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ETERNUS SFRecovery Manager for Oracle 14.1 説明書

4.1.1 オンラインバックアップ

オンラインバックアップ機能について説明します。

オンラインバックアップでは、以下の処理が行われます。

  1. データベースファイルの正常性チェック

    以下のデータベースリソースが正常かどうかをチェックします。
    データベースに異常がある場合、オンラインバックアップを行わずに異常終了します。

    • インスタンス起動状態(すべてのインスタンスがOPEN状態である必要があります)

    • ログ・モード(アーカイブ・モードである必要があります)

    • 制御ファイル

    • オンラインREDOログ・ファイル

    • 表領域・データファイル

    • 一時表領域・一時ファイル

  2. 不要バックアップ削除(前削除の場合)

    環境設定情報のバックアップ基本情報で、バックアップ前に古いバックアップを削除するよう設定した場合、今回バックアップを取得することでバックアップ管理世代外となるバックアップ履歴とバックアップファイルを削除します。
    詳細については、「3.7.1 バックアップ資源の管理について」を参照してください。

    注意

    本製品では、前削除を推奨しません。前削除にした場合、オンラインバックアップ中にエラーが発生して処理が異常終了すると、最古のバックアップが1世代分なくなります。

  3. データベースファイルのバックアップ

    以下のデータベースファイルをバックアップします。

    • データファイル

      環境設定情報のバックアップ基本情報で指定されたデータファイルバックアップ方法で、データファイルをバックアップします。

      • データファイルバックアップ方法が「標準(RMAN)」の場合

        Oracle Recovery Managerを使用して、データファイルのバックアップセットを生成します。

      • データファイルバックアップ方法が「OPC」の場合

        AdvancedCopy Managerを使用して、データファイルのOPCバックアップを取得します。
        環境設定情報のバックアップ基本情報で、バックアップをリカバリ・カタログに登録するよう設定した場合、取得したバックアップをリカバリ・カタログに登録します。

      • データファイルバックアップ方法が「EC」の場合

        AdvancedCopy Managerを使用して、等価性維持状態を解除することでデータファイルのECバックアップを取得します。
        ECバックアップを行う場合は、オンラインバックアップ実行前に、本製品のEC同期開始機能を使用して、EC同期開始処理を実行しておく必要があります。EC同期開始については、「4.1.6 EC同期開始」を参照してください。バックアップ方法にECを使用する場合のオンラインバックアップ運用方法については、「3.7.2 ECバックアップを行う場合のバックアップ運用」を参照してください。
        環境設定情報のバックアップ基本情報で、バックアップをリカバリ・カタログに登録するよう設定した場合、取得したバックアップをリカバリ・カタログに登録します。

      • データファイルバックアップ方法が「QuickOPC」の場合

        AdvancedCopy Managerを使用して、データファイルのQuickOPCバックアップを取得します。
        環境設定情報のバックアップ基本情報で、バックアップをリカバリ・カタログに登録するよう設定した場合、取得したバックアップをリカバリ・カタログに登録します。

      注意

      本製品では、バックアップをリカバリ・カタログに登録することを推奨します。バックアップをリカバリ・カタログに登録しない場合、カスタムリカバリーで、表領域のリストア方法としてRMANを指定したリカバリーができなくなります。また、データベースファイルをファイルシステム上に配置している場合、オンラインリカバリーも使用できなくなります。

    • 制御ファイル

      Oracle Recovery Managerを使用して、制御ファイルのバックアップセットを生成します。

    • アーカイブログ

      Oracle Recovery Managerを使用して、アーカイブログのバックアップセットを生成します。
      環境設定情報のバックアップ基本情報で、バックアップ時にアーカイブログを自動削除するよう設定した場合、バックアップされて不要となったアーカイブログをアーカイブログ出力先から削除します。

  4. 不要バックアップの削除(後削除の場合)

    環境設定情報のバックアップ基本情報で、バックアップ前に古いバックアップを削除するよう設定しなかった場合、今回バックアップを取得したことでバックアップ管理世代外となったバックアップ履歴とバックアップファイルを削除します。
    詳細については、「3.7.1 バックアップ資源の管理について」を参照してください。

  5. リカバリ・カタログ・リポジトリ内のバックアップ情報削除

    環境設定情報のバックアップ基本情報で、バックアップ保存期間に0日以外の日数を指定した場合、リカバリ・カタログで管理されているバックアップファイル情報の中で、指定した日数以前の情報を削除します。
    詳細については、「3.7.1 バックアップ資源の管理について」を参照してください。