ISIの運用に必要なディスク容量を見積もります。
データベーススペース
シーケンスログ格納ディレクトリ
トレースログ格納ディレクトリ
インストールに必要なディスク容量は、“2.1 ハードウェア環境”を参照してください。
データベーススペース
JMS-R、メッセージ蓄積データベースを使用する場合は、データベース作成時にデータベーススペースファイルを作成します。使用するモデルに応じて、あらかじめディスクに必要な容量が確保されていることを確認してください。
データベーススペースファイルの種類 | small | moderate | large | super |
---|---|---|---|---|
ログ管理、およびテンポラリログファイル用 | 129MB | 257MB | 513MB | 1025MB |
RDBディクショナリ用 | 100MB | |||
JMS-Rメッセージ格納DB(システム固有部)用 | 20MB | |||
JMS-Rメッセージ格納DB(ユーザデータ)用 | 400MB | 10GB | 85GB | 1000GB |
メッセージ蓄積データベース用(注) | 3GB | 30GB | 125GB | 500GB |
キュー間転送機能のメッセージ保証テーブル用 | 1.6MB | 4.8MB | 8MB | 24MB |
注:メッセージ蓄積データベースを使用しない場合、およびISIサーバをクライアントとして利用する場合は、不要です。
NTFS形式のディスクを指定してください。
データベーススペースを作成するドライブのプロパティとして、“ドライブを圧縮してディスク領域を空ける”を設定しないでください。
ドライブ圧縮を行った場合、通常のI/O処理と比較して性能上のオーバヘッドが発生します。これにより、I/O量に依存してOSリソース不足によるアクセスエラーが発生するためです。
データベーススペースを作成するフォルダのプロパティとして[全般]タブ属性の[詳細設定]である、圧縮属性または暗号化属性を設定しないでください。
圧縮属性を設定した場合、ドライブ圧縮と同様に通常のI/O処理と比較して性能上のオーバヘッドが発生します。これにより、I/O量に依存してOSリソース不足によるアクセスエラーが発生するためです。
暗号化属性を設定した場合、Symfoware/RDBで使用する各資源の作成者(rdblogコマンド、rdbcrdicコマンドなどの実行ユーザ)とSymfoware Serverのサービス起動で動作するSymfoware Serverプロセスの実行者(ユーザ登録されないWindowsシステムユーザ)が異なるため、復号できずアクセスエラーが発生するためです。
シーケンスログ格納ディレクトリ
ISIを使用した業務を運用すると、以下の位置に、シーケンスログファイルが出力されます。シーケンスログのバックアップファイルは、日単位に作成されます。
<INSDIR>\var\log\sequence 配下
/opt/FJSVesi/var/log/sequence 配下
シーケンスログ格納ディレクトリに必要なディスク容量は、以下のとおりです。
ディスク所要量(単位:Kバイト) =0.6×(シーケンス定義のステップの数+1)×日単位のトランザクション数×利用日数×安全係数1.2
シーケンスログのバックアップファイルは、日単位に作成されます。シーケンスログは自動的に削除されないため、定期的にバックアップファイルを別のディスクに退避してください。
トレースログ格納ディレクトリ
ISIを使用した業務を運用すると、以下の位置に、トレースログファイルが出力されます。トレースログのバックアップファイルは、トレースログの切り替えサイズを超えた場合に作成されます。
<INSDIR>\var\log\trace 配下
/opt/FJSVesi/var/log/trace 配下
トレースログ格納ディレクトリに必要なディスク容量は、以下のとおりです。
ディスク所要量(単位:Mバイト)=切り替えサイズ×(バックアップ数+1)×1.2(安全係数)
ディスク所要量は、業務データの内容や運用(トレースログの出力レベル、エラー発生回数)によって変わります。
必要とするトレースログの切り替えサイズとバックアップ数はISI運用管理コンソールを使って設定できます。設定方法については、“ISI 運用ガイド”の“ISI運用管理コンソールのヘルプ”を参照してください。