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ETERNUS SFRecovery Manager for Oracle 14.1 説明書

3.4.5 リカバリ・カタログ・データベースの作成

コマンドを使用して、リカバリ・カタログ・データベースを作成する手順を説明します。

注意

  • コマンドによるリカバリ・カタログ・データベースの作成は、シングルサーバ環境でのみ実行可能です。クラスタ構成の場合は、オンライン環境設定画面を使用してください。

  • リカバリ・カタログ・データベースの作成を行う前に、必要な環境設定ファイルをすべて作成して、環境設定ファイルのチェック、環境設定の有効化、および、パスワードの暗号化を行ってください。
    環境設定ファイルについては、「3.6 オンライン環境設定ファイル」を参照してください。
    環境設定ファイルのチェックについては、「3.4.1 環境設定ファイルのチェック」を参照してください。
    環境設定の有効化については、「3.4.3 環境設定の有効化」を参照してください。
    パスワードの暗号化については、「3.4.2 パスワードの暗号化」を参照してください。

  • リカバリ・カタログ・データベースの$ORACLE_HOME/network/admin配下に、listener.oraおよびtnsnames.oraの定義ファイルが存在しない場合、リカバリ・カタログ・データベースの作成に失敗します。定義ファイルが存在しない場合は、リカバリ・カタログ・データベースを作成する前に、定義ファイルを作成してください。

  • ターゲットデータベース接続用のリスナーが起動されていない場合、正しく処理を実行できません。必ず事前にリスナーを起動してください。

ポイント

リカバリ・カタログ・データベース・セットアップ機能により、リカバリ・カタログ・データベース作成時に使用される以下の設定値を変更することができます。

  • リカバリ・カタログ・データベースの初期化パラメータ値

  • リカバリ・カタログ・データベースの一時ファイルサイズ

上記の値をデフォルト値以外に設定したい場合は、リカバリ・カタログ・データベースを作成する前に、リカバリ・カタログ・データベース・セットアップ機能で設定値を変更してください。
詳細については、「第10章 メンテナンス機能」を参照してください。

  1. rootユーザーでログインします

    データベースサーバにrootユーザーでログインします。root以外のユーザーでログイン後、suコマンドを実行し、rootユーザーに変更することもできます。

  2. リカバリ・カタログ・データベース作成コマンドを実行します

    以下のコマンドを実行してください。
    リカバリ・カタログ・データベースが作成されます。

    # installdir/bin/rmfocrtcat confname

    installdir : 本製品のインストールディレクトリ
    confname : 環境設定名

    注意

    • リカバリ・カタログ・データベースの作成には、30分から1時間程度かかります。

    • リカバリ・カタログ・データベースの作成を行った場合、Recovery Manager for Oracleは、リカバリ・カタログ・データベースの$ORACLE_HOME/network/admin配下のlistener.oraとtnsnames.oraに、リカバリ・カタログ・データベース用のリスナーとサービス定義を追記します。追記前のlistener.oraとtnsnames.oraは以下のフォーマットで保存されています。

      • リスナー定義バックアップファイル:$ORACLE_HOME/network/admin/listener.ora_YYYYMMDDHHMMSS

      • サービス定義バックアップファイル:$ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.ora_YYYYMMDDHHMMSS

  3. 実行結果を確認します

    コマンド処理が完了すると、処理終了メッセージが表示されます。
    コマンド終了ステータス、および、処理終了メッセージで、コマンドの処理結果を確認してください。コマンド終了ステータスについては、「第11章 コマンドリファレンス」を参照してください。処理終了メッセージについては、「付録B メッセージ」を参照してください。
    実行ログを確認して、エラーが発生していないことを確認してください。実行ログについては、「第12章 実行ログ」を参照してください。