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ETERNUS SFRecovery Manager for Oracle 14.1 説明書

9.2.1 コマンドでデータベースのオフラインリストアを行う

コマンドを使用して、データベースの復旧を行う手順について説明します。

以下のシステム構成で、データベースの復旧を行う手順を説明します。

シングルサーバ構成の場合

図9.1 コマンドを使用したオフラインリストア手順(シングルサーバ構成)

  1. ハードウェアの異常確認・復旧

    データベースサーバの状態やネットワーク接続状況、ディスクの破損状況などを確認し、異常がある場合は復旧させてください。

  2. リスナーの起動確認

    ターゲットデータベース接続用のリスナーが起動されていることを確認してください。
    詳細については、「9.3.1 リスナーの起動確認」を参照してください。

  3. バックアップ領域の確認

    オフラインリストアを行う前に、オフラインバックアップで取得したバックアップが、バックアップ領域にあることを確認してください。

  4. アドバンスト・コピー実行環境の確認

    アドバンスト・コピー機能を使用している場合、アドバンスト・コピー機能が実行できることを確認してください。
    詳細については、「9.3.4 アドバンスト・コピー実行環境の確認」を参照してください。

  5. オフラインリストア

    オフラインリストアコマンドを実行して、データベースを復旧します。
    データベースが破損していない場合は、オフラインリストア処理を中止します。
    データベースが正常な場合にオフラインリストアを実行したい場合は、強制実行モードでオフラインリストアを行ってください。
    処理実行後は、必ず実行ログを確認して、処理が正常に終了していることを確認してください。
    オフラインリストアの実行方法については、「9.4.1 オフラインリストア」を参照してください。
    実行ログについては、「第12章 実行ログ」を参照してください。

  6. データの復旧確認

    データベース内のデータが復旧されていることを確認してください。
    詳細については、「9.5.1 データの復旧確認」を参照してください。

  7. オンライン運用環境の対処(オンライン運用を行っている場合)

    オンライン運用を行っている場合、オフラインリストアを行うと、ターゲットデータベースがオフラインバックアップ時点の状態に戻るため、過去に取得したオンラインバックアップが使用できなくなる場合や、リカバリ・カタログ情報に不整合が発生する場合があります。そのため、リカバリ・カタログの更新や、オンラインバックアップの再取得などの対処が必要になります。詳細については、「9.5.4 オフラインリストア後のオンライン運用環境の対処について」を参照してください。


クラスタ構成の場合

図9.2 コマンドを使用したオフラインリストア手順(クラスタ構成)

  1. ハードウェアの異常確認・復旧

    データベースサーバの状態やネットワーク接続状況、ディスクの破損状況などを確認し、異常がある場合は復旧させてください。
    RAC構成の場合、すべてのクラスタ構成ノードを起動する必要があります。

  2. Oracle Clusterware環境の確認

    RAC構成の場合、すべてのクラスタ構成ノードで、Oracle Clusterwareの動作に必要なプロセスが起動されていることを確認してください。
    詳細については、「9.3.2 Oracle Clusterware環境の確認」を参照してください。

  3. PRIMECLUSTERリソースの確認

    PRIMECLUSTERを使用している場合、PRIMECLUSTERのクラスタリソースが適切な状態になっていることを確認してください。
    詳細については、「9.3.3 PRIMECLUSTERリソースの確認」を参照してください。

  4. リスナーの起動確認

    ターゲットデータベース接続用のリスナーが起動されていることを確認してください。
    詳細については、「9.3.1 リスナーの起動確認」を参照してください。

  5. バックアップ領域の確認

    オフラインリストアを行う前に、オフラインバックアップで取得したバックアップが、バックアップ領域にあることを確認してください。また、プライマリノードから、バックアップ領域がアクセスできることを確認してください。

  6. アドバンスト・コピー実行環境の確認

    アドバンスト・コピー機能を使用している場合、リストアを行うノードで、アドバンスト・コピー機能が実行できることを確認してください。
    詳細については、「9.3.4 アドバンスト・コピー実行環境の確認」を参照してください。

  7. オフラインリストア

    プライマリノードでオフラインリストアコマンドを実行して、データベースを復旧します。
    データベースが破損していない場合は、オフラインリストア処理を中止します。
    データベースが正常な場合にオフラインリストアを実行したい場合は、強制実行モードでオフラインリストアを行ってください。
    処理実行後は、必ず実行ログを確認して、処理が正常に終了していることを確認してください。
    オフラインリストアの実行方法については、「9.4.1 オフラインリストア」を参照してください。
    実行ログについては、「第12章 実行ログ」を参照してください。

  8. データの復旧確認

    データベース内のデータが復旧されていることを確認してください。
    詳細については、「9.5.1 データの復旧確認」を参照してください。

  9. CRSリソースの復旧確認

    RAC構成の場合、Oracle Clusterwareに登録されているクラスタノード上のリソースが復旧されていることを確認してください。
    詳細については、「9.5.2 CRSリソースの復旧確認」を参照してください。

  10. PRIMECLUSTERリソースの復旧確認

    PRIMECLUSTERを使用している場合、PRIMECLUSTERのクラスタリソースが復旧されていることを確認してください。
    詳細については、「9.5.3 PRIMECLUSTERリソースの復旧確認」を参照してください。

  11. オンライン運用環境の対処(オンライン運用を行っている場合)

    オンライン運用を行っている場合、オフラインリストアを行うと、ターゲットデータベースがオフラインバックアップ時点の状態に戻るため、過去に取得したオンラインバックアップが使用できなくなる場合や、リカバリ・カタログ情報に不整合が発生する場合があります。そのため、リカバリ・カタログの更新や、オンラインバックアップの再取得などの対処が必要になります。詳細については、「9.5.4 オフラインリストア後のオンライン運用環境の対処について」を参照してください。