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Interstage Service Integrator V9.2.0 運用ガイド

3.2.3 トランスレーションログ

ここでは、Formatmanagerのトランスレーションログの採取について説明します。

トランスレーションログ採取の指定方法

トランスレーションログを採取するためには、FEDITシステムパラメタ定義ファイル、または環境設定ファイルを修正します。関連する定義文は以下のとおりです。

ユーザ固有フォーマットのフォーマット変換

XML文書のフォーマット変換

指定内容については、“ISI 導入ガイド”の‘FEDITシステムパラメタ定義ファイルの変更’、および“ISI 導入ガイド”の“環境設定ファイルの変更”を参照してください。

トランスレーションログの採取開始・終了

トランスレーションログは、FEDITシステムパラメタ定義ファイル、または環境設定ファイルの反映時に採取を開始・終了します。

(Formatmanagerサーバの起動または活性変更コマンド発行時に反映されます)

ログファイルの容量について

バックアップファイルは、世代管理しませんので、必要あれば退避してください。

ログファイルの出力先について

トランスレーションログは、変換テーブルディレクトリに出力されます。

トランスレーションログ(ユーザ固有フォーマット)の出力イメージ

トランスレーションログの内容は、以下の情報に分かれます。

それぞれの出力イメージについて説明します。

共通情報

共通情報は、それぞれの情報の先頭に共通に出力されます。

(a)~(f)は、以下の内容を示します。

(a)プロセスID
(b)スレッドID
(c)採取日
(d)採取時間(hh時mm分ss秒mmmmmmマイクロ秒)
(e)採取レベル
1:トランスレート情報
2:利用者プログラム呼び出し情報
3:エラー情報
4:ワーニング情報
(f)採取内容

フォーマット変換情報

フォーマット変換情報は、フォーマット変換処理完了時に、実施したフォーマット変換の内容を出力します。

(a)~(p)は、以下の内容を示します。

(a)ビジネスドキュメントの変数に指定した発行元ID
(b)ビジネスドキュメントの変数に指定した発行元のフォーマットID
(c)ビジネスドキュメントの変数に指定した送信先ID
(d)ビジネスドキュメントの変数に指定した送信先のフォーマットID
(e)ビジネスドキュメントの変数に指定したユーザ情報(指定された4バイトの16進数)
(f)ビジネスドキュメントの変数に指定した入力のフォーマットID
(g)ビジネスドキュメントの変数に指定した変換ID
(h)ビジネスドキュメントの変数に指定した入力ファイル名
(i)ビジネスドキュメントの変数に指定した出力ファイル名
(j)変換ID
(k)発行元のフォーマットIDとフォーマット種別
(l)発行元のデータ件数(レコード数。ただし伝票形式フォーマットは伝票数)
(m)送信先のフォーマットIDとフォーマット種別
(n)送信先のデータ件数(レコード数。ただし伝票形式フォーマットは伝票数)
(o)データ長
(p)データ内容:「一般フォーマット」、「複数一般フォーマット」、「伝票形式フォーマット」、「行終端可変長フォーマット」、「繰返し数指定可変長フォーマット」でそれぞれ出力内容が異なります。

一般フォーマット

一般フォーマットが入力および出力になった場合に以下の内容が出力されます。

(a)~(f)は、以下の内容を示します。

(a)項目開始位置(バイト)
(b)項目長(バイト)
(c)属性
(d)項目名
(e)値(バイナリ)
(f)値(テキスト)

複数一般フォーマット

複数一般フォーマットが入力および出力になった場合に以下の内容が出力されます。

伝票形式フォーマット

伝票形式フォーマットが入力および出力になった場合に以下の内容が出力されます。

行終端可変長フォーマット

行終端可変長フォーマットが入力および出力になった場合に以下の内容が出力されます。

繰返し数指定可変長フォーマット

繰返し数指定可変長フォーマットが入力および出力になった場合に以下の内容が出力されます。

文字コード変換情報

文字コード変換情報は、文字コード変換処理完了時に、実施した文字コード変換の内容を出力します。

(a)~(h)は、以下の内容を示します。

(a)ビジネスドキュメントに指定した入力ファイル名(ファイル時だけ)
(b)ビジネスドキュメントに指定した出力ファイル名(ファイル時だけ)
(c)ビジネスドキュメントに指定したフォーマットIDとメッセージ種別(FLAT)
(d)ビジネスドキュメントに指定した入力の文字コードおよび出力の文字コード
(e)入力フォーマットIDとメッセージ種別(FLAT)
(f)データ件数(レコード数。ただし伝票形式フォーマットは伝票数)
(g)データ長
(h)データ内容:“フォーマット変換情報”の「一般フォーマット」、「複数一般フォーマット」、「伝票形式フォーマット」、「行終端可変長フォーマット」、「繰返し数指定可変長フォーマット」と形式は同様です。

CSV変換情報

CSV変換情報は、CSV変換処理完了時に、実施したCSV変換の内容を出力します。

(a)~(h)は、以下の内容を示します。

(a)ビジネスドキュメントに指定した入力ファイル名
(b)ビジネスドキュメントに指定した出力ファイル名
(c)ビジネスドキュメントに指定したフォーマットIDとメッセージ種別(FLAT)
(d)ビジネスドキュメントに指定した入力のデータ形式および出力のデータ形式
(e)入力のフォーマットIDとメッセージ種別(FLAT)
(f)データ件数(レコード数。ただし伝票形式フォーマットは伝票数)
(g)データ長
(h)データ内容:非CSVの場合は、“フォーマット変換情報”の「一般フォーマット」、「複数一般フォーマット」、「伝票形式フォーマット」、「行終端可変長フォーマット」、「繰返し数指定可変長フォーマット」と形式は同様です。CSVファイルの場合は、CSV行イメージのダンプが出力されます。

