Symfoware Server Mirroring Controller コマンドリファレンス
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第2章 Mirroring Controllerコマンド

2.18 rdbbcrlp

■名前

rdbbcrlp -- RLPの整合、RLPの再登録、RLPの情報表示、RLPの削除

■形式1(RLPの整合)

rdbbcrlp -C -p RLP名

■形式2(RLPの再登録)

rdbbcrlp -A -p RLP名 -S 自側送信用RLMのローデバイス名

■形式3-1-1(RLPの一覧情報を表示)

rdbbcrlp -V -D -e

■形式3-1-2(RLPの定義情報を表示)

rdbbcrlp -V -D -p RLP名 -e

■形式3-2(RLPの運用情報を表示)

rdbbcrlp -V -O -p RLP名

■形式3-3(RLPの等価性コピーの状態を表示)

rdbbcrlp -V -R -p RLP名

■形式4(RLPの削除)

rdbbcrlp -E -p RLP名

■機能説明

RLPの整合、RLPの再登録、RLP情報表示、RLPの削除を行います。
RLPの整合では、正系ノードで作成したRLM、RLCファイルの情報と副系ノードで作成したRLMの情報の整合を行います。
RLPの再登録では、Symfoware Serverのログ管理ファイル破壊、BCログ管理ファイル破壊からのリカバリ時に作成済みのRLPをログ管理ファイルとBCログ管理ファイルに再登録します。
RLPの情報表示は、RLPの定義情報やRLPの運用情報、RLPの等価性コピーの状態を表示します。
RLPの削除は、RLP内のRLCファイルとRLMを削除します。

■形式1のオプション

-C
RLPの整合を実施する場合に指定します。
-p RLP名
整合を行うRLP名を指定します。

■形式2のオプション

-A
作成済みのRLPを再登録する場合に指定します。
-p RLP名
再登録するRLP名を指定します。
-S 自側送信用RLMのローデバイス名
再登録するRLPの自側送信用RLMのローデバイス名を指定します。

■形式3-1-1のオプション

-V
RLPの情報を表示する場合に指定します。
-D
RLPの定義情報を表示する場合に指定します。
-e
RLP定義情報の詳細を表示します。

■形式3-1-2のオプション

-V
RLPの情報を表示する場合に指定します。
-D
RLPの定義情報を表示する場合に指定します。
-p RLP名
定義情報を表示するRLP名を指定します。
-e
Mirroring Controller専用の情報を含む、拡張されたRLP定義情報を表示する場合に指定します。

■形式3-2のオプション

-V
RLPの情報を表示する場合に指定します。
-O
RLPの運用情報を表示する場合に指定します。
-p RLP名
運用情報を表示するRLP名を指定します。

■形式3-3のオプション

-V
RLPの情報を表示する場合に指定します。
-R
RLPの等価性コピーの状態を表示する場合に指定します。
-p RLP名
等価性コピーの状態を表示するRLP名を指定します。

■形式4のオプション

-E
RLPの削除を実施する場合に指定します。
-p RLP名
削除を行うRLP名を指定します。

■形式3-1-1の表示形式

$ rdbbcrlp -V -D -e

(1)    (2)      (3)       (4)        (5)       (6)                (7)
RLPid  RLPname  Purpose  LogGroup  RLPstatus  SendPath            RecvPath
    1  rlp001   dcu      system    normal     /dev/rdsk/c0t1d0s3  /dev/rdsk/c0t1d0s4
    2  rlp002   dcu      system    normal     /dev/rdsk/c0t1d1s3  /dev/rdsk/c0t1d1s4

$ rdbbcrlp -V -D -e

(1)    (2)      (3)       (4)        (5)       (6)                (7)
RLPid  RLPname  Purpose  LogGroup  RLPstatus  SendPath            RecvPath
    1  rlp001   dcu      system    normal     /dev/raw/raw1       /dev/raw/raw2
    2  rlp002   dcu      system    normal     /dev/raw/raw3       /dev/raw/raw4
 (1) RLPのID
    RLPのIDを表示します。
(2) RLP名
    RLP名を表示します。
(3) RLP使用目的
    RLPの使用目的を表示します。
      dcu : Mirroring ControllerのDCUを構成するRLP
(4) ロググループ名
    RLPを作成したロググループ名を表示します。
(5) RLPの状態
    RLPの状態を表示します。
      normal        : 正常
      RLPinh(own)   : RLP閉塞(自ノード)
      RLPinh(other) : RLP閉塞(相手ノード)
(6) 自ノードの送信用RLMのローデバイス名
(7) 自ノードの受信用RLMのローデバイス名

