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Interstage Service Integrator V9.2.0 導入ガイド

1.9.2 メモリ容量の見積り

運用時に必要なメモリ容量は以下のとおりです。

メモリ所要量
=(<所要ベースメモリ量>+<入力データによる所要量>+<シーケンス(メディエータファンクション)の所要量>
  +<アプリケーションの所要量>)×1.2(安全係数)

所要ベースメモリ量

600Mバイトです。
ISIのすべてのコンポーネントが起動するために必要なベースメモリ量です。

入力データによる所要量

入力データサイズ×(シーケンスステップ数+8)×実行多重度

シーケンス(メディエータファンクション)の所要量

実行されるメディエータファンクションのメモリ所要量(以下の表参照)の最も大きいもの×実行多重度

すべてのシーケンスについて以下の表から算出し、その中の最大メモリ所要量のシーケンスを見つけて、それに多重度を積算してください。(メディエータファンクションのメモリ所要量は、処理するデータサイズによって異なります。データサイズも見積もってください。)

表1.8 メディエータファンクションのメモリ所要量

メディエータファンクション名

データサイズ(単位:Mバイト)

備考

10K

100K

1M

10M

XML Validation

3.0

6.0

42.0

90.0

  

XML Operation

3.0

8.0

60.0

190.0

  

XML Emerger

3.0

32.0

100.0

170.0

  

FLAT Emerger

2.0

9.0

30.0

190.0

(注)

SOAP Operation

3.0

8.0

60.0

200.0

  

XML Converter

3.0

8.0

60.0

120.0

  

Formatmanager

2.0

4.0

22.0

90.0

(注)

SendMessage

2.0

6.0

42.0

110.0

  

SendMessage with Routing

2.0

7.0

42.0

110.0

  

SOAP Gateway

3.0

7.0

50.0

115.0

  

Interstage BPM Analytics

4.0

32.0

55.0

500.0

  

List Creator

5.0

14.0

32.0

230.0

  

Command Launcher

1.0

3.0

10.0

50.0

  

File Operator

0.1

1.0

3.0

30.0

  

ユーザプログラム呼出し

3.0

5.0

22.0

100.0

  

注:さらにFormatmanagerのメモリ所要量を加えます。Formatmanagerの所要量(固定長メッセージのフォーマット変換)およびFormatmanagerの所要量(XMLメッセージのフォーマット変換)を参照してください。

JCA Adapterのメモリ所要量は、使用するリソースアダプタおよび入出力データに依存するので、運用環境に応じて適切な値を指定してください。
参考:市販のアダプタ製品を使用した場合、入出力データが4.0Kで約9.0Mのメモリを使用します。

例:

シーケンスAとシーケンスBの2つが登録されています。それぞれ使用するメディエーションは異なります。データサイズは、シーケンスAが1M、シーケンスBが100Kで、全体の多重度は「10」です。

図1.8 シーケンスの例

シーケンスA:60.0(M) > シーケンスB:32.0(M)
よって、60.0×(多重度数:10) = 600(M)
600(M)がシーケンス(メディエータファンクション)の所要量となります。

Formatmanagerの所要量(固定長メッセージのフォーマット変換)

(メモリ容量) = ( A + B + C + D + E + F + G + H + I + J + 0.3 ) MB
表1.9 表:メモリの見積り式の項目説明

項目

説明

A

一般フォーマットに関する見積り式(単位:MB)
  Σ(410 + (360 × [各一般フォーマットの項目数])) /1000000
  (ΣはフラットIDの総数)

B

複数一般フォーマットに関する見積り式(単位:MB)
  Σ(410 + (10 ×[複数一般フォーマットのフォーマット数])) /1000000
  (Σは複数一般IDの総数)

C

伝票形式フォーマットに関する見積り式(単位:MB)
  Σ(410 + 40 ×[各伝票フォーマットのレベル数] + 750 ×[伝票形式を構成するレコード数]) /1000000
  (Σは伝票形式IDの総数)

D

行終端可変長フォーマット、繰返し数指定可変長フォーマットに関する見積り式(単位:MB)
  410 ×[可変長フォーマットのフォーマット数] /1000000

E

フォーマット変換に関する見積り式(単位:MB)
  Σ(560 + (320 ×[各変換IDの変換数(注)]) + [ヘッダ出力条件あり時は130]) /1000000
  (Σは変換IDの総数)

F

項目コード変換用CSVに関する見積り式(単位:MB)
  Σ(130 +(120 ×[各項目コード変換用CSVファイルの行数])+ [項目コード変換用CSVファイルのバイト数] + (12 × [ハッシュエントリ数])) /1000000
  (Σは項目コード変換用CSVファイルの総数)

G

ファイル抽出に関する見積り式(単位:MB)
  Σ(340 + (130 × [抽出条件数])) /1000000
  (Σはファイル抽出IDの総数)

H

レイアウト調整に関する見積り式(単位:MB)

  • 集団項目-明細レコード調整、可変長レコード-固定長レコード調整またはパディングレコード調整の場合
      700 × レイアウト調整ID数 /1000000

  • 繰返し回数(不定-固定)調整の場合
      Σ(700 + (120 × レコード数)) /1000000

  • 繰返し回数不定-行終端可変長調整の場合
      Σ(700 + (130 × レコード数)) /1000000

  • ヘッダの定量間隔挿入・削除
      Σ(700 + (20 × ヘッダレコード数)) /1000000

I

運用登録に関する見積り式(単位:MB)
  1000 × [処理ID数] /1000000

J

変換パラメタ登録に関する見積り式(単位:MB)
  350 × [変換パラメタID数] /1000000

(注) 各一般フォーマットの項目数:集団項目による繰返しも考慮した項目の総数を使用してください。
変換数:条件設定、最適化転記、項目設定、計算設定、項目コード変換(CSV)、項目コード変換(DB)、利用者プログラム設定を設定した数の総計。
CSV変換、文字コード変換、ファイル抽出は、特別メモリ容量を加算することはありません。

活性保守を行う場合には、さらに以下の計算式で見積もってください。

(活性保守前メモリ量×1.2) + (活性保守後メモリ量×1.2)

Formatmanagerの所要量(XMLメッセージのフォーマット変換)

(メモリ容量)= ( A + B + C + D + E + 0.5 ) × MB
表1.10 表:メモリの見積り式の項目説明

項目

説明

A

一般フォーマットに関する見積り式(単位:MB
  Σ(600 + (650 ×[各一般フォーマットの項目数])) /1000000
  (ΣはフラットIDの総数)

B

複数一般フォーマットに関する見積り式(単位:MB)
  Σ(900 + (200 ×[複数一般フォーマットのフォーマット数])) /1000000
  (Σは複数一般IDの総数)

C

伝票形式フォーマットに関する見積り式(単位:MB)
  Σ(7600 ×[伝票形式を構成するレコード数]) /1000000
  (Σは伝票形式IDの総数)

D

行終端可変長フォーマット、繰返し数指定可変長フォーマットに関する見積り式(単位:MB)
  1000 ×[可変長フォーマットのフォーマット数] /1000000

E

混在フォーマットXML変換に関する見積り式(単位:MB)
  Σ(600 + (250 ×[混在フォーマットXML変換を構成するタグ数])) /1000000

活性保守を行う場合には、さらに以下の計算式で見積もってください。

(活性保守前メモリ量×1.2) + (活性保守後メモリ量×1.2)

アプリケーションの所要量

シーケンスエンジンから呼び出されるユーザアプリケーションが使用するメモリ所要量です。