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ETERNUS SFRecovery Manager for Oracle 14.1 説明書

3.6.11 ACMバックアップ定義ファイル

データファイルのACMバックアップに関する情報を指定する環境設定ファイルを「ACMバックアップ定義ファイル」と呼びます。
ACMバックアップ定義ファイルは、データファイルバックアップ方法が「OPC」、「EC」または「QuickOPC」の場合のみ作成します。

注意

  • クラスタ構成の環境では、環境設定ファイルを直接作成・編集することはできませんので、クラスタ構成の場合の環境設定ファイルに関する説明は省略してあります。

  • 設定値を追加・変更・削除する際、オンラインバックアップ履歴が存在する場合は、ACMバックアップ定義ファイルを修正する前に、オンラインバックアップを初期化してください。

ACMバックアップ定義ファイルは、以下のファイルパス名で作成してください。

installdir/conf/confname/rmfo_acmdbf.ini

installdir : 本製品のインストールディレクトリ
confname : 環境設定名

注意

  • installdir についての詳細は、2.4 インストールを参照してください。

  • confname に指定可能な文字は、半角英数字と「_」で、開始文字は半角英字である必要があり、最大長は16文字です

ACMバックアップ定義ファイルに記述する内容は、「3.6.4 オンラインバックアップ基本情報ファイル」の「DBF_TYPE(データベースファイル種別)」によって異なります。

データベースファイル種別がファイルシステムの場合

ファイルシステムの場合」を参照してください。

データベースファイル種別がRAWの場合

RAWデバイスの場合」を参照してください。


ファイルシステムの場合

ACMバックアップ定義ファイルには、1行につき1つのバックアップ先領域の情報を指定します。
ACMバックアップ定義ファイルの形式は、以下のとおりです。

マウントポイント|業務ボリューム|バックアップ1|バックアップ2|バックアップ3

ACMバックアップ定義ファイルの1行に設定する情報を、以下に示します。

項目名

設定値

マウントポイント

ターゲットデータベースのデータファイル(表領域)が格納されている領域の、マウントポイントを絶対パスで指定します。(※1)
指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「/」、「-」、「:」、「.」です。
最大長は256文字です。
“/”からはじまる値を指定してください。
パスの最後に「/」を入れないでください。
パスの中に「//」を含まないでください。

業務ボリューム

ターゲットデータベースのデータファイル(表領域)が格納されている領域の、物理ディスクのボリュームを指定します。(※2)
指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「/」、「-」、「:」、「.」、「@」です。
最大長は256文字です。
“/dev/”からはじまる値を指定してください。

バックアップ1

1世代目のACMバックアップ先ボリュームを指定します。(※3)
指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「/」、「-」、「:」、「.」、「@」です。
最大長は256文字です。
“/dev/”からはじまる値を指定してください。

バックアップ2

3.6.4 オンラインバックアップ基本情報ファイル」の「BK_GEN」(バックアップ管理世代数)に「2」以上を指定した場合、2世代目のACMバックアップ先ボリュームを指定します。(※3)
バックアップ管理世代数が1世代の場合は、空欄にしておいてください。
指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「/」、「-」、「:」、「.」、「@」です。
最大長は256文字です。
“/dev/”からはじまる値を指定してください。

バックアップ3

3.6.4 オンラインバックアップ基本情報ファイル」の「BK_GEN」(バックアップ管理世代数)に「3」を指定した場合、3世代目のACMバックアップ先ボリュームを指定します。(※3)
バックアップ管理世代数が2世代以下の場合は、空欄にしておいてください。
指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「/」、「-」、「:」、「.」、「@」です。
最大長は256文字です。
“/dev/”からはじまる値を指定してください。

(※1) 制御ファイルやオンラインREDOログ・ファイルなど、データファイル(表領域)以外のデータベースファイルが格納されたボリュームは設定しないでください。
(※2) “/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -t”コマンドを実行した結果の“Device”列に表示されるボリューム名を設定してください。
(※3) “/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -b”コマンドを実行した結果の“Device”列に表示されるボリューム名を設定してください。

参照

swstdevdispコマンドについては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書」を参照してください。

注意

  • すべてのデータファイル格納領域に対して設定を行ってください。

  • 最大行数は1024行です。

  • マウントポイント、業務ボリューム、および、バックアップ1には、必ず値を設定してください。

  • バックアップ2は、バックアップ管理世代を2世代以上に設定する場合のみ設定してください。バックアップ管理世代を1世代に設定する場合は、指定する必要はありません。

  • バックアップ3は、バックアップ管理世代を3世代に設定する場合のみ設定してください。バックアップ管理世代を2世代以下に設定する場合は、指定する必要はありません。


RAWデバイスの場合

ACMバックアップ定義ファイルには、1行につき1つのバックアップ先領域の情報を指定します。
ACMバックアップ定義ファイルの形式は、以下のとおりです。

表領域|業務ボリューム|バックアップ1|バックアップ2|バックアップ3

ACMバックアップ定義ファイルの1行に設定する情報を、以下に示します。

項目名

設定値

表領域

ターゲットデータベースの表領域名を指定します。(※1)
指定可能な文字は、半角英数字と一部の記号(「_」、「#」、「$」)です。
最大長は30文字です。

業務ボリューム

ターゲットデータベースの表領域に割り当てられたデータファイル(RAWデバイス)に対応するブロック型論理デバイスのボリュームを指定してください。(※2)
指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「/」、「-」、「:」、「.」、「@」です。
最大長は256文字です。
“/dev/”からはじまる値を指定してください。

バックアップ1

1世代目のACMバックアップ先ボリュームを指定します。(※3)
指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「/」、「-」、「:」、「.」、「@」です。
最大長は256文字です。
“/dev/”からはじまる値を指定してください。

バックアップ2

3.6.4 オンラインバックアップ基本情報ファイル」の「BK_GEN」(バックアップ管理世代数)に「2」以上を指定した場合、2世代目のACMバックアップ先ボリュームを指定します。(※3)
バックアップ管理世代数が1世代の場合は、空欄にしておいてください。
指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「/」、「-」、「:」、「.」、「@」です。
最大長は256文字です。
“/dev/”からはじまる値を指定してください。

バックアップ3

3.6.4 オンラインバックアップ基本情報ファイル」の「BK_GEN」(バックアップ管理世代数)に「3」を指定した場合、3世代目のACMバックアップ先ボリュームを指定します。(※3)
バックアップ管理世代数が2世代以下の場合は、空欄にしておいてください。
指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「/」、「-」、「:」、「.」、「@」です。
最大長は256文字です。
“/dev/”からはじまる値を指定してください。

(※1) 表領域には、一時表領域(TEMPFILE)を設定しないでください。
(※2) “/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -t”コマンドを実行した結果の“Device”列に表示されるボリューム名を設定してください。
(※3) “/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -b”コマンドを実行した結果の“Device”列に表示されるボリューム名を設定してください。

参照

swstdevdisp コマンドについては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書」を参照してください。

注意

  • すべての表領域に対して、設定を行ってください。

  • 最大行数は1024行です。

  • 表領域には、一時表領域名(TEMPFILE)を記載しないでください。

  • 表領域、業務ボリューム、および、バックアップ1には、必ず値を設定してください。

  • バックアップ2は、バックアップ管理世代を2世代以上に設定する場合のみ設定してください。バックアップ管理世代を1世代に設定する場合は、指定する必要はありません。

  • バックアップ3は、バックアップ管理世代を3世代に設定する場合のみ設定してください。バックアップ管理世代を2世代以下に設定する場合は、指定する必要はありません。