リストア・リカバリー処理が異常終了した場合の対処方法について説明します。
リストア・リカバリー処理が異常終了した場合は、以下の手順で対処を行ってください。
実行結果の確認
実行ログを確認して、処理終了メッセージで実行結果を確認します。
実行ログおよび処理終了メッセージについては、「第11章 実行ログ」および「付録B メッセージ」を参照してください。
エラー発生原因の特定と対処
実行ログ内で最初に出力されたエラーメッセージを確認して、エラーの原因を取り除いてください。
実行ログおよびエラーメッセージについては、「第11章 実行ログ」および「付録B メッセージ」を参照してください。
エラーメッセージの前後に、Oracleなど本製品以外のエラーメッセージが出力されている場合は、各種製品マニュアルなどを参照して対処を行ってください。
リカバリー実施状況の確認と対処
実行ログ内に、RESETLOGSメッセージが出力されていないかどうか確認してください。
RESETLOGSメッセージが出力されている場合は、ターゲットデータベースに対して既にRESETLOGS処理が実行されており、リカバリー時に使用したバックアップやアーカイブログが既に使用できなくなっています。
実行ログおよびRESETLOGSメッセージについては、「第11章 実行ログ」を参照してください。
以下の手順で、対処を行ってください。
リスナーの起動確認
ターゲットデータベース接続用のリスナーが起動されていることを確認してください。起動されていない場合は起動してください。
リスナーの起動確認については、「5.3.1 リスナーの起動確認」を参照してください。
CRSリソースの復旧確認
RAC構成の場合、crs_statコマンドなどで、CRSリソースがすべてONLINEになっていることを確認してください。ONLINEになっていないリソースがある場合は、SRVCTLコマンドなどでONLINEにしてください。
CRSリソースの復旧確認については、「5.6.2 CRSリソースの復旧確認」を参照してください。
ターゲットデータベースの起動確認
ターゲットデータベースがOPEN状態になっていることを確認してください。
RAC構成の場合は、すべてのスレッドのインスタンスがOPEN状態になっていることを確認してください。
OPEN状態になっていないインスタンスがある場合は、OPEN起動してください。
PRIMECLUSTERリソースの復旧確認(クラスタ構成のみ)
クラスタ構成の場合、PRIMECLUSTERリソースが正常であることを確認してください。正常な状態でない場合は、PRIMECLUSTERリソースを正常な状態にしてください。
PRIMECLUSTERリソースの復旧確認については、「5.6.3 PRIMECLUSTERリソースの復旧確認」を参照してください。
DBチェック
DBチェックを実行して、データベースが正常であることを確認してください。
データベースに異常がない場合は、「5.6 リカバリーの後に」を参照して、データの復旧確認やオンラインバックアップの取得を行ってください。
以上の対処を行ってもデータベースが正常にならない場合は、当社技術員にご連絡ください。
以下の手順で、対処を行ってください。
DBチェック
DBチェックを実行して、データベースの破損状態を確認してください。
データベースに異常がない場合は、「5.6 リカバリーの後に」を参照して、リカバリー後の作業を行ってください。
リストア・リカバリー
DBチェックを行った結果、データベースに異常があった場合は、再度リストア・リカバリーを実行してください。