■形式3-1-2の表示形式

$ rdbbcrlp -V -D -e -p rlp001

RLPid                : 1                                        (1)
RLPname              : rlp001                                   (2)
LogGroup             : system                                   (3)
Purpose              : dcu                                      (4)
SendKind             : origin                                   (5)
LogSend              : REC                                      (6)
Sync                 : sync                                     (7)
RLMsize              : 262144K                                  (8)
SendPath             : /dev/sfdsk/class0003/rdsk/volume0011     (9)
RecvPath             : /dev/sfdsk/class0003/rdsk/volume0012     (10)
RLCbuffNum           : 128                                      (11)
RLCbuffSize          : 2K                                       (12)
RLCsize              : 10240K                                   (13)
(14)     (15)
RLCid    RLCpath
rlc001   /dev/sfdsk/class0003/rdsk/volume0013
rlc002   /dev/sfdsk/class0003/rdsk/volume0014
rlc003   /dev/sfdsk/class0003/rdsk/volume0015
$ rdbbcrlp -V -D -e -p rlp001

RLPid                : 1                                        (1)
RLPname              : rlp001                                   (2)
LogGroup             : system                                   (3)
Purpose              : dcu                                      (4)
SendKind             : origin                                   (5)
LogSend              : REC                                      (6)
Sync                 : sync                                     (7)
RLMsize              : 262144K                                  (8)
SendPath             : /dev/raw/raw11                           (9)
RecvPath             : /dev/raw/raw12                           (10)
RLCbuffNum           : 128                                      (11)
RLCbuffSize          : 2K                                       (12)
RLCsize              : 10240K                                   (13)
(14)     (15)
RLCid    RLCpath
rlc001   /dev/raw/raw13
rlc002   /dev/raw/raw14
rlc003   /dev/raw/raw15
(1) RLPのID
     RLPのIDを表示します。
(2) RLP名
    RLP名を表示します。
(3) ロググループ名
    RLPを作成したロググループ名を表示します。
(4) RLP使用目的
    dcu : Mirroring ControllerのRLP
(5) RLP種別
    origin    : 本コマンド実行ノードにおいて複写元RLP
    duplicate : 本コマンド実行ノードにおいて複写先RLP
(6) RERUNログ転送方式
    REC : 等価性コピーを使用
(7) 副系ノードのRLCファイルへの書き出しの同期/非同期
    sync : 同期モード
    -    : Symfoware Serverの停止中、DBミラーリングサービスの停止中、または、
           副系ノードでディスコネクション状態
(8) RLMの容量
    K:キロバイト
(9) 自ノードの送信用RLMのローデバイス名
(10) 自ノードの受信用RLMのローデバイス名
(11) ロググループ内で定義されているRERUNログバッファ枚数
    Symfoware Serverの停止中は、「-」が表示されます。
(12) RERUNログバッファ1枚のサイズ
    K:キロバイト
    Symfoware Serverの停止中は、「-」が表示されます。
(13) RLCファイルの容量
    K:キロバイト
    M:メガバイト
(14) RLCファイルのID
(15) 自ノードのRLCファイルのローデバイス名

■形式3-2の表示形式(正系ノード)

$ rdbbcrlp -V -O -p rlp001

RLPid                : 1                        (1)
RLPname              : rlp001                   (2)
LogGroup             : system                   (3)
OnlineMode           : capture                  (4)
Online/Offline       : online                   (5)
RLPstatus            : normal                   (6)
InhibitCause         : -                        (7)
Connection           : connection               (8)
DisconnectCause      : -                        (9)
MaxExtractRLC        : 2                        (10)
MaxReflectRLC        : -                        (11)
               (12)
RLM            RLMstatus
OwnRLM-S       normal
OwnRLM-R       normal
OtherRLM-S     normal
OtherRLM-R     normal
(13)   (14)       (15)          (16)   (17)          (18)  (19)       (20)
RLCid  RLCserial  RLCstatus     Total  Capacity      Used  Backup     Extract
rlc001         1  empty        10240K    10240K        0K  purge      complete
rlc002         2  full         10240K    10240K      184K  -          complete
rlc003         3  using        10240K    10240K        0K  -          -

■形式3-2の表示形式(副系ノード)