ファイル抽出情報

ファイル抽出情報は、ファイル抽出処理完了時に、実施したファイル抽出の内容を出力します。

(a)~(j)は、以下の内容を示します。

(a)ビジネスドキュメントに指定した入力ファイル名
(b)ビジネスドキュメントに指定した(条件一致)出力ファイル名
(c)ビジネスドキュメントに指定した条件外出力ファイル名
(d)ビジネスドキュメントに指定した抽出ID
(e)抽出ID
(f)入力のフォーマットIDとメッセージ種別(FLAT)
(g)抽出データ件数(レコード数。ただし伝票形式フォーマットは伝票数)
(h)不一致データ件数(レコード数。ただし伝票形式フォーマットは伝票数)
(i)データ長
(j)データ内容:“フォーマット変換情報”の「一般フォーマット」、「複数一般フォーマット」、「伝票形式フォーマット」、「行終端可変長フォーマット」、「繰返し数指定可変長フォーマット」と形式は同様です。

レイアウト調整情報

レイアウト調整情報は、レイアウト調整処理完了時に、実施した変換の内容を出力します。

(a)~(g)は、以下の内容を示します。

(a)ビジネスドキュメントに指定した入力ファイル名
(b)ビジネスドキュメントに指定した出力ファイル名
(c)ビジネスドキュメントに指定したレイアウト調整ID
(d)ビジネスドキュメントに指定した入力側のドキュメント種別
BUSINESS(FEDITで直接読めない方のデータ)、FEDIT(FEDITで直接読める方のデータ)
(e)ビジネスドキュメントに指定したレイアウト調整の種類

Group item => Item record(集団項目 - 明細レコード調整 (集団項目→明細レコード))
Item record => Group item (集団項目 - 明細レコード調整 (明細レコード→集団項目))
Variable record => Fixed record(可変長レコード - 固定長レコード調整 (可変長→固定長))
Fixed record => Variable record(可変長レコード - 固定長レコード調整 (固定長→可変長))
Variable group => Fixed group(繰返し回数 (不定 - 固定) 調整 (不定→固定))
Fixed group => Variable group(繰返し回数 (不定 - 固定) 調整 (固定→不定))
Variable group => Line-delimited record(繰返し回数不定 - 行終端可変長調整 (不定→行終端可変長))
Line-delimited record => Variable group(繰返し回数不定 - 行終端可変長調整 (行終端可変長→不定))
Slip1 => Slip2 (パディングレコード調整 (伝票1→伝票2))
Slip2 => Slip1 (パディングレコード調整 (伝票2→伝票1))
Header insert (ヘッダの定量間隔挿入・削除 (挿入))
Header delete (ヘッダの定量間隔挿入・削除 (削除))

(f)データ件数(レコード数。ただし伝票形式フォーマット)
(g)データ内容:データの内容がダンプ形式で出力されます。

利用者プログラム呼び出し情報

フォーマット変換で、利用者プログラムを使用する際、復帰時に入出力のパラメタを出力します。

(a)~(d)は、以下の内容を示します。

(a)利用者プログラムのライブラリ名
(b)利用者プログラムの関数名
(c)利用者プログラムに渡したパラメタ情報
(d)利用者プログラムから返却されたパラメタ情報

エラー情報

トランスレーションのエラー発生時にエラー情報の内容を出力します。

ワーニング情報

トランスレーションのワーニング発生時にワーニング情報の内容を出力します。

トランスレーションログ(XML文書)の出力イメージ

トランスレーションログの内容は、以下の情報に分かれます。

それぞれの出力イメージについて説明します。

共通情報

共通情報は、それぞれの情報の先頭に共通に出力されます。

2223 1 10/02 10:15:15:537962 (3) ERROR: A route tag was not found in the input XML document.(route tag=FLAT01)
(a) (b) (c)  (d)             (e) (f)

(a)~(f)は、以下の内容を示します。

(a)プロセスID
(b)スレッドID
(c)採取日
(d)採取時間(hh時mm分ss秒mmmmmmマイクロ秒)
(e)採取レベル
3:エラー情報
4:ワーニング情報
(f)採取内容

エラー情報

トランスレーションのエラー発生時にエラー情報の内容を出力します。

以下は出力イメージです。

---Error information---
  ReasonCode   = 0x102a
  DetailCode1  = 0x00000000 (0)
  DetailCode2  = 0x00000000 (0)
  DetailCode3  = 0x00000000 (0)
  DetailCode4  = 0x00000000 (0)
  DetailCode5  = 0x00000000 (0)
  FuncID       = 0x0103
  EvtFuncID    = 0x0602
  DetailString = "FLAT01"

ワーニング情報

トランスレーションのワーニング発生時にワーニング情報の内容を出力します。

以下は出力イメージです。

WARNING: Failed to identify the input XML encoding type. Assumed UTF-8 encoding is used.
WARNING: Invalid data was found in the 1th record.(field=/FLAT01/ITEM01)