバックアップ領域

    データファイル(表領域)のACMバックアップ領域です。
    ACMバックアップ領域として、以下の領域を用意してください。

    用意する資源

    説明

    準備数

    ACMバックアップボリューム

    データファイル(表領域)を配置している領域のボリュームと同じサイズのバックアップボリュームを用意してください。

    データファイルボリューム数(*1) × バックアップ管理世代数(*2)

    (*1) すべてのデータファイル配置ボリュームに対して、バックアップボリュームを用意する必要があります。一時ファイルは含みません。
    (*2) バックアップ管理世代数:運用環境設定で設定するバックアップ管理世代数です。1~3世代が選択可能です。

    すべてのクラスタ構成ノードで、ACMバックアップボリュームに、Oracleインストールユーザーの読み込み権限を付与しておいてください。
    AdvancedCopy Managerで、以下の設定を完了しておいてください。

    • すべてのデータファイル領域のボリュームを、バックアップ管理の業務ボリュームとして登録してください。

    • すべてのACMバックアップボリュームを、バックアップ管理のバックアップボリュームとして登録してください。

    • バックアップポリシーの保存世代数を、Recovery Manager for Oracleのバックアップ管理世代数とあわせてください。

    注意

    Recovery Manager for Oracleでは、オンラインバックアップ・リカバリー運用を行う場合、アドバンスト・コピー機能として、OPC、EC、および、QuickOPCが使用できます。
    ECを使用してバックアップする場合、バックアップ運用およびバックアップ資源の管理に関して、注意が必要です。詳細については、「3.7.2 ECバックアップを行う場合のバックアップ運用」を参照してください。

  7. RMfOディスク

    以下を格納する領域です。

    • 制御ファイルのバックアップ(RMANバックアップセット)

    • アーカイブログのバックアップ(RMANバックアップセット)

    • リカバリ・カタログ・データベース

    RMfOディスクについては、「D.2 RMfOディスク配置」を参照してください。