$ rdbbcrlp -V -O -p rlp001 

RLPid                : 1                        (1)
RLPname              : rlp001                   (2)
LogGroup             : system                   (3)
OnlineMode           : reflect                  (4)
Online/Offline       : online                   (5)
RLPstatus            : normal                   (6)
InhibitCause         : -                        (7)
Connection           : connection               (8)
DisconnectCause      : -                        (9)
MaxExtractRLC        : 2                        (10)
MaxReflectRLC        : 1                        (11)
               (12)
RLM            RLMstatus
OwnRLM-S       normal
OwnRLM-R       normal
OtherRLM-S     normal
OtherRLM-R     normal
(13)   (14)       (15)          (16)   (17)          (18)  (19)       (20)
RLCid  RLCserial  RLCstatus     Total  Capacity      Used  Backup     Extract
rlc001         1  empty        10240K    10240K        0K  purge      complete
rlc002         2  empty        10240K    10240K        0K  -          complete
rlc003         3  using        10240K    10240K         -  -          -
(1) RLPのID
     RLPのIDを表示します。
(2) RLP名
    RLP名を表示します。
(3) ロググループ名
(4) RLPのオンラインモード
    init    : 初期状態
    capture : 正系ノード
    reflect : 副系ノード
(5)オンライン・オフライン状態
    RLPのオンライン・オフライン状態を表示します。
    Symfoware Serverが停止中の場合は、Symfoware Serverを停止した
    時点でのオンライン・オフライン状態を表示します。
      init    : 初期状態
      online  : オンライン
      suspend : 休止オフライン
      switch  : 切替えオフライン
      standby : 待機オフライン
      term    : 終了オフライン
(6) RLP状態
    normal        : 正常
    RLPinh(own)   : RLP閉塞(自ノード)
    RLPinh(other) : RLP閉塞(相手ノード)
(7) RLPの閉塞原因
    dev(RLM)  : RLMデバイス障害
    dev(RLC)  : RLCデバイス障害
    dev(ext)  : RERUNログ引継ぎファイル障害または
               RERUNログ引継ぎファイルの容量不足または
               RERUNログ抽出作業域障害または
               RERUNログ抽出作業域の容量不足
    dev(mndb) : BC管理DB障害
    lack(RLC) : RLC容量不足
    RLPが閉塞していない場合は、「-」が表示されます。
(8) コネクション状態
    connection    : コネクション状態
    disconnection : ディスコネクション状態
(9) ディスコネクション原因
    -          : 相手ノードが未起動またはDBミラーリングサービスが停止中
    other-down : 相手ノードのSymfoware Serverが強制停止、または、相手ノードが無応答状態
    acm-error : ACMの何らかの異常
    own-stop  : Symfoware Serverの停止中
(10) 抽出済み最終RLC通番
    抽出済みの最終RLC通番を表示します。
(11) 反映済み最終RLC通番
    反映済みの最終RLC通番を表示します。
    ただし、Symfoware Serverが停止中、または、DBミラーリングサービスが停止中は、「-」が表示されます。
    正系ノードの場合は、「-」が表示されます。
(12) RLMの状態
    normal  : 正常
    inh-dev : RLMデバイス障害
(13) RLCファイルのID
    RLCファイルのIDを表示します。
(14) RLC通番
    RLC通番を表示します。
(15) RLCファイルの状態
    using    : 使用中のRLCファイル
    full     : 満杯のRLCファイル
               正系ノードでは、RLC再使用可能待ち状態を示します。
               副系ノードでは、RERUNログ抽出待ち状態を示します。
    empty    : 未使用のRLCファイル、もしくは空きのRLCファイル
               正系ノードでは、RLC再使用可能状態を示します。
               副系ノードでは、RERUNログ抽出完了状態を示します。
    full(f)  : 満杯のRLCファイル(ノード切替え中)
               正系ノードでは、表示されません。
               副系ノードでは、RERUNログ抽出待ち状態を示します。
    empty(f) : 空きのRLCファイル(ノード切替え後)
               正系ノードでは、表示されません。
               副系ノードでは、RERUNログ抽出完了状態を示します。
(16) RLCの全体容量
    RLCファイルの初期作成コマンドで指定した容量が表示されます。
      K : キロバイト
      M : メガバイト
(17) RLCファイルが満杯になる容量
    K : キロバイト
    M : メガバイト
(18) RLCファイルの使用量
    RLCファイルの使用量が表示されます。
    正系ノードでは、RLCstatusがusing、または、fullの場合に
    表示されます。ただし、Symfoware Serverが停止中、または、
    DBミラーリングサービスが停止中は、RLCstatusがfullの場合のみに表示されます。
    副系ノードでは、RLCstatusがfullの場合に表示されます。
      K : キロバイト
      M : メガバイト
(19) RLC再使用可能状態
    正系ノードでのRLC再使用可能状態を表示します。
    なお副系ノードでは、RLPがコネクション状態でない場合や
    ノード間通信のタイムラグにより、実行状況が古い可能性があります。
      purge : RLC再使用可能状態に設定済み
      -     : RLC再使用が未完了を示します。
              副系ノードでは、RLC再使用が未完了、もしくは、
              RLPがコネクション状態でないため実行状況が不明を示します。
(20) 抽出情報
    副系ノードでのRERUNログの抽出状況を表示します。
    なお、正系ノードでは、RLPがコネクション状態でない場合や
    ノード間通信のタイムラグにより、実行状況が古い可能性があります。
      complete : 副系ノードでのRERUNログ抽出済
      -        : 正系ノードでは、RERUNログ抽出が未完了、もしくは、
                 RLPがコネクション状態でないため実行状況が不明を示します。
                 副系ノードでは、RERUNログ抽出が未完了を示します。

