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Interstage Service Integrator V9.2.0 導入ガイド

14.2 準備

移行の前に、以下の作業を行ってください。

  1. 非同期通信のリカバリ
    非同期通信のメッセージ処理中に異常が発生し、出力されたリカバリファイルが存在する場合、すべてのリカバリファイルがなくなるように再実行、または削除してください。

  2. キュー内のデータの処理
    ISIが非同期メッセージの送受信で使用する全キュー内のデータを、すべて処理してください。

  3. キュー間転送のキュー間コネクションの初期化
    キュー間転送を使用している場合は、以下を実行してキュー間コネクションを初期化してください。

    mqdnsgwcomm -s MQDシステム名 -r キュー間転送名
    mqdnsgwcomm -s MQDシステム名 -e *

    • キュー間転送で相手サーバのキューから自サーバのキューにメッセージを転送している場合は、相手サーバのキューのメッセージをすべて処理した後、転送が発生しない状態で移行を行ってください。

    • * は \*、'*'または"*"のように指定してください。

  4. メッセージ蓄積データベースの退避
    メッセージ蓄積データベースに格納されたメッセージをアンロードしてください。
    アンロードの方法については、“D.1 メッセージのアンロード”を参照してください。

  5. Webサービス定義の削除
    ISI V8.0以前でSOAPを利用していた場合、以下の作業を実施してください。

    1. SOAPのRPC機能のWebサービス定義の削除
      soapmodifyddコマンドを使用してWebサービス定義を削除します。

      デプロイメント記述ファイル

      <INSDIR>\etc\def\soap\rpc\esiServiceUndeployISAS.wsdd

      /opt/FJSVesi/etc/def/soap/rpc/esiServiceUndeployISAS.wsdd

      コマンドの実行例

      soapmodifydd -url "SOAPサーバURL" -set <INSDIR>\etc\def\soap\rpc\esiServiceUndeployISAS.wsdd

      soapmodifydd -url "SOAPサーバURL" -set /opt/FJSVesi/etc/def/soap/rpc/esiServiceUndeployISAS.wsdd

      デフォルトのSOAPサーバURLは、「http://localhost:12000/soap_admin/servlet/WSContainer」です。
      SOAPサーバの環境に合わせて変更してください。

    2. SOAPのメッセージング機能
      Interstage Application ServerのWebサービス情報編集ツールを利用して、Webサービスを削除します。Webサービス情報編集ツールの詳細については、以前のバージョン・レベルのInterstage Application Serverの“SOAPサービス ユーザーズガイド”を参照してください。

  6. サンプル定義の削除
    アプリケーション開発ガイドに記載されている定義のサンプルを登録している場合は、esidefdelコマンドを使用して定義を削除してください。

  7. 環境設定ファイルの退避
    以下のディレクトリにある環境設定ファイルを別ディレクトリに退避してください。利用しているバージョン・レベルにより存在しないファイルもあります。

    <INSDIR>\etc\def\properties

    /opt/FJSVesi/etc/def/properties
    退避する環境設定ファイル
    • ESISystemConfig.properties

    • ISIサーバ名_OrderUnit.properties

    • ESIFormatmanager.properties

    • transfer.properties

    • XPathNamespace.properties

  8. アンインストール前の作業の実施
    以前のバージョン・レベルの“ISI 導入ガイド”の“アンインストール前の作業”に記載されている作業を実施してください。

  9. WSDLファイルの退避
    SOAPのRPC機能を利用している場合、“送信先WebサービスのURL”を変更したWSDLを任意のディレクトリに退避してください。

  10. Formatmanagerクライアントの変換定義DBのバックアップ
    Formatmanagerクライアントを使用していた場合、Formatmanagerクライアントで作成した定義が保存される変換定義DBをバックアップしてください。
    詳細は、“FEDIT/FL-TABLE ヘルプ”の“変換定義DBバックアップ”を参照してください。

  11. Formatmanagerサーバに関する資材の退避

    1. 環境設定ファイルの退避

      Formatmanagerサーバのデフォルト定義ファイルのConvTableDirectoryに指定したディレクトリ配下の環境設定ファイルを別ディレクトリに退避してください。デフォルトのディレクトリは以下の通りです。

      <INSDIR>¥FM¥F3JJSfmsv¥var¥convtable

      /opt/FJSVfmsv/var/convtable
      退避する環境設定ファイル
      • feditsv.conf

      • flxml.conf

    2. 運用資材の退避

      Formatmanagerサーバで使用している運用資材を退避してください。Formatmanagerサーバの運用資材は以下の通りです。

      退避する運用資材
      • 項目コード変換用CSVファイル

      • 利用者プログラム

      • XML用利用者プログラム

      • バリデーションポリシーファイル

      • DTDファイルまたはXML Schemaファイル

      各運用資材の配置先については、“ISI 運用ガイド”の“Formatmanagerの運用資材のサーバへの配置”を参照してください。

  12. キュー間転送定義の取得
    コマンドによるキュー間転送のセットアップを実施してキュー間転送機能を利用している場合、以下のコマンドを実行し、定義シートを取得してください。
    コマンドの詳細は、“B.1 セットアップの流れと作業”を参照してください。

    esiqctgetseat [-h] [-r]
  13. キュー間転送定義の資材の退避
    キュー間転送機能を利用している場合、以下の資材を別ディレクトリに退避してください。

    退避する資源(1)

    <Interstageインストールディレクトリ>\BAS\etc

    /opt/FJSVibs/etc
    退避するファイル名
    • apfwmkrsc.xml

    • apfwmkrsc.xml_bk

    退避する資源(2)

    <Interstageインストールディレクトリ>\BAS\etc\def

    /opt/FJSVibs/etc/def
    退避するファイル名
    • apfwenv.conf