Symfoware Server Mirroring Controller セットアップガイド |
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第2章 セットアップ | > 2.3 セットアップの実施 | > 2.3.4 複写用ローデバイスのセットアップ | > 2.3.4.1 複写用ローデバイスの作成 |
複写用ローデバイスの作成方法について説明します。
以下の機能を使用してパーティションまたはボリュームを作成します。
OS機能のpartedコマンド
PRIMECLUSTER GDS
/etc/sysconfig/rawdevicesを編集します。
OS機能で作成したパーティションの場合、デバイス名としてudevにより作成される固定のデバイス名を指定してください。ETERNUSのディスクに対してローデバイスを作成する場合、udevのブロックデバイス名には、by-id名を使用します。
PRIMECLUSTER GDSのボリュームの場合、ブロック特殊ファイルを指定してください。
udevによりローデバイスのアクセス権が正しく設定されるように、/etc/udev/permissions.d/ディレクトリにある追加パーミッションルールファイルを必要に応じて編集します。
ntsysvコマンドを実行し、“rawdevices”を選択します。すでに“rawdevices”が有効になっている場合は、以下のコマンドを実行して/etc/sysconfig/rawdevicesファイルの変更内容を反映してください。
$ /sbin/service rawdevices restart |
なお、ローデバイスの初期化を行う必要はありません。
udevのブロックデバイスはパーティションを指定してください。パーティション番号のないハードディスクデバイスは、ディスクラベル(パーティションテーブル)を含んでいるため、使用しないでください。
DBミラーリングシステムで使用するローデバイスは、rawコマンドで作成したものを使用してください。DBミラーリングシステムの運用に必要なローデバイスに対してリンクを作成しないでください。
OSのユーティリティでパーティションを切り出す場合、ユーティリティで指定したサイズと、実際に切り出されるサイズが若干異なることがあります。また、複数のパーティションを切り出す場合に、OSのユーティリティにそれぞれ同一のサイズを指定しても、実際に切り出されるパーティションによってサイズが異なることがあります。そのため、実際に切り出されたパーティションのサイズについては、OSのユーティリティで確認してください。
partedコマンド、rawコマンド、ntsysvコマンド、udevおよびシステムファイルの編集の詳細については、使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してください。
PRIMECLUSTER GDSの詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Service 説明書”を参照してください。
例
RLCファイル数を3としたときの設定例を以下に示します。
/etc/sysconfig/rawdevices の設定例
/dev/raw/raw157 /dev/disk/by-id/scsi-36000b5d0006a0000006a01e000870000-part6 /dev/raw/raw158 /dev/disk/by-id/scsi-36000b5d0006a0000006a01e000870000-part7 /dev/raw/raw159 /dev/disk/by-id/scsi-36000b5d0006a0000006a01e000870000-part8 /dev/raw/raw160 /dev/disk/by-id/scsi-36000b5d0006a0000006a01e000870000-part9 /dev/raw/raw161 /dev/disk/by-id/scsi-36000b5d0006a0000006a01e000870000-part10
複数のSymfoware/RDB環境を定義しているシステムでは、ほかのSymfoware/RDB環境とローデバイスを二重に使用しないよう注意が必要です。
アクセス権の設定方法について説明します。
複数の動作環境を作成する場合は、ほかのSymfoware/RDB環境とローデバイスを二重に使用しないよう注意が必要です。ローデバイスの作成後に、使用するSymfoware/RDB環境の起動ユーザおよびスーパーユーザしかアクセスできないようにchownコマンドおよびchmodコマンドを使用して、アクセス権の設定を行ってください。
chownコマンドおよびchmodコマンドの詳細については、使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してください。
デバイスのアクセス権はudevによって設定されます。udevの設定ファイルにより、ローデバイスのアクセス権を設定してください。
例Symfoware/RDBの起動ユーザをsymag、グループをrdbとし、ローデバイスとして /dev/raw/raw10を使用する場合、以下の内容で、/etc/udev/permissions.d/48-raw.permissions ファイルを作成します。
raw/raw10:symfo:rdb:0660
udevの詳細については、使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してください。
ディスクから必要な大きさのパーティションを切り出してローデバイスを作成します。ローデバイスは、ブロックデバイスに対してシンボリックリンクを設定して使用します。なお、PRIMECLUSTER GDSを使用する場合は、GDSのブロックデバイスを直接使用します。以下に作成手順を示します。
以下の機能を利用してパーティションまたはボリュームを作成します。
OS機能のpartedコマンド
PRIMECLUSTER GDS
PRIMECLUSTER GDSを使用している場合は、上記の作業でローデバイスの作成は完了となります。
以降の作業は、PRIMECLUSTER GDSを使用していない場合に実施してください。
ディスクのパーティションに対応するudevのブロックデバイス名を特定します。
ETERNUSのディスクに対してローデバイスを作成する場合、udevのブロックデバイス名には、by-id名を使用します。なお、特定したudevのブロックデバイスとディスクパーティションの情報は対応表などを作成することを推奨します。
udevのブロックデバイスへシンボリックリンクを作成します。
シンボリックリンクの作成先は、/dev_symfobcディレクトリを作成後、/dev_symfobc配下に作成します。
/dev_symfobcディレクトリのアクセス権は、データベース管理者からアクセス可能なようにchownコマンドおよびchmodコマンドを使用してアクセス権の設定を行ってください。
なお、ローデバイスに対して初期化を行う必要はありません。
OSのユーティリティでパーティションを切り出す場合、ユーティリティで指定したサイズと、実際に切り出されるサイズが若干異なることがあります。また、複数のパーティションを切り出す場合に、OSのユーティリティにそれぞれ同一のサイズを指定しても、実際に切り出されるパーティションによってサイズが異なることがあります。そのため、実際に切り出されたパーティションのサイズについては、OSのユーティリティで確認してください。
partedコマンド、udev、chownコマンドおよびchmodコマンドの詳細については、使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してください。
PRIMECLUSTER GDSの詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。
アクセス権の設定方法について説明します。
PRIMECLUSTER GDSを使用している場合
“PRIMECLUSTER Global Disk Services説明書”の“ボリュームのブロック型特殊ファイルのアクセス権”を参照して設定してください。
PRIMECLUSTER GDSを使用していない場合
ローデバイスへのアクセス権の設定ルールを記述します。
設定ルールは、“/etc/udev/rules.d/99-symfobc.rules”を作成して記述します。
設定ルールは、すべてのローデバイス分記述します。
udevの詳細については、使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してください。
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