■形式3-3の表示形式

$ rdbbcrlp -V -R -p rlp001
RLPname              : rlp001                (1)
Connection           : connection            (2)
DisconnectCause      : -                     (3)
(4)    (5)         (6)          (7)          (8)
Id     RECstatus    Stat        OwnPath      OtherPath
RLM-S  normal       equivalent  /dev/blockdev1@SRC-SV  /dev/blockdev2@TARG-SV
RLM-R  normal       equivalent  /dev/blockdev2@SRC-SV  /dev/blockdev1@TARG-SV
rlc001 normal       equivalent  /dev/blockdev3@SRC-SV  /dev/blockdev3@TARG-SV
rlc002 normal       equivalent  /dev/blockdev4@SRC-SV  /dev/blockdev4@TARG-SV
rlc003 normal       equivalent  /dev/blockdev5@SRC-SV  /dev/blockdev5@TARG-SV
(1) RLP名
    RLP名を表示します。
(2) コネクション状態
    connection    : コネクション状態
    disconnection : ディスコネクション状態
(3) ディスコネクション原因
    -          : 相手ノードが未起動またはDBミラーリングサービスが停止中
    other-down : 相手ノードのSymfoware Serverが強制停止、または相手ノードが無応答状態
    acm-error  : ACMの異常
    own-stop   : Symfoware Serverの停止中
(4) RLMまたはRLCファイルのID
    RLMまたはRLCファイルのIDを表示します。
(5) 等価性コピーの状態
    normal   : 正常
    abnormal : 異常
(6) ACMのswsrpstatコマンドの結果
    ACMのswsrpstatコマンドの結果が表示されます。
    なお、代表的な表示結果には以下があります。
      ----       : 複製未実施
      sync       : 全面コピー、または差分コピー中
      equivalent : 等価性維持状態
      replicated : 複製確立状態
      failed     : エラーサスペンド状態
      halt       : ハードサスペンド状態
    表示結果の詳細およびその他の状態については、“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書”を参照してください。
(7) 自ノードのRLM/RLCのブロックデバイス名
    自ノードの送信用RLMまたはRLCのブロックデバイス名を表示します。
(8) 相手ノードのRLM/RLCのブロックデバイス名
    相手ノードの送信用RLMまたはRLCのブロックデバイス名を表示します。

■使用例

例1
rlp001の整合を副系ノードで実施します。
rdbbcrlp -C -p rlp001
例2
rlp001を再登録します。rlp001内の送信用RLMのローデバイス名は/dev/rdsk/c1t1d0s3とします。
rdbbcrlp -A -p rlp001 -S /dev/rdsk/c1t1d0s3
rlp001を再登録します。rlp001内の送信用RLMのローデバイス名は/dev/raw/raw111とします。
rdbbcrlp -A -p rlp001 -S /dev/raw/raw111
例3
RLPの一覧情報を表示します。
rdbbcrlp -V -D -e
例4
Mirroring Controllerのrlp001の定義情報を表示します。
rdbbcrlp -V -D -e -p rlp001
例5
rlp001の運用情報を表示します。
rdbbcrlp -V -O -p rlp001
例6
rlp001の等価性コピーの状態を表示します。
rdbbcrlp -V -R -p rlp001
例7
rlp001を削除します。
rdbbcrlp -E -p rlp001

■終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。
0:正常終了
0以外:異常終了

■注意


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