運用時に必要なメモリ容量は以下のとおりです。
メモリ所要量 =(<所要ベースメモリ量>+<入力データによる所要量>+<シーケンス(メディエータファンクション)の所要量> +<アプリケーションの所要量>)×1.2(安全係数)
所要ベースメモリ量
600Mバイトです。
ISIのすべてのコンポーネントが起動するために必要なベースメモリ量です。
入力データによる所要量
入力データサイズ×(シーケンスステップ数+8)×実行多重度
シーケンス(メディエータファンクション)の所要量
実行されるメディエータファンクションのメモリ所要量(以下の表参照)の最も大きいもの×実行多重度
すべてのシーケンスについて以下の表から算出し、その中の最大メモリ所要量のシーケンスを見つけて、それに多重度を積算してください。(メディエータファンクションのメモリ所要量は、処理するデータサイズによって異なります。データサイズも見積もってください。)
メディエータファンクション名 | データサイズ(単位:Mバイト) | 備考 | |||
---|---|---|---|---|---|
10K | 100K | 1M | 10M | ||
XML Validation | 3.0 | 6.0 | 42.0 | 90.0 |
|
XML Operation | 3.0 | 8.0 | 60.0 | 190.0 |
|
XML Emerger | 3.0 | 32.0 | 100.0 | 170.0 |
|
FLAT Emerger | 2.0 | 9.0 | 30.0 | 190.0 | (注) |
SOAP Operation | 3.0 | 8.0 | 60.0 | 200.0 |
|
XML Converter | 3.0 | 8.0 | 60.0 | 120.0 |
|
Formatmanager | 2.0 | 4.0 | 22.0 | 90.0 | (注) |
SendMessage | 2.0 | 6.0 | 42.0 | 110.0 |
|
SendMessage with Routing | 2.0 | 7.0 | 42.0 | 110.0 |
|
SOAP Gateway | 3.0 | 7.0 | 50.0 | 115.0 |
|
Interstage BPM Analytics | 4.0 | 32.0 | 55.0 | 500.0 |
|
List Creator | 5.0 | 14.0 | 32.0 | 230.0 |
|
Command Launcher | 1.0 | 3.0 | 10.0 | 50.0 |
|
File Operator | 0.1 | 1.0 | 3.0 | 30.0 |
|
ユーザプログラム呼出し | 3.0 | 5.0 | 22.0 | 100.0 |
|
注:さらにFormatmanagerのメモリ所要量を加えます。Formatmanagerの所要量(固定長メッセージのフォーマット変換)およびFormatmanagerの所要量(XMLメッセージのフォーマット変換)を参照してください。
JCA Adapterのメモリ所要量は、使用するリソースアダプタおよび入出力データに依存するので、運用環境に応じて適切な値を指定してください。
参考:市販のアダプタ製品を使用した場合、入出力データが4.0Kで約9.0Mのメモリを使用します。
例:
シーケンスAとシーケンスBの2つが登録されています。それぞれ使用するメディエーションは異なります。データサイズは、シーケンスAが1M、シーケンスBが100Kで、全体の多重度は「10」です。
図1.8 シーケンスの例
シーケンスA(1Mのデータが流れる)
[XML Validation:42.0] [SOAP Operation:60.0] [SendMessage:42.0]
最も大きい60.0(M)がシーケンスAのメモリ所要量
シーケンスB(100Kのデータが流れる)
[XML Operation:8.0] [XML Emerger:32.0]
最も大きい32.0(M)がシーケンスBのメモリ所要量
シーケンスA:60.0(M) > シーケンスB:32.0(M)
よって、60.0×(多重度数:10) = 600(M)
600(M)がシーケンス(メディエータファンクション)の所要量となります。
Formatmanagerの所要量(固定長メッセージのフォーマット変換)
(メモリ容量) = ( A + B + C + D + E + F + G + H + I + J + 0.3 ) MB
項目 | 説明 |
---|---|
A | 一般フォーマットに関する見積り式(単位:MB) |
B | 複数一般フォーマットに関する見積り式(単位:MB) |
C | 伝票形式フォーマットに関する見積り式(単位:MB) |
D | 行終端可変長フォーマット、繰返し数指定可変長フォーマットに関する見積り式(単位:MB) |
E | フォーマット変換に関する見積り式(単位:MB) |
F | 項目コード変換用CSVに関する見積り式(単位:MB) |
G | ファイル抽出に関する見積り式(単位:MB) |
H | レイアウト調整に関する見積り式(単位:MB)
|
I | 運用登録に関する見積り式(単位:MB) |
J | 変換パラメタ登録に関する見積り式(単位:MB) |
(注) 各一般フォーマットの項目数:集団項目による繰返しも考慮した項目の総数を使用してください。
変換数:条件設定、最適化転記、項目設定、計算設定、項目コード変換(CSV)、項目コード変換(DB)、利用者プログラム設定を設定した数の総計。
CSV変換、文字コード変換、ファイル抽出は、特別メモリ容量を加算することはありません。
活性保守を行う場合には、さらに以下の計算式で見積もってください。
(活性保守前メモリ量×1.2) + (活性保守後メモリ量×1.2)
Formatmanagerの所要量(XMLメッセージのフォーマット変換)
(メモリ容量)= ( A + B + C + D + E + 0.5 ) × MB
項目 | 説明 |
---|---|
A | 一般フォーマットに関する見積り式(単位:MB |
B | 複数一般フォーマットに関する見積り式(単位:MB) |
C | 伝票形式フォーマットに関する見積り式(単位:MB) |
D | 行終端可変長フォーマット、繰返し数指定可変長フォーマットに関する見積り式(単位:MB) |
E | 混在フォーマットXML変換に関する見積り式(単位:MB) |
活性保守を行う場合には、さらに以下の計算式で見積もってください。
(活性保守前メモリ量×1.2) + (活性保守後メモリ量×1.2)
アプリケーションの所要量
シーケンスエンジンから呼び出されるユーザアプリケーションが使用するメモリ所要量です。