コマンドによるリカバリ・カタログ・データベースセットアップ機能の実行方法について説明します。
コマンドでリカバリ・カタログ・データベースセットアップを行う場合、リカバリ・カタログ・データベースセットアップコマンドを使用します。
コマンドによるリカバリ・カタログ・データベースの初期化パラメータ値と一時ファイルサイズの設定変更方法は、以下のとおりです。
リカバリ・カタログ・データベースのデフォルト初期化パラメータ値を確認する場合
「初期化パラメータ値の表示」を参照してください。
リカバリ・カタログ・データベースのデフォルト初期化パラメータ値を変更する場合
「初期化パラメータ値の変更」を参照してください。
リカバリ・カタログ・データベースのデフォルト一時ファイルサイズを表示する場合
「一時ファイルサイズの表示」を参照してください。
リカバリ・カタログ・データベースのデフォルト一時ファイルサイズを変更する場合
「一時ファイルサイズの変更」を参照してください。
初期化パラメータ値の表示
現在設定されている初期化パラメータのデフォルト値を表示する手順は以下のとおりです。
rootユーザーでログインします
データベースサーバにrootユーザーでログインします。
root以外のユーザーでログイン後、suコマンドを実行し、rootユーザーに変更することもできます。
リカバリ・カタログ・データベース・セットアップコマンドを実行します
以下のコマンドを実行します。
installdir/bin/rmfocatset print pfile<Enter> |
installdir : 本製品のインストールディレクトリ
設定内容を確認します
現在設定されている初期化パラメータのデフォルト設定値が表示されます。
parameter | value -------------------------------------------------------------------------------- Oracle Version(3."10.2.0"/4."11.1.0"/5."11.2.0") | 3 -------------------------------------------------------------------------------- sga_max_size | 384M shared_pool_size | 180M large_pool_size | 655360 java_pool_size | 0 db_cache_size | 64M log_buffer | 163840 processes | 100 sort_area_size | 1048576 parameter | value -------------------------------------------------------------------------------- Oracle Version(3."10.2.0"/4."11.1.0"/5."11.2.0") | 4 -------------------------------------------------------------------------------- sga_target | 640M processes | 150 parameter | value -------------------------------------------------------------------------------- Oracle Version(3."10.2.0"/4."11.1.0"/5."11.2.0") | 5 -------------------------------------------------------------------------------- sga_target | 640M processes | 150
初期化パラメータ値の変更
初期化パラメータのデフォルト値を変更する手順は以下のとおりです。
rootユーザーでログインします
データベースサーバにrootユーザーでログインします。
root以外のユーザーでログイン後、suコマンドを実行し、rootユーザーに変更することもできます。
リカバリ・カタログ・データベース・セットアップコマンドを実行します
以下のコマンドを実行します。
installdir/bin/rmfocatset config pfile<Enter> |
installdir : 本製品のインストールディレクトリ
Oracle Versionを指定します
以下のメッセージが表示されますので、デフォルト値を変更するOracle Versionを数値で入力して、「Enter」キーを入力します。
リカバリ・カタログ・データベース情報を設定します。各パラメーターを入力してください。
Oracle Version(3."10.2.0"/4."11.1.0"/5."11.2.0"):5<Enter>
注意
Oracle Versionの選択で、値を入力せずに「Enter」キーを入力すると、処理がキャンセルされます。その場合は、コマンドの起動からやりなおしてください。
各初期化パラメータの値を対話形式で設定します
選択されたOracle Versionに応じて、初期化パラメータ値を対話形式で設定していきます。
設定する初期化パラメータ名と現在設定されている値が1つずつ順番に表示されますので、変更がある場合は、変更する値を入力して「Enter」キーを入力してください。変更がない場合は「Enter」キーを入力してください。
sga_target[現在:640M]:1024M<Enter>
注意
「Oracle Databaseリファレンス」などのOracle Databaseのマニュアルを参照して、導入環境に合った値を設定してください。設定する内容は、Oracle Databaseの初期化パラメータ値の指定方法に従ってください。
設定した内容を確認して、変更を確定します
設定された内容が表示されますので、内容を確認して、表示された内容でよければ「y」を入力してください。設定された内容が保存されます。
parameter | value
--------------------------------------------------------------------------------
Oracle Version(3."10.2.0"/4."11.1.0"/5."11.2.0") | 5
--------------------------------------------------------------------------------
sga_target | 1024M
processes | 150
