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ETERNUS SFRecovery Manager for Oracle 14.1 説明書

7.6.5 オフラインバックアップ定義ファイル

オフラインバックアップに関する情報を指定する環境設定ファイルを「オフラインバックアップ定義ファイル」と呼びます。

注意

  • クラスタ構成の環境では、環境設定ファイルを直接作成・編集することはできませんので、クラスタ構成の場合の環境設定ファイルに関する説明は省略してあります。

  • 設定値を追加・変更・削除する際、オフラインバックアップ履歴が存在する場合は、オフラインバックアップ定義ファイルを修正する前に、オフラインバックアップを初期化してください。

オフラインバックアップ定義ファイルは、以下のファイルパス名で作成してください。

installdir/conf/confname/rmfo_offline.ini

installdir : 本製品のインストールディレクトリ
confname : 環境設定名

注意

  • installdir についての詳細は、2.4 インストールを参照してください。

  • confname に指定可能な文字は、半角英数字と「_」で、開始文字は半角英字である必要があり、最大長は16文字です

オフラインバックアップ定義ファイルに記述する内容は、「7.6.4 オフラインバックアップ基本情報ファイル」の「DBF_TYPE(データベースファイル種別)」によって異なります。

データベースファイル種別がファイルシステムの場合

ファイルシステムの場合」を参照してください。

データベースファイル種別がRAWの場合

RAWデバイスの場合」を参照してください。


ファイルシステムの場合

オフラインバックアップ定義ファイルには、1行につき1つのバックアップ先領域の情報を指定します。
オフラインバックアップ定義ファイルの形式は、以下のとおりです。

マウントポイント|ファイルシステム種別|バックアップ元ボリューム|バックアップ先ボリューム

オフラインバックアップ定義ファイルの1行に設定する情報を、以下に示します。

項目名

設定値

マウントポイント

ターゲットデータベースのデータベースファイル(データファイル、一時ファイル、制御ファイル、オンラインREDOログ・ファイル)が格納されている領域のマウントポイントを絶対パスで指定してください。(※1)
指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「/」、「-」、「:」、「.」です。
最大長は256文字です。
“/”からはじまる値を指定してください。
パスの最後に「/」を入れないでください。
パスの中に「//」を含まないでください。

ファイルシステム種別

ターゲットデータベースのデータベースファイルが格納されている領域のマウントポイントのファイルシステム種別を、以下の数値で指定してください。

  • 1 : ufs

  • 2 : ufs logging

  • 3 : GFSローカルファイルシステム

  • 4 : GFS共用ファイルシステム

ただし、「7.6.1 基本情報ファイル」の「データベース運用形態」を「1 : シングル」に指定する場合、「3 : GFSローカルファイルシステム」および「4 : GFS共用ファイルシステム」は指定できません。

バックアップ元ボリューム

ターゲットデータベースのデータベースファイルが格納されている領域の、物理ディスクのボリュームを指定してください。(※2)
指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「/」、「-」、「:」、「.」、「@」です。
最大長は256文字です。
“/dev/”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先ボリューム

オフラインバックアップ先の物理ディスクのボリュームを指定してください。(※3)
指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「/」、「-」、「:」、「.」、「@」です。
最大長は256文字です。
“/dev/”からはじまる値を指定してください。

(※1) SPFILEやパスワードファイルなど、データベースファイル以外のファイルが格納されたボリュームは設定しないでください。
(※2)7.6.4 オフラインバックアップ基本情報ファイル」の「BK_TYPE」(データベースバックアップ方法)に、「2」(ACM(レプリケーション管理))を指定している場合、“/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpvolinfo”コマンドを実行した結果の“Original-Volume”列に表示されるボリューム名を指定してください。
(※3)7.6.4 オフラインバックアップ基本情報ファイル」の「BK_TYPE」(データベースバックアップ方法)に、「2」(ACM(レプリケーション管理))を指定している場合、“/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpvolinfo” コマンドを実行した結果の“Replica-Volume”列に表示されるボリューム名を指定してください。

注意

  • すべてのデータベースファイル(データファイル、一時ファイル、制御ファイル、オンラインREDOログ・ファイル)格納領域に対して設定を行ってください。

  • 必ずすべての項目に値を設定してください。

参照

swsrpvolinfoコマンドについては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書」を参照してください。


RAWデバイスの場合

オフラインバックアップ定義ファイルには、1行につき1つのバックアップ先領域の情報を指定します。
オフラインバックアップ定義ファイルの形式は、以下のとおりです。

||バックアップ元ボリューム|バックアップ先ボリューム

オフラインバックアップ定義ファイルの1行に設定する情報を、以下に示します。

項目名

設定値

バックアップ元ボリューム

ターゲットデータベースのデータベースファイル(データファイル、一時ファイル、制御ファイル、オンラインREDOログ・ファイル)に対応するブロック型論理デバイスのボリュームを指定してください。(※1)
指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「/」、「-」、「:」、「.」、「@」です。
最大長は256文字です。
“/dev/”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先ボリューム

オフラインバックアップ先の物理ディスクのボリュームを指定してください。(※2)
指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「/」、「-」、「:」、「.」、「@」です。
最大長は256文字です。
“/dev/”からはじまる値を指定してください。

(※1)7.6.4 オフラインバックアップ基本情報ファイル」の「BK_TYPE」(データベースバックアップ方法)に、「2」(ACM(レプリケーション管理))を指定している場合、“/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpvolinfo”コマンドを実行した結果の“Original-Volume”列に表示されるボリューム名を指定してください。
(※2)7.6.4 オフラインバックアップ基本情報ファイル」の「BK_TYPE」(データベースバックアップ方法)に、「2」(ACM(レプリケーション管理))を指定している場合、“/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpvolinfo” コマンドを実行した結果の“Replica-Volume”列に表示されるボリューム名を指定してください。

注意

  • 行中の「|」は省略できません。

  • 必ずすべての項目に値を設定してください。

  • すべてのデータベースファイル(データファイル、一時ファイル、制御ファイル、オンラインREDOログ・ファイル)に対して設定を行ってください。

参照

swsrpvolinfoコマンドについては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書」を参照してください。