オンラインバックアップに関する基本的な情報を指定する環境設定ファイルを「オンラインバックアップ基本情報ファイル」と呼びます。
注意
クラスタ構成の環境では、環境設定ファイルを直接作成・編集することはできませんので、クラスタ構成の場合の環境設定ファイルに関する説明は省略してあります。
オンラインバックアップ基本情報ファイルは、以下のファイルパス名で作成してください。
installdir/conf/confname/rmfo_bkcom.ini |
installdir : 本製品のインストールディレクトリ
confname : 環境設定名
オンラインバックアップ基本情報ファイルには、1行につき1つのパラメーターを指定します。
各行は、パラメーター名とパラメーターを「=(等号)」で区切って、以下の形式で指定します。
パラメーター名=パラメーター値 |
オンラインバックアップ基本情報ファイルに設定するパラメーターを、以下に示します。
パラメーター名 | 説明 | パラメーター値 |
BK_TYPE | データファイルバックアップ方法 | データファイルのバックアップ方法を、以下の数値で指定してください。(※1)
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DBF_TYPE | データベースファイル種別 | データベースファイルを配置している領域の種別を、以下の数値で指定してください。
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BK_GEN | バックアップ管理世代数 | バックアップ資源を管理する世代数を、1~3で指定してください。 |
LOG_GEN | 実行ログ保存期間 | 本製品の実行ログの保存日数を、1~31で指定してください。 |
TRC_LVL | トレースレベル | 実行ログに出力する情報量を、以下の数値で指定してください。
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BK_KEEP | バックアップ保存期間 | リカバリ・カタログ・リポジトリ内のバックアップ情報の保存日数を、0~360で指定してください。(※3) |
ARC_DEL | アーカイブログ自動削除 | オンラインバックアップ時に、バックアップされて不要になったアーカイブログを同時に削除するかどうかを、以下の数値で指定してください。
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BK_DEL | 不要バックアップ削除タイミング | オンラインバックアップ時に、バックアップ管理世代外のバックアップを削除するタイミングを、以下の数値で指定してください。(※4)
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CATALOG | リカバリ・カタログ登録 | バックアップをリカバリ・カタログに登録するかどうかを指定します。
「BK_TYPE」(データファイルバックアップ方法)に、「1 : 標準(RMAN)」を指定した場合は、「1 : する」を指定してください。 |
(※1) 本製品のSE版をご利用の場合は、アドバンスト・コピー機能に対応していないため、「1:標準(RMAN)」のみ設定可能です。
(※2) ECバックアップを行う場合、バックアップ運用に関して注意が必要です。詳細は、「3.7.2 ECバックアップを行う場合のバックアップ運用」を参照してください。
(※3) バックアップ保存期間についての詳細は、「3.7.1 バックアップ資源の管理について」を参照してください。
(※4) 古いバックアップの削除については、「3.7.1 バックアップ資源の管理について」を参照してください。
注意
バックアップ先をリカバリ・カタログに登録しない場合、表領域をRMANでリストアすることができなくなります。また、データベースファイル種別がファイルシステムの場合、一部の表領域のリストア・リカバリーができなくなります。
バックアップ取得前に古いバックアップを削除する場合、バックアップに失敗すると、1世代分のバックアップがなくなります。バックアップ管理世代数を1世代に設定している場合は、バックアップに失敗した場合バックアップがなくなるため、注意が必要です。
すべてのパラメーター名を記載してください。パラメーター値を省略する場合も、“パラメーター名=”まで記載してください。
必ずすべてのパラメーター値を設定してください。
「=」(等号)の前後に、空白およびタブを入れないでください。
ポイント
トレースレベルの設定は、通常運用時は「通常」を選択することを推奨します。「詳細」レベルを選択した場合、ログの出力量が多くなり、本製品のログ出力領域が不足する可能性があります。
「通常」レベル
通常ログを出力します。
「詳細」レベル
詳細ログを出力します。「通常」レベルに比べて、ログの出力量が多くなります。バックアップ・リカバリー中に異常が発生した場合などに、エラー原因調査用の詳細情報を採取するために使用します。
参照
“One Point Copy”、“Equivalent Copy”および“Quick One Point Copy”については、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書」を参照してください。