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ETERNUS SFRecovery Manager for Oracle 14.1 説明書

6.1.1 データベースリカバリー

データベースリカバリー機能について説明します。

データベースリカバリーでは、以下の処理が行われます。

注意

  • カスタムリカバリー機能は、上級者向けの機能です。Oracleデータベースのバックアップ・リカバリーに詳しくない方は、リカバリー機能を使用することを推奨します。

  • カスタムリカバリーでは、設定方法を誤ると、データベースが破壊され、復旧できなくなることもあります。

  1. 指定されたリカバリー方法でリカバリー計画作成

    指定されたリカバリー方法で、リカバリー計画を作成します。
    デフォルト設定は、以下のようになっています。
    設定内容については、「6.6 カスタムリカバリーの詳細設定」を参照してください。

    タブ

    詳細設定内容

    デフォルト設定値

    設定変更

    制御ファイル

    リストアする

    する

    表領域

    リストアする

    する

    リストア方法

    バックアップ方法と同じ

    リストア対象指定方法

    • リストア方法がRMANの場合

      ⇒表領域指定

    • リストア方法がACMの場合

      ⇒ボリューム指定

    対象表領域/ボリューム

    • リストア対象指定方法が表領域指定の場合

      ⇒すべての表領域

    • リストア対象指定方法がボリューム指定の場合

      ⇒すべてのボリューム

    一時表領域

    修復する

    する

    対象一時ファイル

    すべての一時ファイル

    REDOログ

    データベースリカバリーでは、REDOログ・ファイルの修復はできません。

    メディアリカバリー

    実行する

    する

    不可

    リカバリー方法

    オフラインリカバリー

    不可

    復元ポイント

    破損直前

    注意

    データベースリカバリーでは、画面のデフォルト設定値を変更すると、正常にリカバリーできなくなる可能性が高くなりますので、設定値を変更する場合は注意してください。

  2. リカバリー計画の提示

    設定された値に従って作成されたリカバリー計画が表示されます。
    提示されたリカバリー方法でデータベースを復旧したくない場合は、データベースリカバリーの実施を取り止めることもできます。
    リカバリー計画の詳細については、「5.1.2 リカバリー」を参照してください。

    注意

    • リカバリー計画には、提示したリカバリー計画でデータベースリカバリーを実行するに当たっての注意事項や警告メッセージも表示されますので、必ず内容を確認・了承の上、データベースリカバリーを続行してください。

    • データベースリカバリーでは、リカバリー計画に「[注意]RESETLOGSが実行されるため、過去に取得したバックアップはすべて無効になります。」という警告メッセージが出力されます。RESETLOGSが実行されると、データベースリカバリー時にREDOログがリセットされ、データベースリカバリー実施前に取得したバックアップがすべて無効になるため、データベース復旧後、すぐにオンラインバックアップを取得する必要があります。

  3. データベースリカバリーの実行

    リカバリー計画に従って、データベースリカバリーを実行します。

    注意

    • データベースリカバリーが完了すると、データベースリカバリー実施前に取得されたオンラインバックアップがすべて無効になります。データベースリカバリー後は、すぐにオンラインバックアップを取得してください。

    • RAC構成では、システムダウンしているクラスタノードがある場合、データベースリカバリーができません。すべてのクラスタノードを起動した後、データベースリカバリーを行ってください。

    • データベースがノーアーカイブ・モードの場合は、正常にリカバリーできません。

  4. データベースファイルの正常性チェック

    DBチェックを行い、データベースが正常に復旧されたことを確認します。