Symfoware Server Mirroring Controller セットアップガイド
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付録E システムの監視対象と方法

E.4 Symfoware Serverのデータベースを配置しているディスク障害

DBミラーリングシステムの運用では、Symfoware Serverが出力するメッセージを監視し、ディスク障害が発生した場合などでSymfoware Serverのデータベース資源に異常が発生した場合に、データベースの切替えを行うことが可能です。
また、DBミラーリング動作環境ファイルを設定することで、異常発生時にDBミラーリングシステムで自動的に切替えることも可能です。

通常はSymfoware Serverのメッセージ監視により、業務への影響調査や適切なリカバリを実施した後で、DBミラーリングシステムの機能を利用して、データベースの切替えを行う運用を推奨します。
なお、自動切替えを利用する場合は、以下の説明が業務上問題のないことを確認してください。

Symfowareはメッセージによる監視を推奨しており、一般的にメッセージ監視運用は、Systemwalkerなどと連携して実現します。このため、データベースを配置しているディスク障害の監視は、メッセージ監視運用として実施することを推奨します。

■運用設計の方針

下表にメッセージ監視で異常を検知した場合の運用方法案を説明します。運用設計の参考にしてください。

データベース資源

運用案

補足

ロググループ管理ファイル

ログ管理ファイル

メモリ上で当面は、業務継続可能なため、業務に影響が少ない時間帯などでデータベースの切替えを実施する。(切替えたノードで業務を継続)。その後、該当するデータベース資源のリカバリを実施する。

Symfoware Server Enterprise Extended Editionの場合、運用中のリカバリを併用することも可能。

テンポラリログファイル

業務への影響を少なくするため、Symfoware Serverの正常停止を試みてから、データベースの切替えを実施する。(切替えたノードで業務を継続)。その後、該当するデータベース資源のリカバリを実施する。

Symfoware Server Enterprise Extended Editionの場合、運用中のリカバリを併用することも可能。

RDBディクショナリ

RDBディレクトリファイル

フォールバック運用により、業務継続可能な場合があるため、業務に影響が少ない時間帯などでデータベースの切替えを実施する。(切替えたノードで業務を継続)。その後、該当するデータベース資源のリカバリを実施する。

Symfoware Server Enterprise Extended Editionの場合、運用中のリカバリを併用することも可能。

また、RDBDICONBUFFERを指定している場合のフォールバック運用はすべての業務を継続可能。

DSI(表またはインデックス)

異常となったデータベース資源を調査し、業務への影響を判断(閉塞範囲、閉塞対象資源の重要度)してから、データベースの切替えを実施する。その後、該当するデータベース資源のリカバリを実施する。

例えば異常となった資源を利用している業務より優先度の高い業務が正常動作している場合、優先度の高い業務の完了を待ってからデータベースの切替えを行う。

◆参考:自動監視の動

モニタデーモンは、DBミラーリング動作環境ファイルに指定されたデータベース資源の監視を行い、異常が発生した場合に自動的にデータベースを切替えることが可能です。

モニタデーモンは、設定されたデータベース資源を3秒ごとにチェックします。設定された監視方法(HER:ディスク障害原因の閉塞など)を検出すると、データベースの異常が発生したと判断し、データベースの切替えを行います。

監視データベース資源の指定方法については“監視データベース資源の指定”を参照してください。

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