キュー間転送機能のセットアップを行う前に、以下の作業を行ってください。
キューの作成
キュー間転送で使用する、送信側と受信側のキューが作成されていることを確認します。
キューの作成は、“7.3 JMS-Rキューの作成 ”を参照してください。
ISIサーバがセットアップされているマシン上にキューを作成する場合は、JMS-Rのキューだけを作成してください。
キュー間転送を利用する対向側のマシンにキューを作成する場合は、以下の種類のキューのうち、1種類だけを作成してください。
JMS
JMS-R
対向側のマシンのキューにJMSを使用する場合は、以下を指定してください。JMS-Rを使用する場合は、変更不要です。
“<Interstageインストールディレクトリ>\BAS\etc\nsgw\MQDESI01_env.xml”のdbqueue-useタグの項目値に“NO”を指定してください。
設定例
<dbqueue-use>NO</dbqueue-use>
アプリケーションサーバとデータベースサーバを分離して運用する場合、以下の定義ファイルを編集してください。
“<Interstageインストールディレクトリ>\MessageQueueDirector\mqd\ibas_fssqlenv”のSERVER_SPECの項目を設定します。設定値は“表6.2 データベースサーバ接続設定ファイルの内容”を参照してください。
設定例
SERVER_SPEC=(RDB2_TCP,ESIMESSAGEDB,ESIMESSAGEDB,server,2050) R_LOCK=YES MAX_SQL=50 ISOLATION_WAIT=WAIT DEFAULT_ISOLATION=READ_COMMITTED
ESIMESSAGEDB:DBNameに指定したデータベース名
server: DataSourceNSHostに指定したデータベースホスト名
2050: DBPortに指定したポート番号
キュー間転送用のMQDシステムの起動
キュー間転送用のMQDシステムが停止している場合、以下のコマンドを実行し、キュー間転送用のMQDシステムを起動します。
キュー間転送用のMQDシステム名は、JMS-R環境セットアップ定義ファイルの「QCTMQDSystemName」で指定します。デフォルトは、「MQDESI01」です。
JMS-R環境セットアップ定義ファイルは、“表6.1 JMS-R環境セットアップ定義ファイルの内容”を参照してください。
デフォルトを変更しない場合、mqdstrコマンドの「-s」オプションに「MQDESI01」を指定してください。mqdstrコマンドの「-s」オプションを省略した場合は、「MQD001」になります。
mqdstr -s [キュー間転送用のMQDシステム名] -p
hostsファイルの編集
キュー間転送サーバ間で相手サーバのホスト名を解決するために、以下のファイルを編集します。
ファイル名:“<Windowsインストールディレクトリ>\system32\drivers\etc\hosts”
指定例:
192.168.0.10 相手サーバのホスト名
複数サーバ間でキュー間転送を行う場合は、相互に名前解決されている必要があります。
名前解決ができていない場合は、実行時にイベントログへod10939のメッセージが出力されます。