データファイルのバックアップに関する情報を指定する環境設定ファイルを「データファイルバックアップ定義ファイル」と呼びます。
データファイルバックアップ定義ファイルは、データファイルバックアップ方法にRMANを使用する場合のみ作成します。
注意
クラスタ構成の環境では、環境設定ファイルを直接作成・編集することはできませんので、クラスタ構成の場合の環境設定ファイルに関する説明は省略してあります。
設定値を追加・変更・削除する際、オンラインバックアップ履歴が存在する場合は、データファイルバックアップ定義ファイルを修正する前に、オンラインバックアップを初期化してください。
データファイルバックアップ定義ファイルは、以下のファイルパス名で作成してください。
installdir/conf/confname/rmfo_bkdbf.ini |
installdir : 本製品のインストールディレクトリ
confname : 環境設定名
データファイルバックアップ定義ファイルには、1行につき1つのバックアップ先領域の情報を指定します。
データファイルバックアップ定義ファイルの形式は、以下のとおりです。
バックアップ先マウントポイント|バックアップ先ボリューム|バックアップ先ファイルシステム種別|使用世代 |
データファイルバックアップ定義ファイルの1行に設定する情報を、以下に示します。
項目名 | 設定値 |
バックアップ先マウントポイント | データファイルバックアップ先領域のマウントポイントを絶対パスで指定してください。 |
バックアップ先ボリューム | データファイルバックアップ先の物理ディスクのボリュームを指定してください。 |
バックアップ先ファイルシステム種別 | バックアップ先のファイルシステム種別を、以下の数値で指定してください。
|
使用世代 | 格納するバックアップの管理世代番号を、1~3の数値で指定してください。 |
注意
必ずすべての項目に値を設定してください。
「バックアップ先マウントポイント」に指定するディレクトリには、専用のディレクトリを指定してください。指定したディレクトリには、本製品内で作成するファイル以外、何も格納しないでください。
「データファイルバックアップ先」には、「3.6.5 オンラインバックアップ基本情報ファイル」の「BK_GEN」(バックアップ管理世代数)で指定した数以上のバックアップ先を設定してください。また、各バックアップ管理世代にバックアップ先が均等に振り分けられるよう、バックアップ管理世代数で割り切れるバックアップ先数を設定してください。
「使用世代」は、「3.6.5 オンラインバックアップ基本情報ファイル」の「BK_GEN」(バックアップ管理世代数)で指定した数値の範囲内で指定してください。また、すべてのバックアップ管理世代にバックアップ出力先が設定されるよう、使用世代を振り分けて設定してください。
最大行数は、本製品のEE版をご利用の場合、「3.6.5 オンラインバックアップ基本情報ファイル」の「BK_GEN」(バックアップ管理世代数)に指定した世代数×5(負荷分散度)で、SE版をご利用の場合は「3.6.5 オンラインバックアップ基本情報ファイル」の「BK_GEN」(バックアップ管理世代数)に指定した世代数です。「負荷分散度」については、「付録D ディスク資源配置」を参照してください。
ポイント
1バックアップ管理世代につき、データファイルバックアップ先を複数設定することで、バックアップ時にディスク分散が可能です。ただし、Oracle DatabaseのStandard Editionを使用している場合は、最初に登録されたデータファイルバックアップ先のみ有効となり、複数バックアップ先の設定によるディスク分散はできません。
データファイルバックアップ先は、1世代目に使用するバックアップ先から順に上から設定してください。