実行します。よろしいですか?(y/n):y<Enter>
注意
設定内容の確認で「n」を入力すると、処理がキャンセルされ、変更された内容はすべて破棄されます。設定値を誤った場合など、再度、設定変更を行う場合は、コマンドの起動からやりなおしてください。
実行結果を確認します
コマンド処理が完了すると、処理終了メッセージが表示されます。
コマンド終了ステータス、および、処理終了メッセージで、コマンドの処理結果を確認してください。コマンド終了ステータスについては、「第11章 コマンドリファレンス」を参照してください。処理終了メッセージについては、「付録B メッセージ」を参照してください。
実行ログを確認して、エラーが発生していないことを確認してください。実行ログについては、「第12章 実行ログ」を参照してください。
一時ファイルサイズの表示
現在設定されている一時ファイルサイズのデフォルト値を表示する手順は以下のとおりです。
rootユーザーでログインします
データベースサーバにrootユーザーでログインします。
root以外のユーザーでログイン後、suコマンドを実行し、rootユーザーに変更することもできます。
リカバリ・カタログ・データベース・セットアップコマンドを実行します
以下のコマンドを実行します。
installdir/bin/rmfocatset print tempsize<Enter> |
installdir : 本製品のインストールディレクトリ
設定内容を確認します
現在設定されている一時ファイルサイズのデフォルト設定値が表示されます。
parameter | value -------------------------------------------------------------------------------- Oracle Version(3."10.2.0"/4."11.1.0"/5."11.2.0") | 3 -------------------------------------------------------------------------------- tempfile size | 300M parameter | value -------------------------------------------------------------------------------- Oracle Version(3."10.2.0"/4."11.1.0"/5."11.2.0") | 4 -------------------------------------------------------------------------------- tempfile size | 300M parameter | value -------------------------------------------------------------------------------- Oracle Version(3."10.2.0"/4."11.1.0"/5."11.2.0") | 5 -------------------------------------------------------------------------------- tempfile size | 300M
一時ファイルサイズの変更
一時ファイルサイズのデフォルト値を変更する手順は以下のとおりです。
rootユーザーでログインします
データベースサーバにrootユーザーでログインします。
root以外のユーザーでログイン後、suコマンドを実行し、rootユーザーに変更することもできます。
リカバリ・カタログ・データベース・セットアップコマンドを実行します
以下のコマンドを実行します。
installdir/bin/rmfocatset config tempsize<Enter> |
installdir : 本製品のインストールディレクトリ
Oracle Versionを指定します
以下のメッセージが表示されますので、Oracle Versionを数値で入力して、「Enter」キーを入力します。
リカバリ・カタログ・データベース情報を設定します。各パラメーターを入力してください。
Oracle Version(3."10.2.0"/4."11.1.0"/5."11.2.0"):5<Enter>
一時ファイルサイズの値を設定します
選択されたOracle Versionに応じて、現在設定されている一時ファイルサイズが表示されますので、変更がある場合は、変更する値を入力して「Enter」キーを入力してください。変更がない場合は「Enter」キーを入力してください。
tempfile size[現在:300M]:500M<Enter>
注意
一時ファイルサイズを大きくする場合は、リカバリ・カタログ・データベースの作成に必要な領域も大きくなります。そのため、リカバリ・カタログ・データベースが作成される以下の領域を、多く見積もってください。
シングルサーバ構成の場合
リカバリ・カタログ・データベース格納先
クラスタ構成の場合
RMfOディスクのプライマリディスク
設定した内容を確認して、変更を確定します
設定された内容が表示されますので、内容を確認して、表示された内容でよければ「y」を入力してください。設定された内容が保存されます。
parameter | value
--------------------------------------------------------------------------------
Oracle Version(3."10.2.0"/4."11.1.0"/5."11.2.0") | 5
--------------------------------------------------------------------------------
tempfile size | 500M
実行します。よろしいですか?(y/n):y<Enter>
注意
設定内容の確認で「n」を入力すると、処理がキャンセルされ、変更された内容はすべて破棄されます。設定値を誤った場合など、再度、設定変更を行う場合は、コマンドの起動からやりなおしてください。
実行結果を確認します
コマンド処理が完了すると、処理終了メッセージが表示されます。
コマンド終了ステータス、および、処理終了メッセージで、コマンドの処理結果を確認してください。コマンド終了ステータスについては、「第11章 コマンドリファレンス」を参照してください。処理終了メッセージについては、「付録B メッセージ」を参照してください。
実行ログを確認して、エラーが発生していないことを確認してください。実行ログについては、「第12章 実行ログ」を参照してください。