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ETERNUS SFRecovery Manager for Oracle 14.1 説明書

6.1.2 表領域リカバリー

表領域リカバリー機能について説明します。

注意

Oracle Database 10g Release 2、および、Oracle Database 11g Release 2において、以下のすべての条件を満たす場合、「表領域リカバリー」は使用できません。

  • リストア方法:RMAN

  • リストア対象指定方法:表領域

  • リカバリー方法:オンラインリカバリー

表領域リカバリーでは、以下の処理が行われます。

注意

  • カスタムリカバリー機能は、上級者向けの機能です。Oracleデータベースのバックアップ・リカバリーに詳しくない方は、リカバリー機能を使用することを推奨します。

  • カスタムリカバリーでは、設定方法を誤ると、データベースが破壊され、復旧できなくなることもあります。

  1. 指定されたリカバリー方法でリカバリー計画作成

    指定されたリカバリー方法で、リカバリー計画を作成します。
    デフォルト設定は、以下のようになっています。
    設定内容については、「6.6 カスタムリカバリーの詳細設定」を参照してください。

    タブ

    詳細設定内容

    デフォルト設定値

    設定変更

    制御ファイル

    表領域リカバリーでは、制御ファイルの修復はできません。

    表領域

    リストアする

    する

    リストア方法

    RMAN

    リストア対象指定方法

    表領域指定

    対象表領域/ボリューム

    なし

    一時表領域

    修復する

    しない

    対象一時ファイル

    なし

    REDOログ

    修復する

    しない

    対象REDOログ・ファイル

    なし

    メディアリカバリー

    実行する

    する

    不可

    リカバリー方法

    オフラインリカバリー

    復元ポイント

    破損直前

    不可

    注意

    表領域リカバリーでは、画面のデフォルト設定値で、表領域の修復対象表領域/ボリュームが設定されていません。表領域リカバリーを実行する前に、必ず修復対象の表領域またはボリュームを設定してください。

  2. リカバリー計画の提示

    設定された値に従って作成されたリカバリー計画が表示されます。
    提示されたリカバリー方法でデータベースを復旧したくない場合は、表領域リカバリーの実施を取り止めることもできます。
    リカバリー計画の詳細については、「5.1.2 リカバリー」を参照してください。

    注意

    リカバリー計画には、提示したリカバリー計画で表領域リカバリーを実行するに当たっての注意事項や警告メッセージも表示されますので、必ず内容を確認・了承の上、表領域リカバリーを続行してください。

  3. 表領域リカバリーの実行

    リカバリー計画に従って、表領域リカバリーを実行します。

    注意

    • RAC構成では、システムダウンしているクラスタノードがある場合、表領域リカバリーができません。すべてのクラスタノードを起動した後、表領域リカバリーを行ってください。

    • データベースがノーアーカイブ・モードの場合は、正常にリカバリーできません。

  4. データベースファイルの正常性チェック

    DBチェックを行い、データベースが正常に復旧されたことを確認します。